Internet Retailing社は最新のイギリスのトップEコマース500社を発表、イギリスでは、AO, Argos, Holland & Barrett, Topshop やNext などが最大手となる。 この毎年実施されるランキングは今年で3回目で、特にクロスボーダーや様々なチャンネルを持った販売会社がほとんどである。
昨年度は Amazonを筆頭に, Argos, Boots, House of Fraser, John Lewis, Mothercare、Screwfixが2016年のエリート会社と呼ばれ、今年は同じくAmazon, そしてAsda,Boots John Lewis, M&S、そしてTescoが登場している。
今回はイギリスのEコマースランキングについて見ていこう。
Amazon(アマゾン)Asda(スーパー) Boots(薬局、化粧品) John Lewis(高級デパート)M&S(スーパー、小売業) リーティング会社やトップ会社というカテゴリーにランクインした会社は下記の図の通りである。
Internet Retailingは、様々な視点からこれらのオンラインショップのパフォーマンスを比較してみたところ、トップ500は必ず平均5項目のコミュニケーションチャンネルを設け、数種類選べるような配達オプションがある。500社の中で312社が提供している。
さらに、翌日配達がプレミアムオプションとしては、最も人気のあるオプションで、266社が提供、同日配達は29社、時間指定は40社のみ。 500社の中から下記のサービスをしている会社は次の通りである。
イギリスの販売業者は, 様々な技術を使って顧客の質問に対応したり、トップの地位を維持するためには様々なチャレンジを要していることがわかる。オンラインとオフライン(店舗)でのショッピングの差をできるだけ近づけようとする努力を惜しまない。
さらに、海外の消費者はイギリスの会社のサイトでのオンラインショッピングを利用する率が高まっており、昨年度の第4四半期では23%も増加している。
BRCのレポートでも、クロスボーダー(海外からの)のオンライン販売率が最も多いのはイギリスで、イギリスのサイトを選ぶ消費者が増えているということが報告されている。
さらに、スマートフォンやタブレットを使用した注文が多く、前年同期比16%の増加である。特にファッション、健康、美容関係の商品が売れているという。特にクロアチアの消費者はイギリスのブランドに憧れている傾向がある様で前年同期比で106%という結果だ。
グーグルのイギリス営業本部長のMartijn Bertisenは、現在のポンド高の影響も大きいと述べている。
さらに、今後は携帯でのショッピングが増え続ける傾向にあり、イギリスでは現在で57%のユーザーが携帯でのショピングをしているため、今後は携帯にフォーカスした販売方法に向けての商戦が必須であるという。
簡単にサイトに訪問でき、注文可能なシステムでないと消費者はそのサイトから離れてしまうという。
イギリスはヨーロッパの中でも、郵便(Royal Mail)や配送(Hermes, UPS, Fedex, DPD)の選択肢が多くあり、自宅ピックアップサービスなど、ヨーロッパにいながら日本のようなサービスに近づいてきていることを感じる。
さらに言語も英語であることから消費者に安心感が与えられること、まず、今後の海外Eコマースは、言語対応、配達の選択肢、追跡、携帯でのアクセスなど、いつでもどこでも気軽にショッピングができ、翌日発送、国内は翌日配達などが可能なシステムが最も重要なポイントであると思われる。
記事参考サイト:https://ecommercenews.eu/top-500-ecommerce-retailers-uk/
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