海外発送代行サービス8社 その特徴・料金などを比較!


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越境ECを運営する際に問題となるのが、海外発送をどうするかである。自社で海外発送を行える人的リソースがあれば、自社で行うに越したことはないが、海外販売が軌道に乗り、注文量も次第に多くなり、発送まで手が回らなくなったという事業者も多いと聞く。そこでおすすめなのが、「海外発送代行サービス」である。
「海外発送代行サービス」にはメリットも多いので、できるだけ早めに発送は発送のスペシャリストにお任せし、事業者は越境ECサイトの運営業務に集中した方が良いだろう。
今回はこの「海外発送代行サービス」のメリット、デメリットなど整理し、代表的な海外発送企業、7社のサービス内容や、料金、取り扱いう配送会社などを調べた。

海外発送代行サービスの業務内容をおさえよう

海外発送代行サービスとは、自社商品や、国内店舗やAmazonなどで購入・仕入れた商品を代行し、海外の商品注文ユーザーに送るサービスである。
個人で海外に発送する場合も含め、越境ECの発送業務を請け負ってくれるサービスである。
発送業務と一言で言えば簡単だが、商品の入庫管理から、梱包やラッピング、インボイスの作成、配送会社への連絡、出荷、出荷後の商品管理まで、発送業務は意外と手数が多く大変である。
また、発送代行サービスには、業者によりサービスの内容も異なるため、どこまで発送代行を行っていただけるのか、サービス内容を確認して行うのが基本である。
通常、海外転送サービスを利用するためには、会員登録料と送料、そして代行手数料が最低限、費用としてかかってくる。さらにオプションとして各業者により様々なサービスが用意されている。

海外発送代行サービスのメリット、デメリットを整理する

海外発送業務は意外と大変である。一日に1点や2点の発送量であれば、問題はないだろうが、物量が増加してくると、次第に中心となる販売戦略など次の一手を考える余裕がなくなり、量が多くなってそれはそれで良いのだが、本業が滞ってしまうという状況になりかねない。
できるだけ、発送業務は外部に委託し、本来の越境ECの基幹業務に集中していただきたいものだ。ここでは、海外発送代行サービスのメリットとデメリットについてまとめた。

最大メリットは基幹業務に集中できること

メリット

基幹業務に集中できる

手間と時間を取られる発送業務を外部業者に任せることで、本業の越境ECサイトの販売戦略に集中し、新しい企画、立案、実行に取り組むことが可能となる。
少人数で越境ECを運営する場合は、発送代行サービスを検討するべきである。

人為的ミスを最小限にできる

また、人的ミスを最小限に減らすこともできる。海外配送は、インボイスの作成や関税処理など、国内発送にはない業務も行うことになる。梱包一つにしても、しっかり行わないと、破損してしまうなど、経験が少ないと起こりうる。また、物量が多くなると、誤発送などの人的ミスも起こる。発送の品質を高めるためにも、代行サービスに依頼するメリットは大きいだろう。

個人配送より配送料が安い

さらに、運送料は発送代行サービスの料金に含まれる。代行サービスと配送業社(日本郵便やDHLなど)は、送料に関しては発送代行業者と包括的な契約を結んでいるため、個人で配送依頼する場合より安く配送できる場合が多い。さらに通関に関しても個人で行うより簡易通関で速く行うことができる。
通関にかかるインボイスの作成も慣れないと内容不備で商品が止まってしまうこともある。これらのインボイス作成や梱包などにかかる業務も委託できるところなども、メリットである。

デメリットは手数料がかかること

デメリット

初期費用、手数料がかかる

海外発送代行サービスの基本的な料金は、初期費用(ある企業、ない企業がある)と実質配送料と代行手数料だ。プラス、代行業者によりオプションサービスがある。
手数料には梱包資材料やインボイス作成料、商品管理費、検品費などが含まれている。
これら料金を含んでいるので、商品一点につき海外発送にかかる費用はどうしても高くなる。

代行サービス会社でもトラブルはある

また、トラブルは少ないと思うが、商品メーカーから発送代行サービス会社がダイレクトに商品を荷受けし、発送している場合、海外配送代行サービス会社が荷受け内容を間違えて行なった時など、問題を解決しなければならい。例えば、商品の数量、サイズや色違いなどである。この処理が意外と面倒である。

代行サービス会社では柔軟な対応ができない

さらに、自社なら柔軟に対応できた、急なキャンセルへの対応ができない場合がある。ほとんどの代行サービスの場合、オペレーションが構築されていて、発送代行サービス業者の規約に合わせる必要があり、突発的な商品キャンセルなど対応はできない場合が多い。

ここまで、海外発送代行サービスのメリット・デメリットを見てきたが、商品を海外発送する場合、海外発送代行サービスを選ぶデメリットよりメリットの方が大きいと言えるだろう。
料金は割高になるが、社内人件費と一日に発送される商品点数と代行手数料の兼ね合いで、社内で行うか、発送代行サービスに委託するか、検討すると良いだろう。
次に代表的な海外発送代行サービス7社についてその業務の特徴や、手数料など整理した。海外発送代行サービス業者を選定する際の一つのポイントとして押さえておくと良いだろう。

おすすめ海外発送代行サービス業者8社の特徴

(1)Live Commerce ロジ

Live Commerceロジ 配送代行サービス

当社が運営している個人向けの海外配送サービス「Live Commerceロジ」。
1件あたり500円で簡易梱包から通関サービス、海外配送手配まで行っているサービスである。
すべてオンラインで発注から梱包サービスのオプションまで選択可能、オンラインでオーダーした後に、指定した倉庫に商品をおくるだけで、基本的には完結する。国内間の輸送にかかる送料はユーザーが負担する必要がある。
EMSと比較して最大91%OFFの格安送料を提供している。

法人向けはこちら

(2)ロケーションズ

Live-Commerceのシステムとも連携している、「ロケーションズ」は120ヶ国以上の海外出荷に対応した代行サービスを行っている企業である。
越境ECでは代表的な海外発送代行サービスである。
越境ECの海外出荷に必要なインボイス等の書類作成から、海外向けの伝票の発行、海外向けの梱包、さらに輸出通関、出荷通知メール送信など一連の発送業務をパッケージ化し業務を行なっている。

(3)オープンロジ

オープンロジ

オープンロジ」は世界120カ国への海外発送に対応し、日々の発送業務がオンライン上で完結している。
オープンロジでは商品1点から利用可能なので、ネットショップを始めたばかりで在庫数が少ない事業者でも利用できる。

(4)転送コム

転送コム

転送コム」ではWebサイトの見積もりツールで事前に料金のシミュレーションが可能である。、登録無料で料金負担が格安なところが魅力である。
また、海外からの発送に関する問い合にも対応している。

(5)御用聞キ屋

御用聞きコム

転送コムと同じく、「御用聞キ屋」でも見積もりツールが用意されおり、事前に料金のシミュレートができる。
荷物を軽量化するサービス(無料)や荷物の保管料が1ヶ月まで無料など親切なサービスがある。

(6)BaggageForwardCom (バゲッジフォワードコム)

バッゲージコム

バゲッジフォワードコム」では国際小包から大きな荷物まで対応し、買い物代行サービス、落札代行サービスなども行なってくれる。
不要な包材やパンフレットなどを廃棄し、荷物を軽量するサービスなど様々なサービスが用意されている。

(7)転送Japan

転送ジャパン

転送Japan」は手数料の安さが特徴である。1点だけなら30kgまですべて150円以内の手数料である。基本は重量により0〜75円となっている。さらにEMS送料は5%の割引価格である。

(8)ネットデポ(NetDepot)

ネットデポ

ネットデポ」では商品の保管場所を1坪からレンタルでき、商品管理を委託できる点がユニークである。
1坪6500円の中には、保管料、在庫管理、棚卸し、在庫証明書、倉庫保険、情報システム利用料が含まれている。
その他、入出荷作業料、梱包作業、実質配送料などは別料金となっている。
商品を保管する以外の料金は公開されていないため、必要ならこちらで、シミュレートしていただきたい。

おすすめ海外発送代行サービス 7社を比較した

下記表は、海外発送代行サービス7社の特徴、代行手数料、契約配送業社の一覧表にまとめたものだ。
発送代行7社比較表

海外発送代行サービスを選ぶ際のポイント

発送代行サービスを選ぶ際に重要な点は、問い合わせに対するレスポンスが丁寧で迅速であると言う点である。
自社で行う発送業務を委託するのだから、今、商品はどうなっているか、確認したいときにすぐにレスポンスが返ってくる、発送代行業者といつでも連絡が取れ、連携できる業者を選定すべきである。

また、海外発送では海外からの問い合わせに対しても、現地語で対応できると取引先にも好印象である。
梱包内容も顧客目線では重要である。商品検品後、海外配送用に再梱包してもらえると安心である。

さらに、各種サービスの内容がどの程度まで充実しているか、どのようなオプションサービスが用意されているかも確認すべきである。
例えば、キャンペーン商品など、まとめ買いしたユーザーに対して、一つのパッケージでまとめて発送するサービスや、セット商品の販売に対して保管場所に商品が集まり、セット商品として一つのパッケージとして再梱包し発送するサービスなどがあるかどうかなど、自社で行なっていた発送業務を丸ごと委託できるサービスができるなど業者の業務範囲の確認は必須である。

まとめ

「海外発送代行サービス」については、この他にもいろいろな業者があるが、その業務サービスの内容や代行手数料など、代行サービス業者により異なっているので、サービス内容をよく確認し選定していただきたい。
ポイントは、問い合わせ時のレスポンスの速さ、オプション内容の充実、商品の梱包が丁寧でしっかりしているかなどである。

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コメント / トラックバック4件

  1. 岡村邦彦 より:

    デンマーク製電動自転車を購入したいのですかが、支払い方法や船便にての送料等が分かりません。「STROM CITY」EU向け250W 重量19.5kです。手数料等かかる費用を教えて下さい。

  2. 万斛賃貸 より:

    転送ジャパンは電話が通じないし、本人確認にパスポート以外にもうひとつ書類が必要になるので煩雑です。海外で書類を取り寄せるのは大変。(他社に問い合われたところパスポートにみでOKとのこと)
    顧客対応もよくない。安かろう悪かろうというのでしょう。
    対応はメールのみ。最近サイトリニューアルということで、仕組みが変わったと言って来ました。
    現在本人確認および発送手続き中ですが、また何かありましたらコメントさせていただきます。

  3. 藤田憲子 より:

    ウイスキーを韓国に送りたいのですがどのように送ればいいのでしょうか?
    郵便局のは25度以下なら送れますがそれ以上だと送れないです

  4. 荒井豊作 より:

    スリランカへ1ton以上の発電機を梱包して、送ってほしいのですが、
    幾らぐらいかかりますか,船便で東京か大阪からの港から。
    もし、良ければshipping companyを教えてください。

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