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もう そこまで来ているVRコマース

   投稿者 : 2018年5月30日 By

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2018年5月9日(水)~11日(金)東京ビックサイトで開催された「Japan IT Week 春 2018」は1,666社、来場者数、102,441名と大盛況だった。
弊社のLive Commerceブースにも多くのお客様が足を運ばれ、接客、商談などさせていただいた。
この「Japan IT Week 春 2018」展示会のなか興味を持った展示のひとつに、富士通クラウドテクノロジーズ社ブースの「VRコマース展示」があった。
内容は「VRコマース×AI接客」がデモ公開されているもので、これは実店舗の3D映像の中で、お店で買い物をするのと等しい感覚を体験でき、さらに接客はAIによるチャットポッドが行い、ポッドに質問しながら買い物ができるというものだった。
VRコマースとAI接客はEコマースの次に来る新たなテクノロジーとして、大きな可能性が秘めていると実感した。
今回はこの「VRコマース」について見ていこう。

 

●VRコマースとは

VRコマースの「VR」とはバーチャルリアリティ(英: virtual reality)の略である。 現物・実物(オリジナル)ではないが、機能として、本質は同じであるような環境を目の前に作り、ユーザーの五感(視覚以外に聴覚、味覚、触覚、嗅覚)を含む感覚を刺激し仮想現実を理工学的に作り出す技術である。
このVRにコマースがプラスされたVRコマースは、ECでありながら、あたかも実店舗で買い物をしているような、感覚でショッピングを体験できるというもの。
わざわざ、遠くの店舗に行かなくても、いつも行くお店と同じように、店員と会話したり、現物を手に取って感触を確かめたり、香りを楽しんだりできるという夢のような買い物体験できる。
まさにECと実店舗の融合した、次世代のECイノベーションと言えるだろう。

 

●VRコマースの利点はこんなにある

VRコマースの利点は外出せずに店舗での購買体験と同じような買い物ができるところだろう。
さらに、VRコマースの特徴としては、視覚以外の感覚器官からの情報が得られ、2次元メディアよりたくさんの情報確認しながら、購入することができる点だ。
また、ブランドやお店の世界観をVRを使ってより正確にユーザーに伝えることができる点などである。
以下にVRコマースのECメリットを整理してみた。

 

●視覚+触覚体験+嗅覚体験でリアルな買い物が楽しめる

リアルな購買体験ができるということが一番の魅力だろう。
視覚にプラスして商品の触り心地、香りなども体験できる。 特に洋服の肌触りや革製品はその素材感の感触は購入のための重要なポイントである。
さらに、香りについても、VAQSO社が香りを体験できるVRデバイスを開発している。 コーヒーや紅茶、お茶、化粧水などは香りが購買のポイントである。
現況のECサイトでは触覚や嗅覚を伝える術がないが、VRコマースならそれが実現するのだ。

 

●家具や大型家電を自宅に仮レイアウトできる

VR技術の活用で自宅のリビングなど空間をVR上に再現できれば、購入したい家具や大型家電などの商品もVR上で仮レイアウトし、商品がインテリアにマッチするかどうかなど購入の有無を判断できるだろう。
これは実店舗でも実現できないもので、VRテクノロジーだけが実現可能な世界である。これらが実現すれば、VRコマースは大きく普及するだろう。

 

●ITが苦手な高齢者にも快適なVRコマース

高齢者は身体的にも、外出し買い物をすることが、年齢とともに大変になってくる。そのために定期宅配便やECサイトでの買い物など、高齢者向けに改善されるサイトも多くなるだろう。
VRコマースはサイトでの買い物を、より直感的に、音声チャットとともに、快適に行うことができるだろう。
VRコマースは、ECサイトでの買い物が苦手な高齢者にとって最適なUIによるUXを提供できるだろう。

 

●遠隔地在住でもリアルな購買体験は大きなメリット

地理的なハンディキャップで、そもそも実店舗に出かけることができない人にとって、メリットは大きい。
リアルな購買体験を提供するVRコマースは遠隔地に居ながらにして、都心のお店の商品を見たり、触れたりしながら購買体験ができ、交通費もかからない。

 

●日本ではセブンイレブンが実験的にVRコマースを開始

 

●セブンイレブンでは期間限定でオープンした

日本では、ハコスコという企業が「VR for EC」というサービスを開始している。
また、EC-Orange のVRコマースではバーチャル空間上でカート機能、決済機能を連携させ、製品を購入することできる。今回の展示会でもデモ公開が行われていた。
EC-Orange のVRコマースの事例としは、今年の1月10日(水)10時~2月6日(火)の期間限定で、セブン&アイ・ホールディングスがこのVRコマースで、リアルな臨場感で買い物体験を提供した。
これはVR特有のゴーグル機器を使用することなく、スマートフォンやパソコンなど一般的な環境でも利用できる画期的なものだった。

セブンイレブンのVR

 

●IKEA(イケア)のAR家具アプリを提供

デザインの良いソファを家具を買ったけど、部屋に置いたら思った以上に大きかった。
デザインがインテリアと合わないなど、”返品したい”と考えたことはないだろうか。
イケアから提供されているiOS用アプリ用「プレイス(Place)」を使えば、イケヤの家具を購入する前に、自宅においた状態をプレビューして確認する事ができる。
イケヤの家具が自宅に合うかどうか、サイズはどうかなど買う前に検討することができ、成約率アップに貢献している。

イケヤのVR

 

 

●中国ではアリババ「BUY+」、「I-store」がサービスを開始

2016年9月アリババグループのTaobaoは、「BUY+」というVRコマースを発表した。
「BUY+」の動画ではモバイルVRヘッドセットを装着したユーザーが店内を歩き回ったり、商品を手にとって触ったりして確かめる様子が見て取れる。
さらに、アリババは昨年の「独身の日」に合わせてAI(人工知能)とVR(拡張現実)を導入したスマート・ポップアップショップ、「I-store」を実験的に中国各所に設置し、VRコマースの実現性を強調した。
アリババのCMOであるChris Tung氏は、「BUY+はVR/AR技術によって、一歩上のショッピング体験を実現する。このサービスがVR市場を成長させる鍵を握っている」とコメントしている。

 

●アメリカではeBayは「VR百貨店」を提供

アメリカではeBayのVRデパートメントストアが有名なところだろう。
2016年、eBayはオーストラリア大手小売業者のマイヤー社と提携し、世界初の「VR百貨店」をリリースしている。
eBayのVR百貨店では、映像にあるように専用VRヘッドセット「ショップティカル」を通して、マイヤー社ストア内で、12,500以上の商品を3Dで閲覧でき、デザインや質感など確認することができる。
さらに、VR百貨店は、APIで、マイヤー社の取扱商品、価格、在庫情報がリアルタイムに繋がっているため、常に最新情報が表示され、ユーザーがほしい商品、情報をリアルタイムで入手できる世界初とも言えるVRコマースである。

 

●まとめ

2018年6月5日から8日の4日間、アメリカ・シカゴで世界最大のEコマースイベント「IRCE(InternetRetailer Conference and Exhibition)」が開催される。
ここでは最新のさまざまなVRコマースが公開されることだろう。 アメリカではEコマースやオムニチャネルが日本の2年から3年先を行っている。
今後の市場戦略を練るには格好の催し物だろう。 実店舗とECサイトを繋ぐ存在であるVRコマースは、今後、さらに大きな市場となることが予測される。

 

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