起業家は一人で会社の経営を全て自分ですることになる。アイデアや熱意を持ったリーダー的な存在から、チームワーク形成、マーケティングの専門家、物流、経理、戦略など全てをスタートしなければならない。当然であるが、会社経営を一人でする場合、自分に投資、つまり、スキルや能力をアップさせることも重要である。
多くの起業家は、仕事に直接的な関係のない投資を無駄だと勘違いしてしまう傾向がある。1時間でも余った時間があれば、それを自己投資に使うよりは、会社の仕事に関係あることに時間を費やしたいものである。そういった中で、起業家は、自己ブランドと製品へのアプローチが疎かになることが多い。
さらに、ビジネスが一極化していないか、そのビジネスが下降気味になった時にもカバーできる何かがあれば安定する。つまり、そういう時こそ、自己投資が必要で、製品に投資する事と同じくらい大切なことなのである。
起業家は普段は忙しく、自分のスキルを伸ばすことなどを考えている暇もなく、仕事に夢中で、自己投資もどこからスタートしていいのか分からないことが多い。そこで、基本的なことではあるが、再認識も踏まえて、何ができるのかをまとめてみた。
大学だけではない、何らかの資格や知識を増やすこと、何かを学ぶという姿勢こそが人との新たな出会いや創造性を見出すことにつながるかもしれない。起業家に対するトレーニングは結構どの地域にもあるもの。資格を目標にしたコースか何かをスタートすることでかなりの差がでてくるものだ。
どの専門学校やワークショップにもパートタイムや社会人向けのエクゼクティブプログラムがあるものでこれを利用してみるのも良い。
さらに、教えることも強力な学びの場となる。特に専門的なレベルになると、準備しながら学べることも大きい。さらに、新しいアイデアや何かを説明するのも、相手がどうすれば理解してくれるのかを考えるので、自分なりの教え方を研究するものだ。
何か専門的な知識や資格がある場合、そのコミュニティーのワークショップやコースなどの先生になるものよい。
オンライン学習環境に関してはまだ少し猜疑心がある人も多いが、さらに多くの教育機関がオンラインコースを提供していたり、新規産業の育成をするインキュベーターがこのようなコースを提供するケースも増えてきている。例えばハーバード大学やスタンフォード大学のビジネス関連のコースなどのを取るなども良い。
ただ、頭と心の体操、最新情報をアップデートするだけでも意義のある投資になるはず。
貴方が読書好きなら、仕事とは全く関係のない本を読んでみることも大切。推理小説、恋愛小説、理論物理学など、仕事のことは忘れて違うことを考えてみる、読んでみる。これによってクリエイティブな発想で問題解決できたりするものだ。ほんの少しの時間だけでも違った分野のことを考えるのも結果的には仕事の効率が上がったりするものだ。
一番の典型的な問題は運動不足。ビジネスの成功には働くことが大切だが、働くためには、健康的な生活習慣が大切。休暇をとってみる、心も体も健康でいることはビジネスの成功には欠かせないこと。これを常に心掛けたいものである。
起業家の新たなビジネスに向けての野心を語りあえるチャンスのあるコワークと、コロケーションは相談相手やビジネスパートナー、違った思考の人たちと会話できるチャンスがあり、あなた自身の成長と経営戦略への創造性を伸ばすことに繋がるだろう。
何らかの組織に参加してメンバーとなったり、イベントに参加してみる。ネットワーキングはビジネスチャンスを拡大できるチャンスの宝庫だと多くの人は認識している。ビジネスの人脈は、様々な経験を通して少しずつ形成されていくもの。この経験こそが経営者として、人として成長できる学びの場なのである。
確かに起業家は全てのことを一人でスタートさせなければならないので、仕事ばかりに気を取られてしまいがちである。しかし、上記にまとめたように、学びの姿勢を忘れず、常に新しいことや興味ある分野を探求することも、マインドをリセットさせ、違った発想を生み出すきっかけになる。この7つの基本を一つでも実現できるように心掛けてみようと思う。
参考サイト: 7 Ways Entrepreneurs Can Invest in Themselves