数年前から、問題とされてきた、ステルスマーケティング、通称「ステマ」。ステマとは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることであるが、ステマ広告でもなく、通常のバナー広告でもない、ネイティブ広告。
ネイティブ=自然な広告という意味合いの強いネイティブ広告とはどのようなものなのか?SNSで広がりを見せているネイティブ広告のルールや留意点についてまとめてみた。
Webサイトを閲覧していて、バナー広告が煩わしいと感じたことはないだろうか?突然で出てくるポップアップ広告や、同じ広告が何度でも目にするリタゲ広告、広告意識調査によるとバナー広告を煩わしいと思う人が80%も存在し、広告はスルーされている現状は明らかなようだ。
ネイティブ広告とはそのような広告に対するストレスを軽減するために用いられるようになった手法である。
ネイティブ広告は広告としてあり、その広告もバナーのように目立つものではなく、コンテンツやプラットフォームに馴染んだデザインで、一見すると広告とは気づくがないように作られた広告である。
ネイティブ広告とは、ユーザーが違和感なくサイトの一部として感じられる広告で、ユーザーにコンテンツの一部として見てもらうことを目的とした広告を意味する。
身近な例としては、Web検索をした時に表示されるPR広告やキュレーションサイト上に記事のように配信されている広告、SNSサイトのプラットフォーム上に記事の一部としての記事型広告などがある。
ネイティブ広告フォーマットについて、USの広告業界団体であるIABが発表している「IABネイティブアド・プレイブック」に6種類の内容として分類されている。
以下に表にしたみた。6種類のうちで比較的新しいものがインフィード型と言われるもので、スマートフォンでよく見かけるものだが、コンテンツとコンテンツの間にあり、一見すると広告ではなくコンテンツの一部として機能している。
ネイティブ広告は一見するとサイト広告と分からないほど馴染んでいるが、サイトに馴染めば何でもよいというものではない。そこには一定のルールがある。
例えば、ユーザー側が意図しないランデイングページに誘導されないためにも、広告だと分かる表記は行う必要がある。2015年3月にはJIAAがネイティブ広告の推奨基準を発表した。
その主な基準内容は
などである。
詳しくはJIAAのネイティブ広告の推奨基準を参考にしていただきたい。
ネイティブ広告の目的は広告内容をコンテンツと同様に見てももらうことにある。ユーザーが記事を読み、ネイティブ広告と認識し、広告をクリックしたリンク先が、ちゃんと読んでもらう内容になっているかが重要である。
リンク先のコンテンツが商品購入を促すページ(ランディングページ)のようなものであったら、ユーザーは”広告に騙された”と感じてしまうことがある。
大事なのはユーザーに有益な興味がわくコンテンツを提供するということである。ネイティブ広告では有益なコンテンツを提供したうえで、商品購入ページに誘導していく、三段論法的手法が必要なのではないかと考える。
ネイティブ広告はバナー広告より見られやすく(クリックされやすい)、ブランド高感度も高くなるなるという調査結果がある。
今後はバナー広告に替わって、ますます、増えることとなるだろう。ネイティブ広告はステルスマーケティングの一種として広告ではない。
ユーザーが広告に騙されたと感じさせないようにするためには、リンク先のコンテンツで新しい発見ができるような情報、新たなファンの獲得につながるような情報を提供することにより、販売促進につなげることが大切ではないかと思う。