WEBサイトを運営していると、いろいろなところの問題点が明らかになり、その都度、変更、修復することとなる。WEBサイトはサイトの変更や修復など、その都度、調整できるところが良いところでもあるが、10年もの月日が経つと、デザインの問題であったり、情報が増えすぎ、整理ができなくなったり、そして、ますます、いろいろな箇所に弊害が出てくようになると、大幅なWEBサイトリニューアルの検討をする必要があるだろう。
今回は、このWEBサイトのリニューアルする際におさえておきたいにポイント8つを見ていこう。
WEBサイトのリニューアルを行う際に、もっとも重要なのは「なぜ、リニューアルするのか?」その目的と目標を明確にして明文化することである。
サイトリニューアルの目的と目標を決定は「何のために」「どのような状態にする」を明らかにすることであり、これらの内容が曖昧のまま、複数の人がリニューアルに携わると、バラバラなデザインのものに仕上がったり、違う方向性のものになってしまいかねない。
「今回のサイトリニューアルは何のために行うのか?」の目的と「リニューアル後はどのような状態にし、問題を解決するのか?」の目標を明確化、明文化することが重要である。
目標が明確になったら、次にその目標に対して、現状で目標に達していないのは「何が問題となっているからなのか?」をあらいだす必要がある。サイトのネガティブ要素の抽出である。
例えば、アクセス数が少ない。検索機能、登録機能が古く、機能していない。コンバージョン率が伸びていない。使い勝手が悪い。サイトの作りが古くイメージが良くないなど。
現状サイトの問題点をあらいだしたら、その後、対策を施していくが、設定した目標値に対して何をどの程度改善するかをここでしっかり明文化し要件定義する。
デザインやコンテンツの差別化のためには、競合他者のリサーチも重要なポイントである。競合、他のWebサイトを閲覧し、どのような見せ方をしているか?そして我が社ではどのような差別化を図るか、できるかを検討する。
問題点をあらいだしの際、同時に現状の分析も同時に行う。現状分析ではターゲット層を詳細に設定することが重要である。接続先のドメインをみれば、企業からのアクセスなのか、個人からなのか、BtoBかBtoCなのかを把握することができる。
BtoBの場合は、大企業なのか中小企業なのか、どの立場の担当者なのかなど解析できると良い。BtoCの場合は、アクセスが集中している時間帯などから、ターゲッ層が見えてくる。平日の昼間アクセス数が多いのか、夜中に多いのかでターゲットを絞り込むことができる。
ターゲット層設定の後は、ターゲットの求める情報をリサーチし、ターゲットに合わせたコンテンツの見直しが必要だ。また、検索上位表示(SEO対策)のために、ターゲットに合わせた効果的なキーワードを選定し、配置する。さらに、ターゲットのページ遷移、動線の解析によりその遷移に沿った最短の動線でコンテンツツリーを計画する。
サイトリニューアルでは集客率アップが使命とも言える。集客率アップ、売上アップ、会員登録数アップ、コンバージョン率アップとつながる。具体的にはSEOを意識したブログ記事コンテンツの用意やSNSの活用、リスティング広告などサイトの目的、目標に基づき最適な施策を行う。
ディバイスの対応方法は早期に決めておく必要がある。どのディバイス(PC、スマホ、タブレットなど)に対応したリニューアルサイトにするのか、さらにレスポンスシブデザインを採用するのか。または各ディバイスに対応したドメインを設定するのか?など、メリット、デメリットをよく検討し、早期の段階で決定することが肝要だ。なぜなら、その対応方法によってはリニューアルコストや運営コストが大きく異なってくるからである。
デザインで大切なことは、リニューアルして使い勝手が悪くなった、以前の方が良かったという結果にだけにはしたくない。「使いやすさとは何か」を、もう一度しっかりとおさえる必要がある。
ユーザーをしっかり狙い通りに誘導すること。さらに、文章は読みやすいか?情報量は適切か?ボタンは押しやすいか?ボタンを押すことでどうなるか予想できるか?迷ったら戻ることができるか?などユーザーの立場に立ってもう一度、再検討すべきである。
また、デザインテイストも重要だ。トーン&マナーをしっかり設定し、最先端の魅せ方、動きを盛り込むことで企業の感性を訴求することができる。WEBサイトデザインはユーザー・ターゲットがどのように感じるかが全てである。見込み客がサイトを見たとき、使ったときどう感じるのかを意識し、デザインを最適化していただきたい。
サイトリニューアルには他にもセキュリティに関することやリニューアル後の運営に関することなど、今回の内容以外にもたくさんのポイントはあるだろう。その中でも重要な部分はリニューアルではサイトの目的と目標、ゴールを決めるところがもっとも重要である。
そしてリニューアルする部分を要件定義として明文化し、デザインサンプルを作り、仕様を細かく決め、プロトタイプを試作しながら、リニューアルを進めていっていただきたい。