スマホ普及率が20代では8割、30代では7割、40代では6割に上る今、インターネット利用のハードルは格段に下がり、“何でもその場で手軽に”検索することが日常の光景になっています。
このような環境において、身近に存在する「ローカル企業」が検索される回数も格段に増加しています。店舗があって地元密着型、自社商品の良さを分かってくれるお客さまを大切にしたい、と考えている「ローカル企業」こそ、ウェブサイト運営を重視しなければなりません。新規顧客と既存の顧客、実店舗の顧客とEコマースの顧客、それらすべての顧客にとって魅力的なウェブサイトにするためのポイントを、7つご紹介します。
2013年度にはスマホからのインターネット利用者が、前年度比で約38%、1100万人も増加しています。ウェブサイトをスマホやタブレットに対応したレスポンシブデザインにしておかなければ、ますます増加するモバイルユーザーからのアクセスに対応できません。PC以外のどんな端末からでも見やすいウェブデザインは必須です。
近所のお店を探す際にインターネットを使う人は、約80%にも上るという調査結果があります。欲しい商品やサービスを、タウンページなどの紙媒体で調べる人は急速に減っているのです。電話番号、店舗の場所、営業時間などを検索する人が多数存在することを前提にして、シンプルかつわかりやすく店舗情報を掲載しましょう。特に場所については、目印を記載した簡略図、GoogleMapなどの実際の地図、説明文などを交え、初めて訪れる人にもわかりやすいものにしておきましょう。
会社紹介といっても、正式な社名、本社の所在地といったいわゆる会社概要だけでは不十分です。企業理念、商品やサービスへのこだわり、会社設立に至った経緯など、お客さまに知ってもらいたいこと、対面販売であれば説明したいことをウェブサイトでも掲載しましょう。商品、サービスの背景にある情報をユーザーも求めています。
個人情報の漏えいが問題になることが多い昨今、必ずプライバシーポリシーを整備して、「提供された個人情報は、当社との取引以外で使用することはありません」と明記しましょう。ユーザーの目に入りやすいように、なるべくウェブサイトの複数個所に記載し、ユーザーが安心してショッピングできる環境を整えましょう。
ほとんどのユーザーが、商品やサービスの購入の際、購入者のレビューを参考にします。購入者からはできるかぎりレビューを書いていただき、商品紹介ページに掲載するようなしくみを整えましょう。ネガティブなレビューであっても、そのレビューへの対処も含めて掲載すれば、信頼できる企業だという印象を与えることができます。
既にFacebook、Twitter、Pinterestといったようなソーシャルメディアの企業ページが存在するなら、簡単にそれらのページにアクセスできるようにリンクを貼ったり、コンテンツをシェアできるようにシェアボタンを作るなど、ソーシャルメディアとの連携体制を整えましょう。たくさんのフォロワーがいる場合はその数を明記すれば、新規顧客へのアピールにもなります。
ユーザーが最後に購入ボタンをクリックする際、一番気にするのが「信頼できる会計システムなのか」ということです。利用している会計システムの安全性をアピールしてもよいですし、サイト自体が暗号化プロトコルのSSLに対応していることを示してもよいでしょう。「安全性を高めるために、本サイトでは、SSLを用いて暗号化を行っております」などの注意書きや認証済みマークを掲載することは、ユーザーに安心感を与えます。
ウェブサイトはEコマースのためだけではない
スマホの普及でインターネットが非常に身近なものになっている今、企業のウェブサイトは単にEコマースで商品やサービスを販売するためだけではなく、実店舗へユーザーを誘導し売上を伸ばすためにも有効なツールになりつつあります。そうした観点から、もう一度ウェブサイトを見直してみてはいかがでしょうか。
参考:Why Local Search Should Matter to You
11 Simple Techniques for Gaining Customers’ Trust Online