パソコンECサイトではコンバージョン率があるのに、スマホECサイトでは成約に至らないケースが多いのはフォームに問題があるケースが多い。せっかくスマホECサイトを作ったのに売上が伸びない、効果が発揮されないなど悩みがある方も多い。パソコンに比べ、入力にストレスを感じることの多い、スマホサイトのフォーム。
今回はスマホサイトのフォームの最適化のポイントについて、どんなところに改善点があるのか見ていこう。
基本中の基本であるが、入力内容を絞ること。購入に必要でない内容はできる限り、削ること。そして入力は簡単に、軽く、できるようにすること。
ユーザーは軽い気持ちで、気軽に空き時間などにスマホでサイトを訪問している。そこへ重い内容の入力フォームが現れたら、誰でも離脱するのは当然である。
例えば、郵便番号を入力するだけで、住所が自動で表示されたり、「半角」「カナ」などの入力の種類を強制しないなど、簡単に入力できるをポリシーとして設計すべきである。
フォームで最もストレスを与える内容として要素が小さいことからくる、誤操作、誤タップをするストレスだ。文字を大きくする。タップエリアを大きくする。ボタンを大きくするなど、スマートホンは指で操作するディバイスあることから、指の厚み分を確保したデザインにする必要がある。
タップエリアは44px以上、入力欄で50px、ボタンで40pxが最低ラインである。また、文字の行間、余白も重要である。ゆとりをもったデザインは誤動作を最小限にとどめることができる。
キーボードを切り換えるだけでもユーザーには負担と感じている。
入力エリアにフォーカスされたとき、自動的にキーボードが変換されると良い。
スマホでは文字入力するとき、「日本語」「数字」「英字」などユーザーが入力内容にあわせて、キーボードを切り替えるようにする。最低でもメールアドレス時は「英字キーボード」になり、電話番号、郵便番号入力時には「数字キーボード」に自動的にキーボード表示が変わるようにする。
スマートホンは電話でもある。電話成約が取りやすいディバイスである。入力に挫折しそうな人、入力中に商品・サービスの質問ができたりが、連絡ボタンひとつでできるとユーザーの安心、信頼を獲得できる。
どんなに良いスマホECサイトを作ってもフォームで離脱されては意味がない。
コンバージョンに直結するフォームの最適化は重要な項目である。もし、フォームで離脱率が高いようなら、フォームの内容に問題があることは間違いない。今回のフォーム最適化でスマホECサイトを見直し、あてはまる内容などあれば、改善していただきたい。
ユーザーのスマホ入力に対するストレスを最大限に減らし、快適でかつ的確な情報入力を促すフォームにすることが重要である。