SEO対策で重要なのは、人気のあるビックキーワードの設定であることは、周知の事実だが、「ロングテールキーワード」の設定もないがしろにはできない。「ロングテール」という言葉は耳にしたことはあるが、きちんと理解していないという人もいるかもしれない。今回はこの「ロングテールSEO」についてまとめてみた。
ロングテールとはマーケッテング用語のひとつで、ネットでの販売においては、膨大な商品を低コストで取り扱うことができるため、ヒット商品の大量販売に依存すること無く、ニッチ商品の多品種少量販売によっても大きな売り上げ、利益を得ることができるという経済理論である。
このロングテール理論で成功したのがAmazonのビジネスモデルである。Amazonはマイナー商品が売上高の過半数を占めるといわれ、ロングテール商品がいかに重要かが見てとれる。このロングテールをSEO対策のキーワードに置換したのがロングテールSEOと呼ばれているものだ。
ロングテールSEOとは特定のキーワード設定で上位表示を狙うのではなく、ビックキーワードやミドルキーワードを複合させ、キーワード設定することよりWEBサイトをヒットさせ、より幅広い、より購買に近い検索を行うユーザーを獲得するためのSEO対策である。
たとえば、「ダイエット」というキーワードがビックキーワードとして設定すると、上位表示は難しいワードではあるが、ロングテールキーワードはユーザーがどのようなことを解決したいために検索キーワードを入力するかを考え、複合させたキーワードで設定するものだ。「ダイエット」ではなく「ダイエット 運動 ジョギング」「ダイエット レシピ サラダ」などキーワードを複合化し、このキーワードをベースにコンテンツページを作成するのだ。ロングテールキーワードは検索ランキングの上位にランキングされる可能性高いなどメリットも多い。
次にロングテールSEOのメリット、デメリットを見てみよう。
ロングテールSEOの最大のメリットは競合が少ないキーワードを扱うため検索エンジンで上位表示されやすいとい特徴がある。ニッチワードでの検索になるので、検索数は少ないが、モチベーションの高いユーザーである可能性が高く、コンバージョンに繋がるなどのメリットがある。
デメリットとしては、ビックキーワード、ミドルキーワードでは上位表示されにくく、ロングテールキーワードにあわせたページを作る必要があり、ページ数も増加し管理が行き届かないなどがある。
キーワード設定はビックキーワードはトップページに設定する。ダイエット食品を扱うサイトであれば、「ダイエット」となり、トップページの次のカテゴリーにあたる階層ページはミドルキーワードを設定する。さらに下層のカテゴリーにあたるコンテンツページにはロングテールキーワードを設定する。
ここでロングテールSEOで重要なのは、「良質なコンテンツ」を構築し、コンテンツに対しロングテールキーワードを設定するということ。
一つのロングテールキーワードで一つのページを作成するというのが基本である。このコンテンツページのボリュームが大きくなれば、絶大な効果が期待できる。
ロングテールSEOとは、複合したキーワードで検索するユーザーの意図を理解するということが第一だ。 そして、そのようなユーザー意図を解決するコンテンツを作成し、複合キーワードを設定することである。ロングテールキーワードとそのキーワードに合致したコンテンツを作成する、 つまり、ユーザーにとって有益な情報を発信しユーザーに価値あるコンテンツを提供することが重要なのである。
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