「ショールーミング」に象徴されるAmazonの強み、それに打ち勝つEC戦略とは?

ネットで商品を購入する前に、実店舗で商品や価格を確認する行動を「ショールーミング」といいます。この「ショールーミング」、実際に私たちも行っていますよね?この行動が、アメリカで流行っていて、小売店がAmazonに脅威を抱いているといいます。(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37263)

なぜ私たちは「ショールーミング」を行うのか、そして、なぜ私たちがAmazonで購入することを選択するのかを、評価されているAmazonのサービスを知る、さらにAmazonとは戦わずしてEコマースで成功を収める事例を見ながら、Eコマース運営のヒントを見つけましょう。

Amazonアプリが「ショールーミング」を後押し

私たちが「ショールーミング」を行う理由、それはEコマースサイトでは分からない商品情報の入手でしょう。「ショールーミング」の後は、どこよりも安く、即座に商品を届けて欲しいと思うのが消費者の常です。スマートフォンのAmazonアプリを起動し、商品名やバーコードで簡単に目当ての商品を検索します。

レビューを読み、1-Click注文で購入は完了。先日、ヤマダ電機が「打倒アマゾン!」を打ち出したように、この一連の流れに小売店が脅威を覚えないはずはないでしょう。

Amazonが選ばれる3つの理由

1.Amazonプライム(送料優遇&スピード配達)

日本国内におけるAmazonプライムは、対象商品なら、沖縄・一部離島を除く日本全国にお急ぎ便(即日配送)で発送されます。Amazonプライム会員なら、配送料もかかりません。

2.Amazonアプリの利便性

スマートフォンやタブレットといった携帯端末から利用できる無料のアプリケーションです。PCと同様に、サインイン後は自分へのおすすめ商品が表示され1-Click注文で購入もできます。米アマゾン・ドット・コムでは、検索商品を通常価格よりもディスカントするサービスもあるようです。

Amazonの価格設定

Amazonの販売価格は、市場価格の動向、在庫数、人気商品か否かで定期的に変動しています。しかし、取扱いの一部の商品が、大手量販店でも追随できないような安値がつけられているという話が話題となり、「Amazon=価格が安い」印象をお持ちの方も多いでしょう。

一部の商品を除き、送料無料で購入できるのもAmazonの魅力です。購入代金総額で「どこで買うか」を検討するユーザーにとってAmazonを選択する理由にもなるでしょう。

Amazonとは違う価値を提供するEコマースサイト

そんな中で、Amazonとの競争を避け、自らの強みを活かしたEコマースサイトも出現しています。米国の事例になりますが、生鮮食品を含む食料品を扱うInstacartは、通常送料であれば3時間以内に配達され、その約4倍の送料を支払うことで1時間以内に配達してくれます。

Amazonは生鮮食品も取扱っていますが、即日配送の対象にはなっていません。送料が余計にかかっても「すぐに欲しい」という消費者の要求に応えることにより、Amazonが対抗できないマーケットで成果をあげています。

John Lewisというイギリスの老舗百貨店チェーンのEコマースサイトでは、あらゆるイベントに対応したギフトが揃うギフト・リストというコーナーがウリです。例えば、結婚というイベントならドレスやリング以外に、結婚式保険まであります。インスピレーション&アドバイスというコーナーでは、家族向け・テクノロジー・ビューティーといった様々なカテゴリで、おすすめの商品提案とその商品に関する情報を提供しています。

しかも、あくまで機械的なレコメンドではなく、ユーザーの期待を越えるキュレーション能力が活かされています。そのおかげで、Amazonでも販売されている商品を数多く扱いながらも、Amazonに負けない成果をあげています。

まとめ

Amazonが選ばれる理由として、その強みとするサービスを紹介しました。そのサービス自体にユーザーが望むEコマースのかたちがあるということがご理解いただけたでしょうか。そして、「ショールーミング」やAmazonを脅威とするのではなく、むしろチャンスと捉え、Amazonとは違うユーザビリティを提供するのも一考です。ぜひ、Eコマースサイトの活性化のヒントとしましょう。

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コメント / トラックバック1件

  1. […] 先日、実店舗で商品を手に取り、スマートフォンで価格やクチコミを調べ、最終的にオンラインで購入するという「ショールーミング」という購買スタイルを紹介しました(http://www.live-commerce.com/ecommerce-blog/amazon/)。オンラインからオフラインだけでなく、オフラインからオンラインへ、オンオフの垣根なくユーザーを誘導するO2Oサービスこそが、利用シーンを選ばないサービスとしてユーザーに歓迎されていくでしょう。 […]

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