
越境ECのギフティング戦略
日本の市場が縮小する中、多くの企業が「越境EC」に活路を見出そうとしています。しかし、現実は甘くありません。サイトを構築し、多額の広告費を投じて多言語広告を出しても、コンバージョン(成約)に至らず、ただキャッシュが燃えていく。そんな状況に頭を抱える経営者や担当者は少なくありません。
今、越境ECで勝つために必要なのは、従来型の広告と併用しつつ、世界的に人気が出始めているギフティングを活用したマーケティングです。
「良いものを作れば、世界中で売れる」という時代は終わりを迎えつつあります。
現在、世界中のECプラットフォームには数億点の商品が並んでいます。その中で、どこの馬の骨かもわからないブランドの広告が流れてきても、海外の消費者はクリックすらしてくれません。
特に越境ECにおいて最大の障壁となるのは、全く知らない無名ブランドの商品に対する「信頼」です。
日本なら、Japanという国=信頼性が高い というブランドがありますが、それでも私たちは世界に出れば、海外のブランドと競争になります。
本当にこの品質で大丈夫なのか
配送はちゃんと届くのか?
自分の国のライフスタイルに合うのか?
これらの不安を、テキスト主体の説明文とバナー広告、商品画像だけで払拭するのは不可能です。
今も昔も変わらず、消費者が求めているのは、「信頼するに値する生の声」です。
これまで越境ECの主流広告と言えば「検索連動型広告」や「SNS広告」でしたが、2つの大きな逆風が吹き始めています。
全世界的なプライバシー保護規制(クッキー規制も含む)等により、精度の高いターゲティングが難しくなってきています。結果として、1件の購入を獲得するための広告費は上昇し、企業の利益を圧迫しています。
AIの普及により、もっともらしい商品紹介文や広告クリエイティブを誰でも大量生成できるようになりました。ネット上にはAI製の「中身のない情報」が溢れ、消費者は以前にも増して「リアルな体験」や「人間が書いた味のある文章や体験談」に価値があることを再認識しています。
「広告は無視されるが、体験は共有される。AI時代、最後に残る資産は『人間による推薦』である。」
ギフティングとは、インフルエンサーに商品を提供(ギフト)し、実際に使ってもらった感想をSNSで発信してもらう手法です。これが越境ECの集客において相性が良いとされています。
①言葉の壁をもっとなくすことができる
企業が書いた説明文の日本語を英語にプロがたとえ翻訳したとしても、生身の人間がその国の言葉で話す内容は、「自分事」として受け入れやすくなります。
当然と言えば当然です。
②ユーザー生成コンテンツ(UGC)はGoogleによる評価が高くなる
ギフティングによって生成された投稿は、ユーザー生成コンテンツ、つまりレビューの投稿と同じ意義を持ちます。公式SNSや販売サイトに、現地の人が使っている様子を二次掲載することで、サイト全体の信頼性が向上します。
③ ギフティング×アフィリエイトとの相性がよい
ただ商品を配るだけでは「やりっぱなし」になりがちです。ここでアフィリエイトの仕組みを組み合わせます。インフルエンサーに「あなた専用の割引コード」を発行し、売上に応じた成果報酬を支払う形にすれば、彼らはより熱量を持って紹介してくれます。
ある日本のオーガニックコスメブランド(中小企業)の事例を紹介します。彼らは米国進出にあたり、まずは大規模な広告を打つのではなく、ターゲットに合うマイクロインフルエンサー50名に徹底したギフティングを行いました。
戦略: 単に送るだけでなく、手書きのメッセージカードと、なぜあなたに送ったのかという理由を添えてパーソナライズ。
結果: 50名中35名が自発的にInstagramやTikTokで紹介。そのうち数名の投稿が「日本の洗練されたスキンケア」としてバズを引き起こしました。
AIの活用: 同社はAIを活用して、過去のエンゲージメントデータから「自社製品と親和性が高く、かつ偽フォロワーが少ないインフルエンサー」を自動抽出。リストアップの手間を80%削減しました。
最終的に、ギフティング経由のトラフィックは一般広告の3.5倍の成約率を記録。広告費を1円もかけずに、最初の3ヶ月で1,000万円以上の売上を達成しました。
「ギフティングなんて、有名なインフルエンサーに頼む予算がない」と諦める必要はありません。むしろ、中小企業こそ「小規模だが熱量の高い」層を狙うべきです。
フォロワー数1万人以下の「マイクロインフルエンサー」をターゲットにします。彼らはフォロワーとの距離が近く、高い信頼を得ています。現在は、特定のハッシュタグや属性から最適な候補を自動提案してくれるAIツールが多数存在します。これらを活用すれば、担当者1人でリストアップが可能です。
1. Modash(モーダッシュ)
世界中の2億5,000万人以上のインフルエンサーを網羅しており、AIが「特定の国」「特定の興味関心」を持つ人を瞬時に抽出します。
ギフティングの発送管理や、割引コードの発行、売上計測まで一気通貫で行えるため、中小企業の担当者の手間を大幅に削減します。
おすすめ: 「とにかく自社商品に合うインフルエンサーを、海外の中から見つけ出したい」場合に最適です。
2. Upfluence(アップフルエンス)
単なる検索ツールではなく、「あなたの店の既存客の中に、インフルエンサーがいないか?」をAIが分析する機能が強力です。
自社のECサイトと連携し、購入履歴のある顧客のSNSアカウントを分析。影響力の高いファンを自動で見つけ出し、ギフティングの打診を勧めてくれます。インフルエンサーへの英文メール作成や、プロフィールの要約、キャンペーン戦略の提案をAIチャットが行ってくれます。
おすすめ: 「すでに自社商品を知っている海外ファン」を起点に、確実に成功するギフティングを始めたい場合に最適です。
3. GRIN(グリン)
D2Cブランドの間で「最強の管理ツール」と呼ばれるほど、ギフティングに特化したワークフローが充実しています。
インフルエンサーが商品を選び、配送先を入力すると、自動でECサイト等の在庫と連動して発送されます。担当者は「誰に送るか」を決めるだけで、後の物流作業はAIとシステムが代行します。
ROI予測: 過去の膨大なデータに基づき、特定のインフルエンサーにギフティングをした際に、どの程度の売上(ROI)が見込めるかをAIが予測します。
おすすめ: 扱う商品数が多く、ギフティングの配送やアフィリエイト報酬の管理がパンクしそうな企業に最適です。
ECプラットフォームを利用しているなら、簡単にアフィリエイト機能を拡張できます。紹介経由の売上を可視化することで、どのインフルエンサーが貢献したかを分析し、中長期的なパートナーシップを築くことができます。
商品はただの「物」ではありません。パッケージを開ける瞬間の「ワクワク」を設計しましょう。海外の消費者はワクワク感のある動画が大好きです。思わずカメラを回したくなるような梱包やサプライズを忍ばせましょう。
越境ECは、単に「日本の商品を海外へ販売する」ことではありません。「ブランドの価値を、海を越えて届ける」ことです。
AIがどれだけ進化しても、人が「これ、本当に良かったよ」と友人に勧める時の熱量までは再現できません。
ギフティングは、その熱量を生み出すための「戦略」と言えますよね。
アフィリエイトの仕組みで継続的な動機を作り、AIで効率を最大化し、ギフティングで信頼の種をまく。この三位一体の戦略こそが、リソースの限られた中小企業がグローバル市場で大手をまくり、新しいビジネスチャンスを掴むための唯一の道です。
当社では越境ECに特化したアフィリエイト広告を提供しております。
まずは、資料請求から始めてみましょう。