« ブログのトップページに戻る

ドイツ、スウェーデン、ルクセンブルクの2015年のEコマースをレポートする

   投稿者 : 2016年3月4日 By

イメージ画像

ドイツでのオンラインやメールオーダーの注文による売り上げが昨年度より12%も増加している。この増加 は、店舗での販売を大幅に超えている結果となり、成長率は3.1%、2015年のドイツでのオンライン販売総売り 上げは598億ユーロという莫大な金額だ。
今回はドイツ、スウェーデン、ルクセンブルグの昨年のEコマース売り上げ、販売状況、また、どのような商品が売れているのかなどレポートする。

 

1.ドイツ

 

1-1.ドイツのEC売り上げは598億ユーロ

ドイツのE-コマース協会のレポートによると “Interaktiver Handel in Deutschland” オンラインだけでなく郵便 メールオーダーも増加しているので、どちらかは判断しにくい状況だが、製品とサービス売り上げトータルで 653億ユーロに達している。
インターネットの消費は469億ユーロ、デジタル製品やサービスは129億ユーロで598億ユーロを記録している。

1-2.ドイツで人気の商品

昨年度はアパレル商品が最も売れ行きが好調で収益は100億ユーロに達している。前年度の2014年から18%の 増加。他の主な商品は、家電製品や携帯(75億ユーロ)、本やデジタル本(36億ユーロ)などである。
協会のCEOは「書籍の市場は年々増加しつつあり、特に安価な自費出版や固定料金を支払うシステム、オンラ イン図書館ー(e-bookを貸し出し)のビジネスモデルが流行しつつあるようだ。」と述べた。
2016年は12%の成長見込み今年のオンラインショッピングの売れ行きは12%の成長が見込まれている。 オンライン+メールオーダーの販売は、他の小売り販売と比べて堅調に推移していくだろう。

 

2.スウェーデン

2-1.スウェーデンのEコマース販売は19%成長、50億ユーロ

スウェーデンのEコマースも前年度と比較して19%の成長を遂げ500億クローネ (53億ユーロ)であった。近年の経済危機の影響でそれほど成長率は伸びなかったが、この購買力が今後の経済成長に繋がっていくと考えられる。
Svensk Digital HandelとHUI Researchの提携で、PostNord は E-barometern [pdf]、を出版、「Eコマース市場は着実に成長し、特に2015年度のDIY製品は急伸、食料品の販売も成功している。」とECコマースの専門家、PostNordのリテールアナリストのCarin Blomは述べた。

2-2.スウェーデンでのEコマース販売は全売り上げの6.9%に

スウェーデンのEコマース市場は19%の成長率、53億ユーロの売り上げで着実に伸び、Eコマースの売り上げは 全小売販売の6.9%である。食料品を除くと小売業全体の12%に及ぶ。

グラフ

2-3.スウェーデンで人気の商品

最新の情報E-baromenternによるとスウェーデンでオンラインショッピングで最も人気のある商品カテゴリー は、家電(11.8億ユーロ)服飾関係、シューズ (8億9千ユーロ) メディアと書籍 (3億8千ユーロ)、売り上げ成長 はDIY関連が38%で1位、家具や装飾品が2位で34%、おもちゃは3位で34%であった。
スウェーデン人のEC越 境サイト利用者の殆どがイギリスからの購入が目立った。アンケートの回答者はどの国から購入したかという質問に対して、EC越境サイトが26%、最も多いのはイギリスのショップ(32%)、ドイツ(28%)、アメリカ(24%)そして中国(24%)であった。

 

3.ルクセンブルグ

 

3-1.ルクセンブルクではインターネットユーザーの80%がオンラインショッピング

ルクセンブルグのEコマース人口はますます増加している。昨年度はインターネッとユーザーの80%がオン ラインショッピングを楽しんでいる。2006年度は60%で10年以内に20%も増加しているという事になる。
オンラインショッピングを最も利用しているのは25歳から34歳の年代層で、年齢層の高いグループもオンライン をショッピングを楽しむ傾向がある。こちらのStatecのデータにより詳しい政府の分析資料が参照できます。[pdf]
高年齢層、特に65-74歳のグループのインターネット利用率は10年前と比較して2倍に増加、34%から 69%に増えている。ヨーロッパ国内でこのような傾向が見られる国は他にイギリス、デンマーク、ドイツである。

グラフ

3-2.ルクセンブルグの人気商品カテゴリー

ルクセンブルグで人気の商品は、ヨーロッパ他国と同じで、服飾、スポーツ用品が56%、書籍、雑誌、新聞( 54%),宿泊予約(53%)である。さらに、分析資料によると、28%のインターネットユーザーは、国内のウェブ サイトで1度はショッピングを経験、88%はヨーロッパ国内の越境サイトでの購入をしている。
さらにルクセンブルク国民の4分の一はヨーロッパ国外からも購入している。しかし残りの20%はオンライン決済の安全性や個人情報の漏えいを懸念し、店舗での購入を選択している。

 

まとめ

ドイツのInteraktiver Handel in Deutschland、スウェーデンE-barometern、ルクセンブルクのStatec のEコマー スの分析資料は、英語ではないが、かなり充実しており、上手くまとめられているのが分かる。
各国のイン ターネット普及率や人気商品、傾向などの詳細が掲載されているのでヨーロッパで商品を販売したい場合は必 見の資料である。特にドイツは市場が598億ユーロと規模が大きく、近隣国のスウェーデンやルクセンブルクも売り上げが着実に伸びていることから見逃せない。
納品などの問題をクリアできればますます越境ECサイトのビジネスのチャンスの可能性は広がるだろう。先進国での年齢層の高いグループのインターネット普及 率、オンラインショッピング利用率が上がっている事から、海外に向けたシニア向けの製品も売れる可能性も 高いと思われる。

 

参考サイト:

Posted February 17, 2016 by Ecommerce News. About Statistics with tags Germany. 2,541 views.
Posted February 23, 2016 by Ecommerce News. About Statistics with tags Sweden. 1,086 views.
Posted February 22, 2016 by Ecommerce News. About Statistics with tags Luxembourg. 1,125 views.

関連する記事

海外販売に関する補助金・助成金情報(2017.March)... 日本政府は、国の成長戦略の1つとして2020年までには、中堅・中小企業の輸出総額を2010年度比の2倍にするとの目標を掲げている。 そのため、今年はさらに、国、地方自治体は海外販売、海外進出を行おうとする企業に対してさまざまな支援、サポートを積極的に行おうとしている。その一例が補助金・助成...
第22回 越境ECセミナー 3/1 日本郵便株式会社 九州支社では3月1日、JR博多シティ会議室にて「越境ECセミナー」を開催する。 セミナーではデジタルスタジオの板橋憲生氏(Discovery japan事業統括長)、関口朋宏氏とペンシルの板倉美佳氏(代表取締役社長)を講師に招き「Discovery japanモールの実績...
越境EC 台湾のポテンシャルは? 越境ECと言うと、まず、その市場としてイメージされるのはアメリカ、中国だが、中国の南、台湾もなかなか魅力的な市場であることはあまり、知られていない。 今年、5月9日にナビプラス株式会社が発表した越境ECで買い物をした、相手国で売上トップは台湾となって、2位はアメリカ、3位は中国であったと報...
ヨーロッパのEC市場 英国EU離脱でどうなる?... 英国のEU離脱は、EC市場にどのような影響を及ぼすのであろうか。ヨーロッパのEC協会会員で子供むけの玩具をオンライン販売している会社Lucy Locketの代表取締役のPaul Edwick氏のインタビュー記事をピックアップしてみた。彼のビジネスが英国離脱によってどのように影響を及ぼすか、また、...
イギリスのトップEコマース500社 Internet Retailing社は最新のイギリスのトップEコマース500社を発表、イギリスでは、AO, Argos, Holland & Barrett, Topshop やNext などが最大手となる。 この毎年実施されるランキングは今年で3回目で、特にクロスボーダーや様々な...
海外展開に関する補助金・助成金情報(2016.December)... 今年も師走に入り、慌ただしくなってきた。今年最後の海外展開に関係する補助金・助成金の募集状況を紹介する。 補助金・助成金は国や地方自治体から支援される「返済不要のお金」である。助成金は要件が合えば基本的には受給でき、補助金は予算があるため、要件が合っても受給出来ない可能性がある。 今回は...

タグ: ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。