最近の中国と言えばネット通販は急成長している。経済もよくなったため観光客も世界中で増えている。本稿では中国のソーシャルメディア、ネット通販事情について見ていきましょう。
中国の人口は14億人、GDPは11兆ドルであり1人あたりのGDPは8,833ドル、2021年までに12,543ドルに達すると予想されている。
ネット通販を利用するユーザーは5億9,900万人、2021年までには8億4,400万人へ増加、人口の74%に達すると予測されている。ネット通販の年平均消費額は799ドルで2021年までに995ドルへ増加する見込みである。
中国のネット通販利用者数の推移(単位: 百万人)
2016年におけるネット通販での消費額は470億ドル(約51兆円 = 1ドル110円で計算) 、2021年までに840億ドル(約91兆円 = 1ドル110円で計算した場合) へ上昇が期待されている。このまま成長を続けた場合、ネット通販の市場規模だけで日本の国家予算に匹敵する。
インターネット利用者の年齢層は、16〜24歳の96%がインターネットを非常によく利用している。25〜34歳は96%、35〜44歳の男性の74%が毎日なんらかのデバイスにログインしてインターネットに接続している。高齢の世代は、45-54歳の方が毎日38%の普及率を示し、55代からは21%とインターネットの利用はあまり進んでいない。
中国のインターネット利用者の年齢
ファッションは現在1590億ドルの市場シェアを占める主要な製品カテゴリーである。 おもちゃ、趣味、日用品は2番目に多く、970億ドルを占めている。
2021年にはファッションはさらに2,850億ドルへと上昇が期待される。 おもちゃ、趣味、日用品も成長し、1,740億ドルに達する。
中国のネット通販で買われる商品カテゴリ
2016年にまとめた世界銀行 物流ランキングによれば、中国の物流能力は27位になり、海外から中国へ配送にはさほど問題はないものの、中国国内の配送には様々な課題が残る。人口の56%は都市部に集中している。
いくつかの調査によれば、クレジットカード/デビットカードによる決済はオンライン買い物客の29%、Alipayなどの携帯端末による電子決済は27%とクレジットカード並みに多い。 現金、プリペイドカード、銀行振込も人気がある。
中国のネット通販で使われている決済方法
中国のネット通販の商品供給(仕入れ)元は韓国が1,310億ドル、米国が128億ドル、日本が116億ドル、ドイツが78.6億ドル、およびその他のアジア73.4億ドルとなっている。
中国のネット通販事業者の商品仕入れ元
Internet penetration によれば中国の現在インターネット普及率は53%であり、2021年までに68%へ上昇する見込みである。スマートフォンを使用してインターネットを利用するユーザーが全体の44%となっており、2021年には53%に増加すると予測されている。
中国のオンライン買い物客の70%がデスクトップ経由で買い物をしている。 購入者の21%がスマートフォン経由で購入し、6%がタブレット経由で購入する。
中国のインターネット接続端末状況
中国でのマーケティング費用の総額は近年増加している。 インターネットによるデジタル広告は169億米ドルに達する。市場では2番目に高い市場支出に成長している。 テレビ広告は市場で最も高い465億ドルを占めている。
中国の消費者が利用する広告手段
QQ, QZone, WeChat, Baidu Tieba, Sina Weibo & yy は主要なソーシャルネットワークであり、2017年には39.5%であり、2021年までに48.5%を超えると予測されてる。
中国のソーシャルメディア利用状況