いま話題のO2Oサービスから、これからのプロモーションを考える

これまで、オンラインでのプロモーションと実店舗でのそれは、大概の場合別々に行われていました。しかし、スマートフォンの普及にともない、ユーザーはオンラインとオフライン(実店舗)の相互を利用するようになり、別々のプロモーションでは立ち行かなくなってきています。

そこで、多くの企業は、オンラインの情報がオフラインの購買や来店行動に影響を与えるO2Oサービスに注目しはじめています。最近話題となったO2Oサービスから、これからのプロモーションを考えてみましょう。

コカ・コーラ「コカ・コーラを買うと思い出の歌が楽しめる

自分の好きな“年”のコカ・コーラを購入し、スマートフォンで専用サイトにアクセスすると、その年にヒットした10曲を聴くことができるというプロモーションキャンペーンです。 コカ・コーラ社は店舗をもちませんが、コカ・コーラを飲みながら思い出の曲を楽しむという体験をフックに、会員サイト「コカ・コーラ パーク」から、「コンビニや自動販売機 へユーザーを誘導します。クーポンを配布する割引サービスではなく、体験に価値を与え、商品の購入につなげたO2Oサービスです。

NTTと伊豆急「伊豆の開花状況をデジタルサイネージとスマホにリアルタイム配信

伊豆急行線の駅構内などに設置したデジタルサイネージやスマートフォンに、専用サイトを通じて、観光スポットの花々の開花状況や風景を写真や動画で配信します。画面に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ると、観光スポットのクーポンを取得できるというサービスで、専用サイトから観光スポットに人を送るO2Oサービスです。
専用サイト「伊豆花だより」は、観光客が撮影し投稿した風景や花の写真がリアルタイムで表示され、見ていると何度も訪れたくなります。

無印良品「無印良品のポイントが貯まるMUJI passport」

実店舗やネットストアでの買物時のショッピングポイントや、チェックイン、クチコミ投稿でマイルを貯めることができるスマートフォンアプリ「MUJI passportです。会員なら店舗とネットストアの間で、マイルやショッピングポイントを一元化できるようになります。
アプリを立ち上げると、無印良品らしいシンプルな手帳風の画面。商品検索はカテゴリ別に階層化されていて、タップするたびにページがめくれカタログを見ているかのように商品を探すことができます。商品在庫のある近隣店舗の検索も容易で、実店舗に出向くも、そのままオンラインで購入するもスムーズに進みます。オンラインからオフラインへ、オフラインからオンラインへ、どちらにも対応したO2Oサービスといえます。

まとめ

IMJの「モバイル端末の保有動向に関する調査」によると、これまで日本では一般的だった携帯電話、いわゆるガラケーの保有者は2年後には51.8%から34.0%まで下がると予測されています。もうスマートフォンを抜きにしたプロモーションは考えられません。

先日、実店舗で商品を手に取り、スマートフォンで価格やクチコミを調べ、最終的にオンラインで購入するという「ショールーミング」という購買スタイルを紹介しました(http://www.live-commerce.com/ecommerce-blog/amazon/)。オンラインからオフラインだけでなく、オフラインからオンラインへ、オンオフの垣根なくユーザーを誘導するO2Oサービスこそが、利用シーンを選ばないサービスとしてユーザーに歓迎されていくでしょう。

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