« ブログのトップページに戻る

ヨーロッパのクラウドベース物流サービス

   投稿者 : 2017年1月30日 By

イメージ画像

ヨーロッパのEコマースは日々発展している。ヨーロッパはEU圏内といっても他国になるため、距離とは関係なく物流や決済が複雑である。
商品の販売規定もそれぞれの国で異なるため、販売を開始する前に、ヨーロッパの法律を統括する機関European Commissionで内容を調査をしなければならない。
特に配送に関しては、ヨーロッパの物流サービス会社が需要の増加と共に、これまでにない便利なサービスをスタートさせ、消費者だけでなく、販売業者にとって便利なサービスが次々に導入されている。
例えば、オランダで注目されているクラウドベースのSendCloudという企業では、最近、国内だけでなくヨーロッパへのサービスも開始した。
オランダ国内の販売業者が、ウェブサイト上でソフトを利用して業者と契約する必要なく、ヨーロッパ各国に簡単に海外発送できるという新サービスである。
今回はこのSendCloudの物流サービスについて見ていこう。

 

●Sendcloudのサービス

sendcloudサイト画面

SendCloud:https://www.sendcloud.eu/

  • オンラインストアへのプラグインが可能
  • DHL, UPS, DPDなどの大手の会社から様々な提携会社のレートを比較できる
  • 物流会社と契約する必要なし
  • 注文、発送、追跡機能が自動的に消費者にメールされる
  • 返却も簡単 ラベル作成
  • 多言語対応

上記で述べた通り、European Union(欧州連合委員会)では、現在、ヨーロッパ各国のデジタルマーケット統一化しようと、Eコマースに対応したルール改定に取り組んでいる。
最も重要なポイントとしては「物流コストの削減」「消費者保護法の強化」「決済」である。消費者が安心して購入でき、販売業者は、国内だけでなく、潜在性の高いヨーロッパマーケット参入を容易にすることが目的である。

 

●アマゾンとZalandoの独占市場

Sendcloudの社長Rob van den Heuvelは「小規模の小売企業はアマゾンやZalandoなどの大企業は、自社で物流会社を経営するような規模なので、安価な海外発送料金が実現できる訳で、小規模の会社には対抗できない。
例えば、オランダとベルギーの国境近くの販売業者が60キロ離れたベルギーへ発送するとき、国内であれば5ユーロで100キロ以上離れた場所まで発送できるのが、国境を超えるだけで9ユーロになり、配達日数も1週間掛ってしまうのです。」

 

●物流会社と提携

これに注目したSendCloudは, APIを含む配達ツールを利用しシンプルで効率的に海外発送できるサービスを開始。物流会社を契約で固定するのではなく、自動的にオプションを表示して最も早く安く発送してくれる会社を選ぶことができる。
これにより最寄りの提携ショップでピックアップや返送ができる日本でも馴染みのあるコンビニのシステムがヨーロッパ国内で可能となる。

 

●SendCloud 会社概要

SendCloud は2012年にオランダで設立され、オンラインショップと物流会社を結ぶソフト開発、ラベル作成、追跡などを自動的に送信するシステムである。
SendCloudは、現在、25社を超えるEコマースソフトソリューションと統合し、急成長する新IT企業として表彰されている。
会社はオランダ本社、ベルギー、ドイツ、オーストリア、フランスに支店がある。

 

●まとめ

イギリスでは、既に、Transglobalなどのイギリス発の世界各国への海外発送の会社が存在し、ウェブサイト上で料金や日数が発送先により自動的に比較できるシステムがあるが、ヨーロッパ大陸間では消費者の保護法などにおいても慎重に話し合いが行われており、近い将来、ヨーロッパのデジタルマーケットの統一化に対応した発送システムが導入されていく段階だと思われる。
消費者、販売業者にとって有益なオンラインサービスが確立すれば、これがカギとなり、さらにヨーロッパのEコマースは急成長するだろう。

 

参考:https://ecommercenews.eu/dutch-shipping-service-sendcloud-starts-european-delivery-network/#more-8442

関連する記事

「製造業の海外展開」 チャンネルを構築する... 皆さん こんにちは。 さて、「マーケティング」の続きです。 今回は「チャンネル (channels)」についてです。 今迄お話して来た様に、従来は直接販売しか行っていませんでした。 しかし、今後の海外展開を考えた場合に営業方式も従来と同じ考えて良いのか?を検討し直しました。 こ...
海外展開を支援する補助金・助成金制度を知ってますか?... 海外展開や販売を行うときに利用できる「補助金・助成金」についてご存知だろうか? 最近、よく耳にする言葉だ。しかし、その仕組みや内容については、意外と知られていないようだ。簡単に言うと「補助金、助成金」とは国や地方公共団体から支払われるお金のことで、返済の必要が無いものが多く、中小企業経営者に...
中国向け越境EC市場の今とこれから(富士経済調査などより)... 中国のEC市場は、旺盛な購買意欲に支えられて著しく成長していることは、周知の事実だ。 数年前に日本を賑わせた爆買いから2016年は、越境ECに市場は移行し、まさに、越境EC元年とも言える年であった。その内容を裏付ける報告書が富士経済より発表された。報告書は「中国向け越境EC市場の実態と今後...
ヨーロッパの関税、税金について 今やスマートフォンで海外サイトのショッピングを楽しめる時代だ。下記の図はヨーロッパEU国内と国外との取引を比較したものだが、確実にクロスボーダー(海外オンラインショッピング)の割合が増加している。 ヨーロッパ国外及び国内においてはヨーロッパ国外の商品を確実に購入する消費者が増加している。 ...
今年のブラックフライデーはどうだった?... 先月11月25日、アメリカ、ヨーロッパ、中国などで盛り上がりをみせたのが、「ブラックフライデー」という大々的なセールだ。日本でも様々なショップでブラックフライデーセールが実施されていた。実店舗やネットショップでは大いに売り上げを伸ばしたことだろう。まだまだ、日本には根づいてはいない、「ブラックフ...
越境EC 台湾のポテンシャルは? 越境ECと言うと、まず、その市場としてイメージされるのはアメリカ、中国だが、中国の南、台湾もなかなか魅力的な市場であることはあまり、知られていない。 今年、5月9日にナビプラス株式会社が発表した越境ECで買い物をした、相手国で売上トップは台湾となって、2位はアメリカ、3位は中国であったと報...

タグ: , , ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。