SEO対策 今年のキーワードを知ってますか?

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企業やショップなどのサイトの目的は集客し、売り上げに貢献することにある。 サイトを開設して、何もしなければ、お客様はサイトに訪れることもないだろう。
そして、サイトにお客様を呼びこむには集客する必要があるだろう。代表的な集客手法としては、SEO対策と広告(リスティング広告やアフェイエイト広告)の2つがある。
SEO対策とはSearch Engine Optimizationの略で、Googleなどの検索結果でサイトタイトルなどを多く露出するために行う対策である。検索エンジン対策はGoogle対策とも言われている。
Googleの検索順位は200以上ものシグナル要素によって決まり、そのアルゴリズムは日々変化している。最近ではキーワード最適化からトピック最適化とその内容は変わっている。
今回はそのシグナル要素の中でも、注目のキーワード「RankBrain」「AMP」「PWA」「強調スニペット」について調べてみた。

●RankBrainに対応するには何が重要か?

RankBrainはGoogleが検索ランキングを表示する上で展開している人工知能(AI)による機械学習システムである。このRankBrainは重要なポイントとなっており、

  • 1位はリンク
  • 2位はコンテンツ
  • 3位にRankBrain

の重要度である。
RankBrainとは、特定の検索クエリに最適と思われるサイトページを数十億のページから選びわけランキングするために、使用されており、これはGoogleが開発した人工知能システムである。
具体的なRankBrainの凄さはその膨大な処理能力であり、クエリ処理は全検索のうち15%の割合で、数にすると約4億5千万クエリ/日になると言われている。
何かを知りたい、問題を解決したいと言う、ユーザーの検索クエリに対して正しい、有益な情報を提供する重要なキーワードがRankBrainである。
ここまで理解したうえでWeb担当者、管理者がサイト中で展開すべきは、ユーザーが知りたい、有益な情報、つまり専門性、地域性、用途など様々なコンテンツを用意することが求められる。
GoogleのゲイリーはRankBrain最適化に次のようなアドバイスをしている。
「RankBrainに最適化するのは実はすごく簡単だ。」
「僕たち(Google)がたぶんもう15年くらい言い続けてきたことで、僕たちの推奨でもあるんだけど、自然な言葉で書くことだ。人間が使うような言葉に聞こえるように書こうとすればいい。」
「もし会話のように、日常生活で使うだろう自然な言葉に聞こえるなら、間違いなくRankBrainに最適化できている。」
「もし機械っぽく書こうとしたら、RankBrainは混乱して抵抗するだろう。」
つまり、SEO対策として上位表示させたいのなら、テクニックを駆使するのではなく、 コンテンツに力を入れ、自然な言葉で書くべき、というのがGoogleからのメッセージである。

 

●AMP対応するとは、どういうことか?

AMPとは、Accelerated Mobile Pages(加速化モバイルページ)の略でアンプと呼ばれている。 内容はGoogleとTwitterが共同で進めているモバイル端末によるWebページの高速表示プロジェクトであり、それに関連する技術がAMPである。
2016年2月24日にGoogle検索から対応開始となった。 AMP対応となるのはニュースサイトの記事が中心のようだ。
対応状況としては、New York Times、BBC、朝日新聞、産経新聞、毎日新聞などが対応を表明し、Ameba や LINE のサービスもコンテンツページにAMPに対応させるとしている。 メリットは以下の3つとなるだろう。

  1. ページ読み込み速度が速くなるので、表示が速い
  2. カルーセル表示をAMPにすることができ、クリック確率が上がる
  3. AMP対応に必要な技術を採用することで、結果的にSEO対策になる

Googleは今のところ、AMP対応したサイトを検索順位に反映させることは考えていないと行っているが、AMPはAMPが定義したJavaScriptのみに使えるようなっているので、処理を重くさせるリッチコンテンツなど動画、アニメーションを高速でロード完了を目指しているので、ユーザーエクスペリエンスは向上し、結果的にはSEO対策、つまり上位表示される可能性は高い。

AMPの仕様: https://www.ampproject.org/learn/overview/

 

●PWAでUX向上を向上させるには?

PWAとはProgressive Web Appsの略でモバイルユーザーのUX向上を目的とした、これまでのWebアプリとネイティブアプリの両方の利点を兼ね備えた仕組みである。
基本的にはモバイル端末でページを表示する際にネイティブアプリを使うように、アプリアイコンをタップするだけで、Webページを表示することができる仕組みである。 メリットとしては以下の内容が考えられる。

  1. モバイルアプリとWebサイトのギャップを埋めることができる
  2. Webサイトアクセスより、表示スピードが早い
  3. アプリストアへの申請が不要な為、インストールも不要
  4. ホームスクリーンにアイコン設定できるため直帰率が低い
  5. プッシュ通知の受信が可能

など デメリットとしては、対応ブラウザが限定的で、現在Safariは未対応でFirefoxは一部機能を除いての対応、また、IEでは対応不可となっている。

Progressive Web App Dev Summit | Google Developers

PWA画面

画像はhttps://github.com/GoogleChrome/ioweb2016より

 

●強調スニペットとは?

強調スニペットとは、ユーザーがGoogle検索で質問するようなワード検索(〇〇とは?)を行った時、その回答となる内容を検索結果の最上部に強調表示する仕組みである。
検索結果の上部に挿入され、強調されることで、ユーザーからの注目度は上がり自社サイトへのトラフィックを見込めるのである。
強調スニペットはWebページから抽出された回答の概要、ページリンク、ページタイトル、URLが含まれる。また、検索キーワードによっては、表示だれない場合もあり注意が必要だ。

強調スニペット事例

●強調スニペットとして表示されるには?

Googleはこの強調スニペットに対して、意図的に自分Webページを設定する方法はないとしている。Googleはユーザーの質問に回答するプログラムを使い、内容を検出し、その結果を表示すると説明している。
ただ、強調スニペットプログラムは存在する以上、サイト製作者は強調スニペットされることを意識したコンテンツを書くことがポイントではないかと考えられる。
以下にその記事を書く際のポイントを整理した。

  1. Googlebotにページやサイトを正しくクロールさせる
  2. 見出し構造(h1、h2、h3)が最適化されており、ページ内容を正しく伝える
  3. 画像ではなくテキストで内容が記述する
  4. Q&A形式で記事を書き、回答は簡潔で回答の質を高くする

などである。
強調スニペットが表示される検索クエリは増加傾向にあり、強調スニペットを獲得すれば、多くのトラフィックを見込めるだろう、Webサイトのアクセス数を増やしたい場合の施策として、強調スニペットを意識したコンテンツの作りを行うのもの良いだろう。

強調スニペットの参考: https://support.google.com/webmasters/answer/6229325?hl=ja

●まとめ

Googleの理念に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と言うものがある。「どれだけ、そのサイトが使用するユーザーを見て、日々開発を行い、内容を精査し、努力しているかを、Googleは見ていますよ。」と言うことである。
ユーザーに有益なコンテンツは、どんなコンテンツであるかを意識すること、Webを主軸に展開されるサービスではUX向上させること、コンバージョン率向上、直帰率の少なくする、パフォーマンスの向上など、日々改善する施策が求められる。

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