2018年最後のブログとなり、今年は皆様にとって、どんな1年だっただろうか? 越境ECにおいては、今年も確実に拡大成長が続いた一年だった。
最後のブログは、これから、越境ECを始めようと考えている方、そして、海外販売を行っていて、もっと収益を上げたい方、越境ECを始めたいが、そもそも自社商品は海外で本当に売れるのだろうか?など、お悩みの方に、試していただきたいamazon.com、eBay.comへの出品についての基礎知識をまとめてみた。
どちらもアメリカの大手ECモールである。2018年のアメリカ小売ECシェアでランキングではトップがAmazonの49.1%、2位はeBayの6.6%(下記グラフ参照)とAmazonとeBayでは大差があるが、アメリカで販売するには、まずこの両方に出品することで収益を上げる、もしくはどのような商品がよく売れるのかを見定めることができる。
また、eBayには越境ECをサポートする窓口もある。さらにLiveCommerceのシステムを使えば、簡単にeBay出品が可能である。
今回はAmazonとeBayはどこが違うのか、そのメリット、デメリットなど見ていこう。
下の図は、amazon.com、eBay.comで商材を販売するならどのプラットフォームが適切かを図にしたものだ。
Amazonで販売する場合は、希少価値がそれほど高くなく一般的な商品が良いだろう。 競合は多くなるが”競合より低価格”であれば、売れると言える。
Amazonに出品する商品は、価格競争力があり、原価+商品送料+Amazon販売手数料15%を計算に入れても、競合と戦え、利益を確保できるものである。
eBayはAmazonとは真逆の商材である。つまり希少価値が高い、オリジナルな商品であることが望まれる。
また、eBayはメルカリなどCtoC的なイメージがあり、登録商品コードがない商品でも、コレクターの興味を刺激するような商品であれば、高価格帯で も売れる可能性が高いと言える。
Amazonは日本の市場の10倍と言われ、出品に関してもそれほど難しくはない。 管理画面も日本語メニューに変換できるよになっており、テクニカルサポートも日本語対応している。
アカウントの取得も法人情報、支払い方法など入力すれば、2~3日で取得できる。 決済に関しては、ペイオニアのサービスを受ける必要があり、こちらもアカウント取得し、口座を開設する必要がある。
Amazonは気楽に始められるというのが、大きいメリットである。その他にどのようなメリットがあるのか下にまとめた。 メリット、デメリットについては以前のブログ、「Amazon US活用のメリットとデメリット」で詳しく記述しているので、ここでは要点のみを記述する。
Amazonでは商品に関するお客様の質問に返答したり、商品情報をより充実させたりして売上のチャンスを増やすことも可能である。
さらに、Amazon内で広告を出して集客することもできる。 売上げが増えると、Amazonから評価され、好循環が生まれ、売り上げの安定化が図れる。
Amazonのユーザー数は非常に多いし、集客力があるので、毎月10個売れていた商品が、突然売れ行きが0個になるということはないと言える。
FBAとは、アマゾンが提供する物流代行サービスで、出品時に商品をアマゾンの倉庫に送ることで、商品の在庫管理、売れた後の梱包、発送を全てアマゾンが行ってくれるサービスである。
また、FBA販売商品であれば、Amazonユーザーに様々な特典が利用できる「prime」表示が付き、商品が売れやすくなり、ユーザーからの信頼度も高くなる。
Amazonは簡単に始めることができるというメリットは大きいが、デメリットもある。
手数料が8~15%と比較的高いことや、FBA利用で様々な手数料を請求されることになるので、売り上げ額の30~40%程度の手数料がかかることを念頭に販売価格を設定する必要がある。
その他にどのようなデメリットがあるか、その要点をまとめた。
Amazonは参入障壁が低い分、販売商品が売れ筋商品であればあるほど、ライバルは増え、価格競争が起こりやすい状況となる。価格が低くなればなるほど、商品利益率が低くなる。薄利多売的な市場であることも考えておく必要がある。
Amazonで出品の際の自由度がないこともデメリットである。コンテンツ構成は4つに絞られる。
ブランドの持つ世界観など訴求が難しい。
4つの内容は、
セラー側で編集できるのはこの4項目となり、競合と勝負どころは、おのずと価格帯となるのである。
日本ではあまり馴染みないECプラットフォームである「eBay」は、90年代にアメリカに誕生したオンライン・オークションサイトである。
日本には1999年に進出したが、2002年に撤退しており、国内ではhttps://www.ebay.co.jp/が越境ECの企業向けサービスを行うのみである。 世界的には、2018年現在1.6億人の登録ユーザーと2,500万人の販売者(セラー)を抱える、オークションインターネットサイトである。
基本は、CtoCのオークションサイトであるが、ユーザー層の拡大に合わせサービスを拡張し、法人向けのビジネス利用やオークションではない固定価格(Fixed Price)販売も可能である。
ここでは、eBayのメリット、デメリットをまとめた。
国内のeBayは「日本企業の越境EC進出をサポートする」というサポート事業にシフトしている。管理画面は英語のみであるが、電話やメールで質問し疑問点を解決できる。 親身になって相談できるところが大きなメリットである。
日本人のセラーはそもそも信頼度が高い。
他ユーザーのレビューや星など集めなくても、日本人セラーで希少性の高い商品であれば、偽物商品を買わされたり、販売価格が不適切など、不安視されることがない。
商品タイトルや画像をなどを工夫し、日本人セラーによるメイド・イン・ジャパン商品であることを強調することで売り上げを伸ばすことができるだろう。
取得できるメールアドレスはバイヤー自体のメールアドレスであり、この顧客アドレスに氏名、住所、電話番号などがリンクしており、後日メルマガ、リマーケティング広告などなど施策する際の強力な情報となるだろう。
eBayの一番の特徴は、CtoCのマーケットであるということである。 eBayで扱う商品も数ドルの文房具から、数万ドルの中古ヴィンテージカーまで扱っている。
そのため、料金設定が商品のジャンルやアカウントの契約形態ごとに細かく分かれており、複雑である。
さらにeBayにはさまざまな販売禁止品が設定されており、販売にあたっては自社製品が禁止品でないかも事前に確認しておく必要がある。
人気の商品が、CtoCマーケットの特徴的な商品が多いことがある。
メルカリなど良い例だが、新品より中古品など変わったアイテムの人気が高い。 事前に自社商品が取り扱う商品シャンルがどの程度人気があるかを、しっかり確認する必要がある。
eBayではAmazonのように、最初からいきなり大量出品はできない。 最初は「10品500ドル」までの出品枠からスタートし、販売実績をつくって出品枠を拡げてゆくしかない。この出品制限のために、eBayに大量出品して利益を出すことはできない仕組みになっている。
2019年、Live Commerceでは、海外モール、Amazon、eBay、Lazadaに出品した商品管理をLive Commerceで行える「クロスセリングプラグイン」をリリースする。
現況では、Amazonに出品した商品管理をLive Commerceで行えるのみだが、2019年2月には、eBay、Lazadaと順次プラグインの追加を予定している。
「クロスセリングプラグイン」を設置すると、Amazon、eBay、Lazadaに出品した商品に関しては、各プラットフォームにログインし、受注管理を行う必要がなく、受注した商品はLive Commerceの管理画面から受注処理が行え、在庫同期もしているため業務効率を確実に向上することができる。
amazon.com、eBay.com、Lazadaに出品されているカスタマーサクセスプランのお客様には是非、活用していただきたい機能である。
2019年はさらに、Live Commerceから、amazon.com、eBay.com、Lazadaへ直接出品ができるようにグレードアップする予定である。
Live Commerceの「クロスセリングプラグイン」の詳細についてはこちら
今回はAmazonとebayのメリット、デメリットについて見てきたが、マーケットプレイス毎に有利な商材に特徴があることがわかった。
Amazon出品には、競合に価格で勝てる商材か、または競合が存在しない商材が有利である。 eBayの場合は、高価格でレアな商材でコレクター好みの商品が有利と言える。
今回のメリット、デメリットを踏まえつつ、Amazonとebayに出品し、Live Commerceの「クロスセリングプラグイン」で受注管理し、業務効率化と海外販売拡大を同時に行っていただきたい。
タグ: amazon.com, eBay, 海外販売