色が何らかのサインを送りだしていることは誰もがよく知っている。誰がどんな色を選ぼうと、共通しているのは、その色に対して人は反応するということだ。私たちは色に条件反射し、気づくこともない。色に対する反応は直観的反応とも言われ、個々の色は人の本能的な反応と密接に関係し、その反応は生理的、感情的、環境、文化的な意味合いと密接に関係している。
地球の色は青色である。ガガーリンが「地球は青かった」と語ったように、青い海、青い空、大自然を代表する崇高な色、それがブルーだ。
ブルーは身近でもっとも親しまれている色である。ブルーには安心や信頼、冷静、平和といったイメージがあり、多くの人に好まれ、人気の高い色でもある。今回はこのブルーについて見ていこう。
ブルーのイメージは落ち着き、リラックス、信頼である。そしてたくさんの人に受け入れてもらいたい時にはこのブルーを使うとよい。ブルーは信頼感、価値あるイメージを与える保守的な色である。特にビジネスの場合、誠実で頼りがいのある自分をアピールする時には効果的である。
また、企業サイトや企業のロゴマークにブルーが使われることが多いのは、この信頼、安定、安心をメッセージするためである。ちなみに米国ではブルーが最も人気のある色となっている。
ブルーにはグリーンと同様に、多くの色合いと色調がある。優雅で格式のある、洗練されたブルーもあれば、カジュアルでくつろげるブルーもある。薄いブルーと濃いブルーではイメージが違ってくる。
濃いブルーとしてのネイビーブルーなどはビジネススーツの色である。濃いブルーはビジネスとプロフェッショナルを示す色、信頼できる色として用いられる。
明るいブルーとしてのスカイブルー、マリンブルーは爽快さと元気を表わす色でもある。
パステル調の薄いブルーとしてのベビーブルーは乳児から幼児までの男の子と色として衣服によく用いられる。
Google、Facebook、Twitter、Instagram、Tumblrなどサイトではメインカラーにブルーが良く使われている。理由はそれぞれあると思うが一つにはやはり、ブルーは見慣れていて、見やすく疲れない色であること、そして、色弱者に対しても認識できる色であることなどがあげられると思う。
ナビゲーションやリンクカラーにブルーを使った典型的なサイト。ブルーを基調にしたサイトは、信頼、安定をメッセージする金融関連企業が多い。
薄いブルー、濃いブルー、グレーを組み合わせることで単調さを軽減している。また、持株会社をグリーン系にすることで、NTTグループと色で区別している好例である。
明るいブルーをメインカラーにし、ホワイトをベースカラーに用いることで、医療の安心感、清潔感をメッセージしている。ポイントカラーに赤を使うことで、その内容に注意を引かせることに成功している。
ブルーは知的イメージもメッセージできる。濃いブルーは学校関連のシンボルカラーとしても清浄、知性を象徴する色として使われる。
ブルーは安心、安定、平和の色である。ブルーを見続けていると体温や血圧も下がりリラックス効果もあり、落ち着いた印象としたいときには有効である。
ただ、ブルーは積極的に前に出てくる色ではないということである。消極的なイメージがあり、退屈、憂鬱、人によっては気が滅入る色でることを覚えておかなければならない。ブルーはうまく使えば、安全でみんなに好かれる色であることは間違いない。
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