集客につなげることができるECサイトのメディア化とは

イメージ画像

ECサイトの集客といえば、SEO対策、メルマガ、リスティング広告といったものが連想されるが、その効果がいま一つ落ちてきているといわれる中、注目されているのが「ECサイトのメディア化」である。
ECサイトは単に商品写真を並べ、価格を表示し、商品説明を掲載するだけのものではなく、商品に関連した有益な情報とともに商品を販売するECサイトが注目されている。これは新しい形のECサイトである。
今回は、ただモノを売るためのだけのサイトではなく、ECサイト内のコンテンツを強化して集客力を高める「ECサイトのメディア化」について見ていきたい。

 

1.ECサイトのメディア化とは

ECサイトのメディア化とはECサイトのコンテンツとして商品はもちろん販売するのだが、商品の他にユーザーにもっと商品関連の専門知識を提供し、ECサイトで買い物をするだけではなく、ユーザーに価値のある情報を提供することで、商品の価値を高め、ショップブランドを構築し、ファンを増やしてゆくマーケッティング手法である。

以下にメリット化することで期待できる効果やメリット、注意点などを記した。

 

1.商品の理解が深まる

メディア化とは商品関連の良質なコンテンツを提供することがメインである。お客様は商品に関する歴史や背景、商品の使い方、利用シーンを描くことができ、従来の商品ページより豊かな情報を得ることができ、購買につながりなすくなる。

 

2.ユーザーのリピート率が高くなる

良質で有益なコンテンツであればあるほど、ユーザーは自然にサイトのファンになる。このサイトを見れば、何か新しい情報が手に入るかもしれないと思ってもらえれば、そのECサイトは信頼を得たことになる。買うものがなくても訪問してもらえるサイトはリピート率が高くなり、お客様にとって特別なサイトとなる。

 

3.SEO対策になる

ECサイトのメディア化は良質な情報を発信することである。情報は文字である。有益なコンテンツ量が増えるとブログなどからのリンクが集まりやすくなる。被リンク型のSEO対策やPUSH型のメルマガのSEO効果が落ちてきている中、良質なコンテンツの提供はユーザーを満足させ、Googleも満足させるSEO効果を期待できる。

 

4.価格競争からの脱却

良質なコンテンツの提供はECサイト全体でファンを獲特でき、そのため、価格中心の運用を行っているECサイトからは一線を画し、価格競争から抜け出せる。

 

5.コンテンツ作成のための新規の人材が必要

メディア化するためには、従来のECサイトの運営とはまったく異なるスキルが必要である。集客のためのスキルではなく、良質なコンテンツを継続的に書くことができるスキル、つまり、良質なコンテンツを企画し、取材し、情報を収集し、ライティングする編集能力の高い人材がコンテンツ運用として重要になる。

 

6.バランス感覚

ECサイトのメディア化での注意点としては、ECサイトでは、商品を売るための販売コンテンツと良質なコンテンツとしてメディアコンテンツとの連携、バランス感覚が重要である。在庫商品についての記事、売れ筋商品の記事、反響があった商品の記事など、記事と商品売上の関連性のデータを収集し、販売コンテンツとメディアコンテンツをバランスよく構築してゆく必要がある。

 

2.ECサイトのメディア化の事例

 

「北欧、暮らしの道具店」

http://hokuohkurashi.com/

北欧暮らし

ECサイトのメディア化で最も成功したサイト「北欧、暮らしの道具店」。Fascebookページでは27万のいいね!がつき、メディア化によってわずか2年で売上が2億円を超え、月間83万ものユーザーが訪れる。ECサイトのメディア化ではお手本となるサイトである。


「OMG Press」

http://www.ohmyglasses.jp/

oh_my_grass

ECサイトでメガネを買うことに抵抗ある方も多いだろう。OMG Pressサイトではメディア化することで、お客様にできるだけメガネを抵抗なく購入するイメージをもってもらうことに注力している。例えば「似合うメガネの選び方」などといったお客様に興味関心を持っていただけるようなコンテンツを用意している。


「土屋鞄製造所」

http://www.tsuchiya-kaban.jp/

土屋鞄

こちらECサイト「土屋鞄製造所」では通常のECサイトとは異なり、すぐに”カートに入れる”に遷移する設計になっていない。商品をクリックすると、商品の写真はもちろん、さまざまな商品シークエンス、商品のこだわりを詳しく書いた記事、下にスクロールしてゆくと最後に”カートに入れる”がある。買う前にできるだけたくさんの商品の魅力を知っていただきたいという、ECサイト運営者の意気込みが感じられる。

 

まとめ

ECサイトのメディア化は集客でき、コンバージョンも促し、リピート率も高くなるという、まさに良いことずくめであるが、一方では難易度が高く踏み出しにくいという現状もある。ECサイトの多くサイトは過去にとらわれ実現することが難しいテーマでもある。
これはECサイトをメディア化するためには、Eコマースの前提である、「物販(EC)」という概念を超えるサイトを構築するという意識が必要である。
つまり、「ECサイトで良質な商品情報を発信するサイトを構築する」というレベルにシフトできるか、物販としての存在から脱却し、チェンジできるかが鍵となる。

関連する記事

越境EC決済にはPayPal(ペイパル)がおすすめ!... PayPalとは、一言でいうと、個人で世界中の相手とお金のやりとりが簡単に行えるサービスである。メールとインターネットだけでPayPal口座間やクレジットカードで入出金(現在は限定国のみ)、決済が可能。海外では企業間取引でも使われており、信頼性の高い世界最大の越境EC決済のプラットフォームなので...
中国の越境EC Tmall GlobalのTP(TmallPartner)とは... 昨年、2016年の中国国内において、越境ECを利用して日本から商品購入した総額は1兆366億円と過去最高で、その額はアメリカの1兆1,371億円に次ぐ額である。2020年には 日本からの購入額は1兆9,000億円に達成すると見込みである。 その中国BtoCで圧倒的なシェアを占めるのが「Tm...
Instagramを使いこなそう!キャンペーン事例も急増中... スマートフォンやタブレットなどのモバイルで撮った写真や動画を、簡単に加工して発信・共有できるInstagram。 今では、アクティブユーザー数(月に1回でも利用するユーザーの数)は月間約3億人に達している。さらに、そのうちアメリカ合衆国以外からの利用者が70%を占めるなど、世界中の人々にとっ...
モバイル決済は日本に浸透するのか?... 先月、8月28日、Amazonジャパンは、実店舗でAmazonアカウントを利用して決済できる仕組みの提供し始めた。 「Amazon Pay」を実店舗でのモバイル決済に対応したもので、「Amazonショッピングアプリ」に表示されるQRコードを使い、実店舗でもAmazonアカウントを使用し決済...
中国インバウンド接客を高め、越境ECへ... 2018年1月から6月までの訪日外国人数は過去最高の前年同期比15.6%増の1589万8900人と発表された。上半期として初めて、1500万人を越えた。 これは、格安航空会社の便数増加などの影響もあり、今後も、引き続きインバウンド客数は伸びると思われる。 1月から6月の国・地域別の訪日外...
消費者心理を読み解く!最新Eコマーストレンドとは?... オンラインでの買い物は、効率的で楽しいショッピング経験をユーザーにもたらしてくれます。世界中でEコマースがますます日常的なものになりつつある昨今、オンラインショッピングとオフラインショッピング(=実店舗での買い物)をいかにして連動させるか、に注意を向ける必要性が高まっていると言えます。 オ...
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ