2015年4月に500名のミレニアル世代の買い物習慣について調査、さらに10月にも携帯アプリやギフトカード利用に関するアンケートも実施した。
その結果、ミレニアル世代の消費者は携帯とソーシャルメディアを利用したシッピングを好む傾向がある事が明らかになった。
"ミレニアル世代の消費者は、今後のオンライン消費者をリードする世代である。”とBlackhawk Engamement Solutionsのグローバルマーケティング部 副社長のRodneyは語った。
"今後、販売業者にとってこの世代の買い物傾向を理解すること、この世代は特に店や価格の比較に長けている”販売業者は、これらのミレニアル世代の傾向をもとにマーケティング戦略をする事が重要なカギとなってくるだろう。
ミレニアル世代にとってスマートフォンは欠かせない、インターネットに関しては89%が接続し利用している、75%はノートブックを使い、45%は、タブレット、37%がデスクトップパソコンを利用していると回答した。
販売業者はまず、この世代に向けての商品は特に、最初に携帯をベースにしたマーケティング戦略を考えなければならない。
ミレニアル世代はソーシアルメディアを主に情報ツールとして活用している。特に、商品についてのフィードバック、キャンペーン情報をチェックしている。
従来の広告やTVやフライヤーなどはあまり効果がないようである。販売業者は、デジタルメディアと従来の広告戦略を上手く利用したマーケティングもしくは、デジタルメディアにフォーカスした戦略に切り替える必要がある。
価格に関して95%が昨年度と同じく購入のカギになっているということだ。ミレニアル世代にとって、品質、ブランド、店舗、在庫などの影響が大きいという。
経済成長(特にオンライン部門)の段階では価格に対して消費者はそれ程敏感でないのが通常だが、ミレニアル世代にとっては、価格比較が容易でほぼすべての買い物が最安値で手に入れることができる。
それでは、ミレニアル世代世代はどのサイトで価格比較をしているのか? 調査では、アマゾン (46%) Google (43%) が独占している。ショップで買い物をしている最中でさえも、携帯で価格比較して、少しでも安い価格で同じものを手に入れようとする習慣があるのがこの世代だ。この状況で勝ち組になるために業者がすべきことは、アマゾンやGoogleや大型ショップにはない価格、価値を提供することである。
電化製品、エンターテインメント、スポーツ用品、服飾品、ワイヤレス商品、食品、これらの商品のリベートオファー(キャッシュバック)を好んで利用する傾向がある。
業者はこのリベートには注意を払う必要があり、製品ブランドイメージを下げないようにする事が肝心だ。
88%のミレニアル世代は、オンラインで買い物をして、ストアでピックアップし、50ドルの商品に対して配送料10ドルをセーブするというような努力を惜しまない、また、業者にとっても配送や手数料、トラックなど負担を避けることができるので助かる。
ミレニアル世代は特にサイパーセキュリティーや詐欺に慎重、64%のミレニアル世代が、ギフトカードでの支払いが最も安全だと信じている。66%が個人情報漏えいを回避できると考えている。
ギフトカードや支払いの選択肢、ペイパルなどは、この世代の消費者のアマゾン以外での買い物を探しているグループにとって魅力的だと思われる。
ミレニアル世代は、ブランドに対して69%はロイヤリティープログラムに参加している。何かのプログラムに参加すえば特典がもらえるというお得なシステムが魅力だ。
これらの傾向は既に知っている人も多いと思われるが、小売業者にとってミレニアル世代を引き付けるデジタルマーケティングは、そんなに難しいことではなくコストも掛からないことが多い。今後もミレニアル世代の消費者は増え続けていくことから、いかに迅速に対応できるかかどうかである。常に新しい傾向、決済方法などの情報を分析していく必要がある。
参考サイト:https://www.entrepreneur.com/article/253582
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