« ブログのトップページに戻る

ヨーロッパのファッション業界のEコマース事情

   投稿者 : 2017年3月21日 By

イメージ画像

ヨーロッパのファッション業界について、ソーシャルメディアを分析した最新の結果によると、消費者のロイヤリティと店舗のローカライズ(現地化)がオムニチャネルのキーポイントとなるようだ。
さらにオンラインで注文したものを店舗でピックアップ、同日配達、店舗内での購入のためにオンラインでサイズ切れなどをさけるための在庫確保などのサービスは、現在、まだ認識されていないのか利用者が少ないようだ。
今回はドイツ、オランダ、スカンジナビア諸島、イギリスなどのヨーロッパ主要国の人気ファッションブランドを対象にヨーロッパのオムニチャネル事情、各社のEコマースの戦略の傾向などを調べてみた。

 

Divanteの調査結果によると,オムニチャネルのトップは、オランダ、次にイギリス、ドイツという順位らしい。ドイツは案外、保守的でEコマースのあり方を協議することに時間をかけているためである。

 

●ファッションブランドのソーシャルメディア利用率

図表01

オムニチャネルで避けて通れないトップ3の一つがソーシャルメディアである。
他は、オンラインのカスタマーロイヤリティーと店舗ローカリゼーションである。もっとも人気のあるソーシャルメディアはFacebookで97.5%のブランドのウェブサイトはFacebookのファンページにリンク付けしている。
インスタグラムとツイッターもよく利用されている。Snapchatはまだ認識度が低いようであるが利用率が高まっているのは事実である。ソーシャルメディアの使用率に関してはイギリスがトップである。

■国別のソーシャルメディア利用率

図表02

●ロイヤリティープログラム

消費者のブランドロイヤリティは企業にとって大きな価値を生み出し、ロイヤリティの高い顧客の態度や行動には、次のような傾向が明確に見られる。

  • 総合的な満足度が高い
  • リピート率が高い
  • 自発的に第三者に紹介する
  • 同じブランドの他の商品を買いやすい
  • テストや調査に協力的
  • 支払いの遅延がない (主にB2B)
  • クレームが少ない

ほぼ全て100%のブランドがオンライン上のロイヤリティープログラムを設けており、半数(42.5%)がオフラインのプログラムを実施している。 両方をもつ会社はこのオンラインとオフラインをリンクさせている。

 

●店舗ローカリゼーションと店舗の在庫注文について

図表03

消費者にとってまず、最も大切なことは店舗がどこにあるかということ。85%のブランド会社のウェブサイトでは最寄りの店舗を検索できるようになっている。
そして現在は32.5%の会社が実際に購入したい商品の在庫があるのかをチェックできる機能を設けている。この機能の必要性は高まっていくだろうと専門家は予測している。

 

●オンラインとオフラインのクレーム対応

返品などのクレームにオンラインで対応している会社は77.5%である。オフライン(店舗にて)の直接の対応は約50%である。
ドイツに関しては40%の会社のみがオンライン対応をしている。他の国はほぼ全てのブランドが対応している。

 

●まとめ

国によって様々な傾向があるのは分かるが、オランダ、ドイツ、イギリス、スカンジナビア諸島などヨーロッパでも経済が比較的安定している国は積極的にオンライン事業が進んでいるようである。
オムニチャネルは、店舗をはじめオンラインでもSNSや様々な媒体で買い物ができるというマーケティングで、消費者にとっては場所や時間を問わない非常に便利なシステムである。
さらに、オランダのオムニチャネルが進んでいる理由の一つとして物流システムが発達していることもあるだろう。オランダ国内だけでも実に500社の物流会社がオンライン事業をワンストップでサポートするシステムが浸透しつつある。

図表04

 

参考:

関連する記事

越境ECを始める前に知っておくべき基礎知識【アメリカ編】... アメリカは2013年までは、世界第1位のB2C Eコマース市場規模だった。2017年、現在では、急成長の中国に1位の座を奪われたが、市場規模は世界第2位で、前年比の成長率は12.1%の3,603億米ドル(約41兆円)(2016年数値)となっている。 越境EC市場規模でもアメリカは世界第2位...
「製造業の海外展開」 アプリケーション開発 その3... 皆さん こんにちは。アメリカ販売第一歩の続きです。 役員帰国後、再度打ち合わせを行い聞き取れた範囲の内容を確認し、開発に取り掛かります。引き合いを頂いたお客様のプラント設備の一部として納入を目指します。筐体設計変更からそれに伴う内容物の変更、電源仕様の変更等を行い、テスト機の製作・試験そし...
「製造業の海外展開」 アメリカという市場... 皆さん こんにちは。 さて今回から、反省と新たなチャレンジについてお話を進めて行きます。 海外販売第一歩が成就できなかった要因の一つは、「マーケティング」の不足、いや全くそのような考え無く始めたことに他なりません。 マーケティングの前に『自分の立ち位置』の不明瞭さを問題点として認識し...
ヨーロッパのEC市場 英国EU離脱でどうなる?... 英国のEU離脱は、EC市場にどのような影響を及ぼすのであろうか。ヨーロッパのEC協会会員で子供むけの玩具をオンライン販売している会社Lucy Locketの代表取締役のPaul Edwick氏のインタビュー記事をピックアップしてみた。彼のビジネスが英国離脱によってどのように影響を及ぼすか、また、...
エコシステムをご存知ですか? エコシステムとは、経営やIT分野の新語で、複数の企業が商品開発や事業活動などでパートナーショップを組み、互いの技術や資本を生かしながら開発業者、代理店、販売店、宣伝媒体、さらに消費者や社会を巻き込み、業界の枠や国境を越えて広く共存、共栄していく仕組みのこと。本来は、生物とその環境の構成要素を1つ...
ebay.comで人気の日本の商品(2016−Sep)... 前回、6月にも行ったが今回も引き続き、世界的に有名なアメリカのオークションサイトebay.comでは今、どんな日本の商品が売れているか? 9月27日にキーワードを"japan"として約300点ほど調べ、グラフ化した。ただし、調べる日時によっては内容に差異があることを了解...

タグ: , ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。