« ブログのトップページに戻る

インドの越境ECポテンシャルは?

   投稿者 : 2017年4月12日 By

イメージ画像

今後、10年も経たないうちに、世界の全て産業は3つの市場に絞られていくだろうと言われている。
それはアメリカと中国そして、インドである。インドは若い世代が多い。そして消費意欲も高い。
インドの2015年~2018年のオンラインショッピングの平均成長率を見ても38%と急激な伸びを見せている。今後はインターネットインフラが整備されることで、ますます、EC市場は活況すると予測されている。
先日もソフトバンクは、インドで隆盛を誇るAmazonに対抗するため、インドのECサイトFlipkartとSnapdealの合併交渉を進めているとの報道があった。
今回は今、注目のインドのEC市場ポテンシャルとインドの有名なECサイトなどについて見ていこう。

 

●インドの基本情報とインターネット利用者の推移

インドの基本情報

インターネット利用者の推移

2015年時点のインターネットの利用人口をみると、3億 7,500 万人となっている。これはインド全人口の3割程度だ。今後もインフラの整備により、インターネット利用者は増加することは間違いない。
そして、インド合同商工会議所(Assocham)の調査によると、中間所得者の拡大、顧客の可処分所得の増加が携帯電話、スマートフォン、タブレットの需要を生み出しており、2015年時点では2億2,000万人がスマートフォンを利用しEコマースで商品を購入し、市場を拡大している。

 

●インドのEC市場規模とその動向

Eコマース市場規模の推移

インドのEC市場規模の推移図をみると2015年時点で230億ドル(約2兆5300億円)、2020年では1031億ドル(約11兆3000億円)に達している。
これは、インターネットや携帯電話の高い普及率、オンライン決済のインフラが整い始めているからと言える。インドのEコマース市場拡大は国の急成長分野の一つとなっている。

小売りサイトの成長率

上のグラフはMorgan Stanley Researchによる2013年から2015年の間で小売りサイトが売上げがどれだけ成長しているか、その成長率を調べたものだが、この成長ラインキグをみると、インドの小売りサイトの成長が著しいことが分かる。
世界平均が16%に対して、68%という数字は驚異的な伸び率と言える。

インドのユーザー層

インドでは小売りサイトを利用する年齢は低く、18から35歳のユーザーが90%を占めており、男性が65%、女性で35%の割合となっている。
また、Eコマース決済では現金決済が主流で、約70%は代金引換である。次いで20~25%程度がクレジット決済、PayPalなどのオンライン決済は6%となっている。代金引換サービス対応が増えていることでもEコマースの拡大を後押ししている。

売れ筋商品

売れ筋商品の半数は電化製品なっている。その他にファッション・アパレル、ベビー用品・美容製品となっており、ベビー用品や家電製品の分野において日本企業が市場に参入できる可能性があると言える。

 

●インドの3大ECサイト

Flipkart

flipkart

https://www.flipkart.com/

インドのEC市場シェアの45%を占めるFlipkart は2010年に代金引換を導入したことにより、ユーザー獲得に成功している。また、顧客が都合の良い時間に荷物を受け取るようにて行き先を増やし、販路拡大に努めている。

 

Snapdeal

snapdeal

https://www.snapdeal.com/

EC市場シェア26%のSnapdealは中国のAlibabaをモデルとしてEC事業を展開し、急成長を遂げた。2014年10月にはソフトバンクによる約677億円の出資を受けている。 2015年に注文した商品を1時間以内に届ける「Snapdeal Instant」と呼ばれる配達サービスを開始した。

 

Amazon India

amazon

http://www.amazon.in/

Amazon Indiaはインドの市場シェアの12%を占める3者の中では唯一の外資企業である。 Amazon Indiaでは商品の販売を希望する企業宛にスペースを提供する「マーケットプレイス」のモデルを踏襲し、現在は家電、日用品、印刷書籍、電子書籍、Kindle端末、音楽、ゲーム、アパレル、スポーツ用品など、約1700万点の商品を扱っている。

 

●インドの越境EC取引は世界第3位

越境EC市場ランキング

オンライン決済ペイパルの調査によると、主要32カ国の越境ECの規模について調査した。調査内容は各国の消費者がどのくらい越境ECを利用しているのかを調査し、ランキングしたものだが、トップは中国、2位にアメリカ、そして驚くことに3位にインドとなっている。
インドのユーザーは越境ECをよく利用しているということなのだ。規模だけをみると、中国とアメリカには及ばないが、フランス、イギリスを越え、越境EC市場として有望な市場であることに間違いないだろう。

 

●まとめ

インド経済のGDP成長率は7.6%と成長しており、今後も同様の勢いを維持すると思われる。小売り業も拡大しており、推定ではあるが、現在の6,000億ドルから2020年には1兆ドルに達するとされている。
EC化率は2%未満に過ぎないが、今後、配送システムや決済システムなどのインフラが整備されれば、地理的に欲しい製品が購入できないユーザーや、自国にはない海外製品を購入したいユーザーに製品を届けるEC市場が拡大していくだろう。

 

記事出典: インドのeコマース市場調査(2017年1月)

関連する記事

「製造業の海外展開」:海外販売を新規スタートする意義... 皆さん こんにちは。 数回にわたって、海外販売第一歩の経緯をお話しました。 皆さんは、このチャレンジをどう感じられたでしょうか? さて、日本人口の減少・新興国の台頭などの社会構造の変化を受け、製造業での海外市場への参入、海外販売が今後の発展には欠かせないとお考えの方も多いと思います。 ...
越境ECの落とし穴 人口減少社会に突入した今、新たな見込み消費者の開拓に企業・個人が「越境EC」という日本の商品を海外に販売するネットビジネスが今賑わっています。 よく目につくニュースといえば、海外向けの配送に関する利便性などのニュースリリースや、海外モールへの出店に関する業者のサービスリリースや企業間の提携など...
中国越境ECマーケティングの鍵 網紅(ワンホン)とは?... 中国の越境EC規模(中国・日本・アメリカ間)、2016年は2兆1,737億円、前年比32.6%の伸びと世界第1位の市場規模であった。中国消費者の日本からの購入額は1兆366億と前年比30.3%の伸びで、初の1兆円超えとなった。 訪日中国人も過去最高の約637万人となっており、訪日外国人数で...
活況する中国越境ECの今 先週、中国のECサイトが一斉にセールを行う11月11日「独身の日」は中国のショッピングサイトでは最大の商戦日だった。 中国最大手のアリババグループはこの11月11日、1日だけで、昨年は約2兆500億円の取引額(売り上げ)をあげている。今年はどのくらいの取引額があったのだろう? また、中国の...
中国の越境EC Tmall GlobalのTP(TmallPartner)とは... 昨年、2016年の中国国内において、越境ECを利用して日本から商品購入した総額は1兆366億円と過去最高で、その額はアメリカの1兆1,371億円に次ぐ額である。2020年には 日本からの購入額は1兆9,000億円に達成すると見込みである。 その中国BtoCで圧倒的なシェアを占めるのが「Tm...
ヨーロッパの関税、税金について 今やスマートフォンで海外サイトのショッピングを楽しめる時代だ。下記の図はヨーロッパEU国内と国外との取引を比較したものだが、確実にクロスボーダー(海外オンラインショッピング)の割合が増加している。 ヨーロッパ国外及び国内においてはヨーロッパ国外の商品を確実に購入する消費者が増加している。 ...

タグ: , ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。