
スマホでタクシーを簡単に呼べるアプリをご存知でしょうか? 地図上で乗りたい場所を指定すれば、近くを走っているタクシーを探して配車してくれるサービスで、日本でも導入が進んでいます。
例えば、47都道府県117グループのタクシー会社と提携している全国タクシー配車では、地図上で乗りたい場所を指定し、「ここに呼ぶ」ボタンをタップすると、近くにいる提携タクシーで到着時間を提示したうえで配車してくれます。到着地までの料金検索機能もあるので、概算料金をあらかじめ知ることができます。また、日時を指定して予約することもできます。
また、世界42か国でサービスを展開するUberは、乗りたい場所にピンを立てると、リアルタイムで到着時間が表示されます。現在、国内の対応エリアは東京の一部のみですが、タクシードライバーの顔写真、評価、車種なども知らせてくれる上に、到着1分前に「もうすぐ到着します」とのテキストメッセージが届くという細やかなサービスがウリです。日産のCIMAやトヨタのクラウンGRS200といった高級車が用意されており、事前に登録したクレジットカードで支払いができるのも便利です。
そして、世界でも同種のスマホアプリによるタクシー配車サービスが広がりつつあります。

シンガポールでは今年の7月16日から、タクシー配車アプリ「Easy Taxi」を運営するEasy Taxi社と中国のIT企業、騰訊(テンセント)社との提携によるスマホでのタクシー配車サービスが開始されました。
サービス内容はいたってシンプル、騰訊が提供するコミュニケーションアプリ「WeChat」内のEasy Taxiアカウントに入り、タクシーに乗りたい場所から「タクシーを呼ぶ」ボタンを押せば、近くを走っているタクシーがGPSにより場所を探知してやってきてくれます。さらに、支払いもWeChatに登録したクレジットカードでキャッシュレスに行えるので、シンガポールのWeChatユーザーにはとても便利です。

両社はスタートアップキャンペーンとして、7月中、利用者には利用1回につき5シンガポールドル(約400円)をキャッシュバックし、アプリを通じて利用客を乗せたタクシー運転手には1シンガポールドル(約80円)の特別報酬を支払っています。
Easy Taxi社は2011年にブラジルで設立され、これまで30余りの国や地域における約200の都市で、タクシー配車アプリによるサービスを提供しています。一方WeChatは、無料通話や文字チャットなどができる、LINEに似たコミュニケーションアプリです。利用者の80%は中国人ですが、ユーザー数は4億人とLINEをはるかに超えています。
タクシー配車サービスについて、これまでWeChatは、騰訊のグループ企業が運営するアプリにより国内で実施するのみでしたが、このたびEasy Taxi社と提携することで、初めて海外展開に乗り出しました。
両社は今後、Easy Taxi及びWeChatが両方とも利用可能な国に、このサービスを順次拡大していきたいと意気込みを語っています。国内では通常のEコマースに加えて映画館予約や航空券予約などのサービスも展開しているWeChatと、急成長を続けているEasy Taxiのタッグだけに、これからの動きに目が離せません。
参考:
Singapore WeChat users can now book taxis inside app, more countries to follow in EasyTaxi partnership
タクシーアプリ「Easy Taxi」、シンガポールで微信と協力