前回「こんなに違う! 世界と日本のブラウザシェア」ではデスクトップとスマートホンのブラウザシェアの推移についてその概要を整理してみたが、今回は、最新の各ディバイス毎のブラウザシェア率の日本と世界の違いを調べてみた。
日本ではデスクトップの国内ブラウザシェアは相変わらず、IE11.0が34%でトップであるが、Chromeも29%と徐々にシェアを伸ばしてきている。また、7月より無料配布されたwindows10搭載のEdgeが12i位に登場している。
世界的には、やはり、Chromeが約45%、IE11.0が約11%、Firefox39.0が約7%と続き、Chromeが他を大きく引き離し独壇場も相変わらず。
日本はipadのSafariが約70%と大きく他を引き離し首位をキープしている。
世界の状況もタブレットブラウザにおいては日本ほど極端ではないが、1位がSafariが60%、2位がChromeが17%、3位がAndroidが15%と順位は同じだ。
日本のスマートホンシェアは相変わらず、iPhone(Safari)が65%と独走している。変化としてはAndroid(ブラウザ)が減少に転じ、Chromeが17%と増加傾向にあるところだ。
世界的には、デスクトップのブラウザシェア同様、スマートホンでもCromeが33%とトップ、2位にiPhone(Safari)、3位がUC Browserの順となっている。3位の「UC Browser」ブラウザアプリは、言語こそ日本語には対応していないが、非常に多くの利用環境を想定したアプリとして世界的に定着している。
デバイス毎のブラウザシェアを確認しておくことは重要である。サイト表示はブラウザの違いや、ブラウザバージョンごとに挙動が変わったり、バグが発生したりするからだ。すべてのブラウザ、バージョン毎にデバック処理ができればよいが、そこは優先順位をつけ、行うことになる。
そのような時にWEBブラウザのシェアを把握しておくことが必須になってくる。また、今回は、スマートホン、タブレットのブラウザシェアの動きが気になるところだった。
パソコンがなくとも、スマートホンとタブレットがあれば仕事ができる時代。そして、乗り換えやアプリダウンロードなど、簡単にできるスマートホンとタブレットのシェアが今後どのように変化してゆくのか、チェックしてゆきたい。
掲載に使用したデータは
「StatCounter Global Stats」の2015年8月1日~9月1日をグラフ化したものである。
(出典)
StatCounter Global Stats:http://gs.statcounter.com/
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