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‘知識’ カテゴリーのアーカイブ

EU諸国 – インターネットユーザーの65%はオンラインショッピングを利用

2016年1月18日 月曜日

2015年のEurostatの調査によるとEU加盟国のインターネットユーザーの65%がオンラインショッピングを利用しているという結果が出た。インターネットで買い物をするユーザーが急速に増加しており、今や3分の2のユーザーが利用しているという驚異的な数値である。また、年齢層に分けると16歳~24歳、25歳~54歳の両グループの68%がオンラインで買い物をしているという。これはヨーロッパ全体の平均値であるが、例えばルーマニアは18%、イギリスでは87%である。

eu_shopping_online_2015

このグラフは各国のインターネットユーザ―人口’12年と’15年の比較。 (さらに…)

 

ヨーロッパ主要各国のオンライン決済方法

2016年1月11日 月曜日

今回は日本とヨーロッパ諸国におけるEコマースの決済方法についてさまざまな比較、分析をしてみました。
データにしてみるとわかりやすいのですが、イギリス、フランス、ドイツの3カ国の総人口は2億人を超え、EC市場規模は27兆円(2013年時)ということで、日本の約2.3倍ほどになっています。
2016年の訪日外国人社数は3000万人とも言われるなかで、外国人を対象にしたビジネスを始めるにあたっても、こうした現状をまずは把握しておきましょう。

イギリス

イギリスではクレジットカードでの支払いが最も人気でスーパーでもネットショップでもどこでもクレジットカードが使える。 オンラインでの買い物の40%はクレジットカード決済、30%はデビットカードで決済されている。あとはPaypalーこちらもクレジット決済、デビットカードどちらでも選択できるが、カード決済がこれにより96%という結果である。

スポーツやファッション用品は非常に人気があり、続いて旅行、家庭用品である。さらに映画、音楽、書籍、雑誌も購入されている。英国の新聞社Daily Mailの記事によると82%のイギリス人のインターネットユーザーはオンラインで買い物をしており、ヨーロッパ28か国中で第一位。イギリス人の70%は携帯を持ち、2013年の調査では3分の1が携帯でのショッピングという結果が出ている。

イギリスのオンライン小売業調査でイギリスのECマーケットは、10.7%でこれは1100億5000ユーロに相当する額である。(IMRG/Capgeminiの調査)。イギリスの大手のオンラインストアはアマゾン(シェア16%)、Tesco(9%)、Ebay(8%)である。小売業はAsos、Argos, Play.com,John Lewisである。

イギリスのオンライン決済状況

人口 6370万人
インターネットユーザー 82%
オンライン総売上 €110.5 billion (2013)
大手のオンラインショップ Tesco, Asos, Argos
 

フランス

フランスでもクレジットカード決済は人気である。Carte-Blue、デビットカードも使われている。 Carte-Blueはデビットカードとクレジットカードを併用できる。 他はVisaとPaypalです。フランスでは800万人のペイパルアカウントユーザーが存在しヨーロッパでは第3位の規模である。 一般のフランス消費者は他の決済方法を好まず、CM-CIC Palement, Hipay, Moneo, paysafecard, および銀行振り込みが好まれる。

フランスのオンライン決済状況

人口 6510万人
インターネットユーザー 68%
オンライン総売上 €65 billion (2015)
大手のオンラインショップ 3 Suisses, Cdiscount, Vente-privee.com
 

ドイツ

ドイツの支払い方法は請求書システムである。2013年の調査では60%の顧客がオンライン決済で購入後に支払いを済ませている。 34%のドイツのオンラインユーザーはクレジットカード(マスターカード、VISA、AMERICAN EXPRESS)を使用している。 その他にはPaypal、ELV, ELV, GAnotherである。63%は請求書での支払いになり、ペイパルが56%、デビットカードが46%、クレジットカードが29%、銀行即振り込み(Giropay)26%、前金制、代金引換など。

ドイツではファッション系の買い物がもっとも人気である。続いてメディア、電化製品(書籍、音楽、映画、ゲーム)ドイツ65%のドイツ人が2012年でオンラインショッピングし、2008年と比較して53%増加した。 現在のヨーロッパでの平均ガ45%であるのに対し85%がインターネットユーザーである。

さらに、ドイツは返品も多い国で、50%の返品率と出ているいる調査もあるくらいである。 Eコマースヨーロッパの調査によると、ドイツの小売総売り上げは500億ユーロ、wwd.comによると2017年までに毎年12%の増加を見込んでおり、他のヨーロッパ諸国よりも急速に伸びることが予想されている。

ドイツのEコマースの収益は2013年に44%伸び、83%の全収益はオンラインでの買い物である。 2017年までに国内総生産の53%の収益がオンラインになると予想されている。 ドイツのオンラインショップのマーケットシェアは現在は6.6%である。 さらに、 Deutsche Card サービスの調査によりますと, ドイツ国内の旧東ドイツ・西ドイツとの差はなくなり、ネットショップに関してボーダーレスである。小売業の調査データによると、小売業の8%はオンラインである。 ドイツのECサイトの大手はアマゾン、Ottoである。ほぼこの2社で全マーケットシェアの半分を占めている。 したがって残りの半分のシェアの奪い合いとなり、厳しい状況である。2013年の資金回転率をベースとした大手トップ10企業: アマゾン (57億 ユーロ), Otto (11億ユーロ), Zalando (7億ユーロ), Notebooksbilliger.de (5億ユーロ), Bonprix (4億ユーロ), Cyberport (4億ユーロ), Tchibo (4億ユーロ), Conrad (3億9千万ユーロ), Alternate (3億6千ユーロ) H&M (3億ユーロ).などである。

ドイツのオンライン決済状況

人口 8020万人
インターネットユーザー 85%
オンライン総売上 €49.7 billion (2013)
大手のオンラインショップ Otto, Zalando, Mediamarkt
 

ロシア

ロシアの消費者はオンラインでの決済を信じない傾向があり、代引が主流になっている。(80%)、銀行カードはあまり使われておらず、 実店舗では使われていない、最も人気の電子決済は、Yandex Money,Webmoney, QIWI Wallet. ペイパルはロシアでは2013年後半に国内での決済サービスが開始されただけである。 オンラインでの国内販売の93%は代引きである。SPSR Express. ロシアで最もオンラインで販売されている製品は家電、電化製品、服飾、靴、コンピューター、ノート、車部品、携帯、家具、インテリア、 B2B (ビジネス=ビジネス)機器、建築資材などである。

ロシアでは書籍やDVD(8900万ユーロ)より車部品(3億5千万ユーロ)が売れている。車部品はDVDや書籍よりも売り上げが高い。 SPRS Expressの調査によると電化製品やファッション関係は全オンラインショップの57%に相当する。

Moscow's Data Insightの分析によると,ロシアは1千億ユーロのオンラインマーケットが存在するといわれている。モルガンスタンレイーの予測によると、 ロシアのEコマースは2010年までに350億から500億ユーロに伸び、10年以内に750億ユーロになるとの見通しだ。ロシア大手のオンライン企業は、Ulmart.ru、 Ozon, Amazon, KupiVIP (a copycat of Venteprivee.com), Biglion, Avito,ドイツの Otto グループである。

ロシアのオンライン決済状況

人口 1億4300万人
インターネットユーザー 59%
オンライン総売上 €10.5 billion (2013)
大手のオンラインショップ Ozon, Ulmart, KupiVIP
 

オランダ

オランダは人口の92%がインタ―ネットユーザーである。 オランダではiDeal決済が人気でこれはオランダ独自のシステムだ。他にはペイパル、マスターカード、VISAである。 他にはAftrpayやacceptgiro(振込用紙)、Klarnaが使われている。 オンラインで購入されているのは旅行チケット(38.96%),続いてテレコミュニケーション、電化製品、PC関係、服飾関係、メディアである。 少なくとも1100万人のオランダ人がネットショップの経験者で、1176万人が2014年の上半期でオンライン購入をしているとの調査結果が出ている。

オランダのEコマース市場は推定139億ユーロで2015年度末には165億ユーロになるといわれている。これは全小売販売の11%である。

オランダの大手オンライン企業といえば、Wehkamp.nl, Bol.com, Zalando, Coolblue, H&M, Hema Thuisbezorgd.nl. である。これはすべてZalando (Germany) and H&Mを除いてオランダ国内企業である。アマゾンとEbayはオランダでは主流ではない。 オランダでは15年以上続くWehkamp.nl and Bol.comが強く根付いているからである。また、オランダ人は安全なiDeal決済を好む傾向があるからだ。

人口 1680万人
インターネットユーザー 92%
オンライン総売上 €16.5 billion (2015)
大手のオンラインショップ Bol.com, Wehkamp, Coolblue
 

まとめ

ヨーロッパの主要国であるが、それぞれの国で独自の決済方法があり、ロシアは代引きがまだ主流である事、ドイツは返品率が高い事、オランダではIDealなどの独自の決済方法が根付いていることが分かる。しかし、今後は越境サイトに対応してPaypalなどが幅広く使われるようになると想定するが、やはり手数料などの負担をどうするかという課題は残される。Paypalは海外決済だと5%超える手数料を支払わなければならないのは大きい。今後、安価な手数料の海外決済、各国独自の決済に合わせた対応ができるのが望ましい。

最後に、2013年当時の日本とヨーロッパ諸国の売上比較である。

参考サイト

 

2015年 ヨーロッパの越境サイト消費者調査から考察する

2015年12月6日 日曜日

ヨーロッパの越境ECサイト消費者アンケート調査​ ​ ヨーロッパ22か国、4000人ネットショップ消費者を対象としたANEC調査結果によると、EUの消費者の63%は国内のサイトのみネットショップで買い物、ヨーロッパ他国のサイト利用は10%であった。この 調査結果で分かることは、欧州委員会では、越境ECサイトのネットショップの利用を推奨しているが、まだ消費者 側は、海外通販には壁が厚いと感じているようである。 (さらに…)

 

国際的なEコマースに必要とされるハイパーローカリゼーション

2015年11月20日 金曜日

国際的なEコマースサイトを運営する場合、利用者にとって最大の体験は、自国のネットショッピングと同じ体験を国際的なEコマースサイトでも体験させることです。

例えば欲しい商品を見つけても、画面の言語が英語のみや日本語のみですと、最終的な支払い完了までたどり着くことは難しいといえるでしょう。多言語ウェブサイト越境ECサイト、またはグローバルEコマースと呼ばれることがありますが、ここでは1つのウェブサイトで多数の言語を表示し、異なる地域のユーザーを1つのウェブサイトで対応させることをウェブサイトのハイパーローカリゼーションと定義します。また、1つのウェブサイトで異なる地域のユーザーをサポートするウェブサイトをグローバルEコマースと呼ぶことにします。 (さらに…)

 

クロスボーダー(越境)Eコマースの5年後、10年後

2015年10月4日 日曜日

作成 : (C) デジタルスタジオ

multichannelmerchant に先日興味深い記事がありましたので紹介しようと思います。

クロスボーダーとは日本語では越境に翻訳され、Cross-Border Ecommerceは越境EC(電子商取引)としていろいろなニュースなどでも昨今使われています。

最新のアクセンチュアとアリリサーチ(Aliresearch)によれば、全世界的なEコマース2014年のB2Cの全体の取引量のうち、越境ECにしめる割合が14.6%あり、2020年までにその割合は30%近くになるそうです。そして、5年から10年後には越境ECという言葉そのものは使われなくなり、通常のECサイトとして海外のからの売上がいくらあったのかという、つまり通常のECサイトとして越境ECが標準化されていくのだと言います。これは数年前まではスマホからの注文なんてそう増えないだろう、、、と思っていたら、あっという間にスマホ経由の注文がPCサイトを超えてしまったように。

ここから先は当社の見立てによるところとなりますが、越境ECがEコマーストランザクションに占める割合が今後さらに増える理由としては、以下の点で新たなイノベーションが起こっていると思われます。

  1. Eコマースソフトウェアにおけるローカリゼーション
  2. 各国の物流イノベーション
  3. 翻訳イノベーション

 

ここで、Eコマースソフトウェアにおけるローカリゼーション翻訳イノベーションについて考察してみたいと思います。

Eコマースソフトウェアのローカリゼーションと翻訳イノベーション

Eコマース業界を見る前に、一般的なウェブサイトがどのように翻訳されているかを見てみるのが早いと思います。
ウェブコンテンツのCMSキングと言えば、オープンソースで配布され、2015年現在ではCMSで構築された全ウェブサイトの6割ものシェアを持っているWordPressですよね。

WordPressは米TimesやTech Crunchでも採用されているほど高トラフィックでも耐えられるだけのVIP専用サービスがあるなど、エンタープライズ市場でリードされながら、私達中小企業でも無料で使える形になっており、しかも全世界で配布されているため、開発が全世界レベルで行われています。

WordPressを上手に使いこなすことで短期間でほとんどコストをかけることなく大きなトラフィックを生み出すことができる仕組みがプラグインであり、ウェブサイトのローカリゼーションにイノベーション的要素を起こしているのが、WordPressのプラグイン「WordPress Multilingual Plugin」だと思われます。

ちなみに、WordPressを多言語化する場合、このプラグインの他にもここで紹介されているようなやり方があります。しかし、いずれを試行してみたものの、最小限の労力とサポートや技術進歩のスピードを考えると、WordPress Multilingual Pluginがベストです。

WordPress Multilingual Pluginをウェブサイトに導入すると、全記事に対して多言語用のフォームが表示され、有料で翻訳を依頼したい記事はIcanLocalizeというサービスに接続されています。WordPressオーナーはこのプラグインを導入すれば、圧倒的低コストで多言語ホームページを作ることが可能になります。。

WordPressで多言語化したいオーナーが、Icanlocalizeとwpmlまで使っているかどうかは、おそらく肌感覚で0.1%も導入が進んでないのだと感じていますが、実際のところはわかりません。
数字の根拠はないのですが、WordPressそのものが無料なので、そもそも有料のプラグインを購入するという発想はあまりないのでは、、、と思っています。

話を戻して、越境ECという時代の流れで海外取引量が多くなれば、自社コンテンツを低コストで大量に発信するというシステムインフラが必要不可欠であるのは理解できると思います。

越境ECをより成長させていくには、Eコマースと翻訳がIcanlocalizeとwpmlのような事例が1つの参考になるのではないかと思います。

ECサイト翻訳データのすみ分けと翻訳会社の使い方

翻訳を依頼しないといけないのは、動詞を含む文章で、それ以外の文章は、特に商品名などは担当者が翻訳をした方がいいというのがわかります。
これは、こういうことです。

CASIO カシオ 腕時計 AW 591 2AJF メンズ Basic G-SHOCK」という商品名の場合、動詞が使われている箇所はありません。すべて名詞とメーカー独自の型番とブランド名称で、これなら腕時計の筋の専門家の方が翻訳者よりもマーケットに伝えやすい翻訳文にできるでしょう。
名詞を含まなければ専門の翻訳家に依頼しなくても自社でできることがわかります。

しかし、商品説明文の場合、

タルベゼルにはシンプルなシルバーを採用。落下時に衝撃が直接伝わらないボタン構造など、耐衝撃構造による必然のG-SHOCKらしいデザインに仕上げました。G-SHOCKのタフネスをストレートに受け継いだベーシックモデルです。

太字にした部分は形容詞や動詞が使われており、どの動詞を適切に使うかは翻訳者の方が上手であることがわかると思います。
つまり、依頼すべき翻訳データはほとんどが商品説明文に偏っており、商品名については自社でやったほうがい合理的ではないかと思います。

現在、そうした仮説的ではありますが、翻訳会社に発注するデータのすみ分けをする意味で、Live Commereでは独自の翻訳管理システムを平行して開発しています。日本語で登録された商品データをYahooが提供する日本語形態要素解析APIをフィルタリングさせて分類し、名詞の重複度をコンピュータに学習させて、名詞としてのヒット率が高い語呂から翻訳をするというやり方です。

↓はスクリーンショットですが、自社で翻訳できるようにBing翻訳とGoogle翻訳が翻訳フォームの右側に表示され、Google検索で一般的に使われている検索サジェストが英語で表示されるので、機械翻訳された結果と、実際に検索で使われている単語をその場で参照しながら翻訳できるようなユーザーインターフェースを設計してます。

Live Commerce独自翻訳管理システム

 

Live Commerce としては、多言語ECサイトをつくるというプラットフォームについては既に多くの開発をしてきました。
今後は、WordPressのような事例を参考にしながら、Eコマースが多言語化していくにはどのようなイノベーションが必要になるのか、まだまだ課題は多いですが研究していきたいと思います。