
米国向けに越境ECで日本から商品を販売する場合、8月29日よりすべての貿易相手国においてデ・ミニミス措置が撤廃されます。
Live Commerceで越境ECを運営するユーザー様向けに、今回の関税措置に対するECサイトの対策について詳しく解説します。
関税率を正しく計算する最初の一歩は、製品に適したHSコードを見つけることです。HSコード(Harmonized System codes)は、世界中で取引される製品を分類し、輸入関税を決定する標準化された数値識別子です。
HSコードを正しく入力することで、関税率が0%から15%以上まで変化する可能性があります。
正確な関税率を取得する方法は、ChatGPTにて 「プラモデル HSコード 6桁を教えてください。」のプロンプトを入力すれば簡単に取得できます。同様にGoogle検索でも同じクエリーで検索すれば、Google側の検索結果ですぐに取得可能です。
HSコードのフォーマットは、 0000.00 になっているはずです。
HSコードを取得したら、Live Commerce の管理画面 > 商品管理 > 商品の編集 から[品目分類] のタブをクリックします。

画像の通り、HSコードの入力欄に適切なHSコードを入力して [更新ボタン]をクリックして完了です。
その他の入力項目は以下のように登録しておきましょう。入力は全て英語で行います。
品目:商品名ではなく、一般的に利用されている分類名、たとえば冷蔵庫やテレビ、腕時計、ピアノなど
内容品の詳細:商品名
原産国:国コードはISO 3166-1の規定に基づくアルファベットの2文字
全商品一括登録もできますので、一括登録のやり方はこちらのドキュメントを参照してください。
HSコードの分類と登録が完了したら、ZONOSプラグインのインストールを依頼してください。
https://www.live-commerce.com/contact.html
インストールが完了したら、Live Commerce の管理画面 > サイト管理 > Zonos から [Basic Setting] のタブをクリックします。
Application area の項目に関税の徴収を適用したい国を選択します。複数国選択したい場合は、 Cntl キーを押しながら国名を選択します。

詳しくはZONOSプラグインのドキュメントを参照してください。
ZONOSプラグインは、関税の事前払いをするか否かは、任意となっています。
しかし、関税をチェックアウト時に強制的に事前徴収することもできます。
例えば、ブラジルやインドネシア、インドでは高額な関税が課されるため、後払いになるとユーザー体験が悪くなり、キャンセルの原因になります。
もちろんアメリカ向けも関税を事前徴収することにより、お客様にサプライズ費用がかからなくなり、全ての代金をチェックアウト時に支払うことでユーザー体験はよりよいものになります。
強制適用はオプションとなっているため、ご希望される場合は当社までお問い合わせください。
関税の強制適用を行った場合、下記画像のチェックボックスの部分、自動でチェックされるようになり、購入者側で解除することができない状態になります。

関税を事前払いすることを、貿易用語でDDP (Delivered Duty Paid:関税込み持込渡し)と言います。
ECサイトで関税事前払いにて注文を受けた場合は、必ずDDPにて配送ラベルを作成していただく必要があります。
FedExやDHLのラベルの初期設定値は、DDU「関税抜き持込渡」(Delivered Duty Unpaid)という貿易取引条件です。これは、関税の支払いは現地の受取人が払うという貿易条件です。
DDPにおける具体的なラベルの作成については、こちらのマニュアルをご覧ください。