カナダ人の訪日者数は2016年では27万人と割合高く、毎年、訪日者数は伸長しており、英語圏では4番目の数値となっている。
比較的、日本に近いということから、国内では北海道などでウィンタースポーツを楽しむ観光客が増えているようだ。そして、カナダのEC市場規模も毎年増加しており、経済も安定しているが、問題はその広い国土であり、そのために物流面に課題があることでも知られている。
今回は、このカナダの越境ECのポテンシャルについて見て行こう。
カナダのインターネット環境は日本より高いと言える。現地の人によると様々な手続きはほとんどがオンライン化しており、Wi-Fiも街中いたるところで利用できるようだ。
全人口3,600万人に対して、3100万人の人がインタンーネットを使用しており、Eコマースを通じて商品購入者は59%を占め、18歳〜34歳の30%以上は週に一度はモバイル経由で買い物を楽しんでいるようだ。
資料によると2015年には1,800万人以上がWEB経由で買い物を行っており、2018年には市場規模は400億ドル近くに達すると見込まれている。
カナダは多言語国家で200以上の言語があるが、英語とフランス語による顧客対応が必須条件となっている。人気のECサイトはやはりAmazon、eBay、walmartなどアメリカを拠点としたサイトとなっている、
Amazonのカナダ版である。商品点数が少ないため、ユーザーはアメリカ版Amazonから購入することが多い、カナダ版アマゾンから購入しても、アメリカからの発送となるケースが多く、そのため、商品数の多い本家Amazonから購入しているようだ。
アメリカのカルフォルニアに本拠とする、ebayのカナダ版である。 月額費用を支払うことでEbay内にショップを持つことができる。
2011年創業のトロントを拠点とした、SHOP.caは家電、家具、化粧品、ジュエリー、時計などのファッションアイテムなど27のカテゴリー商品を扱っている。
こちらもアメリカのWalmartのカナダ版サイト。家電、家具、ファッション、おもちゃ、食料品、カー用品、ゲーム、各種ソフト関連など品揃え豊富である。
カナダで200店以上のストアが集まっている、オンラインモールサイトだ。 アパレルから書籍、家電、ゲーム、ファッション、ジュエリー、カー用品、ペット用品など多くの小売店が商品を扱っている。
こちらも750店舗以上のストアが集まったオンラインサイトである。サイトトップページに現在割引されているショップと割引率が表示されているのが面白い。
当社Live Commerceとご契約のお客様が越境ECで海外販売している商品で、カナダで5月にたくさん注文があった商品にはどんなものがあるのか調べてみるとた。
売れ筋商品は、Tシャツなどのファンションアイテムがなどが売れ筋商品であった。その他には、緑茶やフコンダインなどの健康食品、柚蜜など食品もオーダーが多いようだ。
pfsweb.comの調べによると、2015年のカナダのEC市場規模は270億ドルとなり、前年比16%の成長を遂げている。
また、カナダの消費者は国内ECで買うより、越境ECで買い物をする消費者の割合が多く、オンライン購入者の67%が海外(うちアメリカ62%、中国19%)から商品を購入している。
カナダで売れる商品傾向はアメリカと似ており、アメリカで売れれば、そのままカナダでも売れる。
2017年6月にはカナダの越境EC向けサービス「Shopify」が日本に本格的に進出している。 カナダのEコマース市場は今後、物流網が充実し配送時間が短縮されればさらなる発展が予想されるだろう。
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