検索エンジン対策(SEO対策)は、今の時代、Webサイトの上位表示ためのSEO対策、最適化だけではなくなってきた。
昨年から次々に日本に上陸しているスマートスピーカーの現況は、これからは音声検索でも上位になるように設定することも同時に行う必要があるだろう。
さらに、YouTube動画からサイトへ流入するユーザーを集客するために、その動画をYouTubeにアップする際の検索結果上位にするための最低限の対策も必要だろう。
今回は、音声SEO対策とVSEO対策の最適化のポイントをまとめてみた。
グーグルのAndroidフォンには「OK Google」、アップルのiOSフォンには「Hey Siri」と話しかけることで音声検索をすることができる。
2016年のアメリカの統計では、20%の検索が音声で行われているという公表結果もある。
Googleでは音声検索に関して、以下の概要の音声検索最適化について公表している。
Googleの音声検索ガイドライン: https://research.googleblog.com/2017/12/evaluation-of-speech-for-google.html
Googleの音声検索ガイドラインPDF: https://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/ja/
/insidesearch/howsearchworks/assets/searchqualityevaluatorguidelines.pdf
今回はこれらを踏まえ、以下のそのポイント6つをまとめた。
第一ステップは全てのサイトをモバイル対応させることである。ユーザーのほとんどはモバイルを利用し、音声検索することが多いため、モバイルフレンドリーデザインに対応したサイトが上位になると考えられる。 また、HTTPSのサイトや、ページ表示速度の早いサイトについても音声検索では優先されているようだ。
ロングテールSEOとは検索数の少ないキーワードを設定することで、マイナーな検索キーワードから流入するユーザーを獲得しようとする手法である。検索キーワードの低いマイナーなキーワードに対応したコンテンツを作成することで、音声検索のSEOが強化される。
例えば、ユーザーはGoogleのCMにもあるように「いい感じのカフェを教えて」など”話し言葉に近い内容”を想定して、キーワードを設定することが重要である。
Googleが目指すのは、ユーザーの検索ワードにもっともマッチした回答を示すことである。HTMLが構造化されていれば、ページの内容をGoogleが理解することに役立つだろう。
ユーザーの欲しい情報、ニーズに合わせたコンテンツを作成し、内容は中学生でも分かる、短く簡潔な文章にすること。音声検索ではコンテキスト(文脈)が重要である。ものすごく長い文章や表、リンクの一覧は音声検索の回答としては適切ではないだろう。
キーワードの中に地域名を入れることも重要である。音声検索の場合、「近くの〇〇店」などのように検索されることが多い。お店のサービスや電話番号、住所、これらをキーワードの中に自然な形で盛り込む。
Q&Aコンテンツもあると良いだろう。ユーザーが音声検索する場合、5W1Hで質問することが多いからだ。 いつ、どこ、なぜ、なに、いくらなどに対応した質問パターンを想定し、コンテンツを作成することで、上位表示される可能性が高くなる。
音声検索のメリットは、「素早さ」と「文字入力の必要がない」ことである。 音声検索ユーザーは、女性より男性、そして高学歴者ほどよく使い、交通機関やスポーツジム、レストランなどの公共の場所で利用することが多いという結果もある。
さらに、スマートスピーカーは10代と50歳以上のシニア層にますます利用されるだろう。音声メディアに対する期待度は高い。
世界最大の動画プラットフォーム、YouTubeには毎分400時間もの動画がアップロードされている。この膨大な量の動画の中に埋もれてしまわないように、動画をアップロードする際には動画SEO対策を行い、自社の動画を見つけてもらいやすいようにする必要があるだろう。以下にそのポイント7つをまとめてみた。
タイトルはサムネイル画像との組み合わせて、動画内容と関連性の高い単語は文頭に設定する。タイトルは動画の見出しで説明文やタグより重要である。 端的で分かりやすい表現で、文字数は25~35文字程度が目安である。
タイトルキーワードを含めながら動画の内容を過不足なく、簡潔に説明すること。説明文は長文を入力できるが、1行目、2行目が勝負どころだろう。 再生時間が長い動画は、目次を入れるなどすると良い。さらに説明文にはチャンネル登録、関連動画、次の動画へのリンク、動画再生後の誘導したい、外部リンクも含めるようにする。
タグは検索エンジンが動画の内容を識別するためのものだ。タイトルや説明文と重複しても良いので動画の内容を的確に表すタグを設定すること。内容と無関係のタグは評価が下がるので注意が必要だ。動画のオリジナルなワードと一般的に使われているワードの両方を登録する。
魅力的なサムネイルは検索結果や関連動画並んだ時にユーザーの注意を引くことができる。 サムネイルは動画の内容を言葉以外で伝える唯一の要素であり、タイトルを補足し、動画の内容をおり連想できるものが良いだろう。
動画のサムネイルを追加する: https://support.google.com/youtube/answer/72431?hl=ja
制作時や社内管理用のファイル名にしたままの状態でアップロードするのではなく、検索されやすいファイル名にする。 「2018SS10_LC納品データ.mp4」→「2018Live-Commerceプロモーション.mp4」
YouTubeの検索優先順位は再生回数より、視聴維持率、総再生時間を重視される。 一般的には動画コンテンツはコンパクトにまとめた方が良いとされるが、きちんと視聴されている動画であれば、多少長い動画であっても十分、上位表示の可能性はある。
動画は冒頭の3〜5秒で視聴者の関心を惹きつけ、動画中盤ではテロップや効果音で飽きさせず、視聴を維持してもらえるよう緩急をつける工夫が必要である。
検索エンジンにとっての視聴者のリアクションは、動画の質を評価する判断材料になる。 良い動画には良い評価が集まるのは当たり前だが、積極的なリアクションも求めることも大切だ。
「チャンネル登録」や「いいね」などお願いするには、カード機能や終了画面に表示、説明文を有効設定することである。好評価が蓄積することで、検索結果の表示も高まるだろう。
SEO対策は音声SEO対策、YouTubeの動画SEO対策、そのどちらもGoogleが運営しているアルゴリズムに対して行うことで、WebサイトのSEOの考え方と通ずる部分が多々ある。
今後、Googleアルゴリズムが変わることがあっても、基本は”ユーザーの検索ニーズに応えるサイトコンテンツであるかどうか”であると捉え、その上で、Googleのガイドラインに沿って適切に設定を行うことが重要である。
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