タイの仏像
タイと言えば日本から旅行に行く人も多い国の人です。タイは東南アジアに位置し、日本と同じ仏教を宗教とする国です。本稿ではタイのソーシャルメディア、ネット通販事情について見ていきましょう。
タイは人口6800万人、GDPは3950億ドルであり1人あたりのGDPは6,205ドルであり2021年までに7349ドルへ上昇が期待されている。世界銀行のGDPランクでは2017年の時点では119位である。
ネット通販を利用するユーザーは1210万人、2021年までには1390万人へ増加、人口の24.5%に達すると予測されている。ネット通販の平均消費額は243ドルで2021年までに382ドルへ増加する見込みである。
タイ ネット通販利用者数の推移(単位: 百万人)
2016年におけるネット通販での消費額は29億ドル(3200億円 = 1ドル110円で計算) 、2021年までに53億ドルへ上昇が期待されている。
インターネット利用者の年齢層は、15〜19歳の76%がインターネットを非常によく利用している。20-29歳は52%、ネット通販利用者の中心となる30-49歳では平均約30%とネット利用者は以外にも少ない。50代では9%とインターネットの利用はあまり進んでいない。
タイのインターネット利用者の年齢
主な購入商品は家電・アパレルがメインである。
タイのネット通販で買われる商品カテゴリ
2016年にまとめた世界銀行 物流ランキングによれば、タイの物流能力は45位でネット通販としてはまだ物流面では課題が多い国であると思われる。タイの人口の50%は都市部に集中している。
いくつかの調査によれば、オンライン購入の決済方法は代引き決済・店頭支払いが35%を占めている。タイには約800万人のクレジットカード所有者がいるが、人口全体の10%に満たず、クレジットカード決済はまだメジャーな決済手段とは言えない。決済全体の35%はオンライン消費顧客のうち、42%はスマートフォンなどの携帯端末を使用してウェブサイトに接続している。クレジットカード決済は全体の32%しかなく、銀行振込が42%と主要な決済手段である。銀行振込による決済は30%と代引きと同じくらい使われている。
タイのネット通販で使われている決済方法
タイのネット通販の商品供給(仕入れ)元は中国が400億ドル、日本が296億ドル、アメリカが123億ドルとなっている。
タイ ネット通販事業者の商品仕入れ元
Internet penetration によればタイのインターネット普及率は43%であり、2021年までに50%へ上昇する見込みである。スマートフォンを使用してインターネットを利用するユーザーが全体の66%となっており、モバイルファーストの国である。
タイでのインターネット接続端末状況
タイでのマーケティング、大手ブランドではテレビや新聞による広告が主流であり、インターネット広告は0.5億ドルと他国と比較してもまだ小さい。これはインターネット普及率と比例しているためと思われる。
タイ 消費者が利用する広告手段
タイのソーシャルメディアの普及率は人口の32%に過ぎないが、オンライン消費者の51%は購入意思決定にソーシャルメディアで共有される情報源を信用している。主なソーシャルメディアとしてはFacebook、Youtube、Line、Instagram が使われている。
タイ ソーシャルメディア利用状況