会社や製品にはそれぞれの独自のブランドがあるが、多くの人が「自分ーパーソナル」ブランド確立は難しいと感じているようである。自らアピールしなければならない、人前にさらされてしまう、もしくは自分の存在や熱意すべてを捧げてしますような恐怖感もある。しかし、「パーソナル ブランディング」は、思ったより難しいことではないらしい。
起業家、メーカー、クリエーター、あなたのビジネス、作品、アートなど、あなたが創り出したもの全てが、あなた自身であり、あなたのライフストーリーと繋がっていくものと考えれば、気持ちが少し楽になるかもしれない。
「自分」ブランドを確立している著名な方々のその背後には必ず世評があるもの。
マイクロソフトのビルゲイツ、ヴァージンアトランティックのリチャードブランソン、アップルのスティーブジョブズなどの実業家はずば抜けたパーソナルブランドがあり、自らが立ち上げた会社のブランドこそが創業者のイメージにつながっている。
さらにマーサ・ステュアートはカリスマ主婦としてその名が世界中に知れ渡っている。これらの成功している人々に共通することは、どのような製品やプロジェクトでもスペシャル感、信頼性、影響力(インパクト)があるものだ。
自分自身の存在をアピール・オンラインでは常にアクティブを表現。"「ブランド」とは消費者の期待、記憶、経験、ストーリー、信頼関係と密接なつながりがあり、消費者が購入するかの決断、そしてリピーターとなるかに影響する" —Seth Godin—
あなたのブランドの強みは、フォロワーが何人いるかという事では判断できないもの。常にオンラインで活動をアピールすること、内容にも着目し、内容のある記事を書くなどをすれば、消費者獲得につながっていくものだ。
オンライン上の数字に惑わされる、自分らしさと商品やサービスに対する熱意を表現することが大切である。記事にコメントをする、ツイッターに書き込む、出版物に商品をアピールするなど様々な方法があるはず。受け身だけでなく自らも積極的に他のサイトに訪問しアピールする。
個人事業主だけが優遇され、オンラインで積極的に活動をしているということではなく、殆どのインターネットユーザーは受け身でいるということも忘れてはならない。おそらくインターネットユーザーの90%は、コメントや記事、レビューを書いていない表面には出てこない人たちだ。
「自分」ブランドを立ち上げるために大金は必要ないのである。オンラインでアクティブであること、あなたの想い、熱意を語りかけるように定期的に記事にしておけば、自然と世界に一つしかないあなたのだけの「自分」ブランドが構築できるのである。
誰もが成功ストーリーを求めている—John Barthー
あなたのブランドイメージをどうコントロールすればいいのか、それは、あなた自身のライフストーリーを書くこと、これは誰も変えることは出来ず、オリジナルそのものである。特に「自分」ブランドをアピールするのに最も効果的なストーリーとは、「ビフォーとアフター」の違いを明確にすること。
それは、つまり、AからBまで効果が得られたなど、具体的な説明が良く、自分のオリジナルのストーリーを全てをさらけ出すのではなく、重要なコアの部分にフォーカスして、あなた自身の生活の中で「自分」とは?を見出すことなのだ。
例えば、Death Wish Coffeeというニューヨークの小さなコーヒーショップだが、このショップのオーナーのストーリーが印象的だ。このショップに来るお客が「世界で最もストロングなコーヒー」のリクエストがあり、とりあえずできるだけ強めのコーヒーを出していたが、ある時、自分で開発することを決意し、自らの手法で1杯でカフェインが2倍のカフェイン好きにはたまらないコーヒーを作り出したことで一躍有名になったという話。
最初の売れなかった頃のストーリーから、現在に至るまでの成功ストーリーをウェブサイトに綴っている。この違いのギャップが大きいほどインパクトがあり、消費者を惹きつける効果があるものだ。 このような下積み時代からのストーリーを率直に書き、現在に至るまでのストーリーは誰もが聞きたい話である。
「自分」ブランドの構築は、自分自身が作り上げていくもの、自分そのもので、誰にも真似ができないオリジナル。お金を無駄に掛けたりしなくても、自分の個性を理解してもらい、実際の体験談に共感でき、信頼関係が生まれれば、自然と消費者が納得して、自分の商品やサービスを購入してくれるものだ。積極的に自分のストーリーを記事にしてアップする事が大切である。
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