越境ECの第一のハードルは言語である。国内ECサイトから仕様を海外販売のサイトにチェンジしサイトを構築するには、まずサイトを日本語で作成し、そのあとに、英語、中国語などにテキストを翻訳していく必要がある。
日常会話ならなんとか訳すことはできても、越境ECの場合、商品情報や専門用語などユーザーに正しく情報を伝えるためには、正確な表記が求められる。さらに商品が随時追加、変更するECサイトの場合は、正確性、即時性が求められる。
Live CommerceではGoogleが提供する有料の翻訳機能で翻訳することを推奨していが、今回はGoogle翻訳サービス以外にどのような翻訳代行サービスや自動翻訳サービスがあるか見ていこう。
翻訳代行とは、人的翻訳サービスで、メリットはプロが翻訳をするという点である。基本的には1文字いくらで計算され、テキストデータと紙の場合で料金が異なる。翻訳代行サービスの最大のメリットは人が行う翻訳であるということである。
翻訳する人は、入稿された文章を読む人の立場に立って、より分かりやすく、正確に伝えるというスキルが活かされている点にある。
翻訳会の単価が高い、質より量を重視、短時間での翻訳といった方にお勧めなのが、Gengo。価格は1文字が2.6円とリーズナブル。
テキスト量も10文字~100字の短いものでも対応しており、スタンダードプラン以外に品質を求めるなら、ビジネスプラン、ウルトラプランなども用意されている。
スピード翻訳 by GMOは最短で30分からスピード納品が可能な翻訳サービス。サイト上で見積もりできるフォームや注文状況を閲覧できる機能がある。日本語から英語の翻訳であれば、200文字以内であれば、30分以内で対応が可能でる。
価格は14400文字までは一律1文字7円という設定で、翻訳時間は文字数によって異なるが、短いテキストの翻訳が緊急に必要になったときのために、覚えておきたいサービスである。
翻訳依頼から納品までをWEB上で完結されるYAQS(ヤックス)翻訳サービスは用途で選べる3種類の翻訳レベルが特徴だ。翻訳依頼と翻訳スタッフが自動化され、少量の依頼なら、翻訳スピードが早い。WEB上での納品であるが、 人の手による翻訳で、スピード納品と納得の品質を実現している。
翻訳レベルは、初級レベルで1文字あたり5円、中級レベルで10円、上級レベルで15円となっている。
インターネット機械翻訳サービスはWEBページにテキストを入力し、翻訳する言語を選択し、自動的に翻訳される機械翻訳エンジンによるサービス。
無料のものが多いが、翻訳がしっかりした有料のものもある。
『熟考Z』は初期費用としての「アカウント料」と翻訳利用前に支払う「オプション料」が必要な費用がかかる分高精度な翻訳が期待できる自動翻訳である。オプション料はポイントを購入して翻訳を依頼する。
オプションポイント(1年間有効)は、20,000ポイント、42,000ポイント、80,000ポイントの3種類から選択し購入できる。1文字につき1ポイントの料金体系である。
無料の自動翻訳ではGoogle翻訳、エキサイト翻訳、Yahoo!翻訳/などいろいろあるが、Cute007横断翻訳は一気に複数サイトでの翻訳が可能な自動翻訳サイトである。
翻訳機能は英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語の7カ国語のあり、一気に複数サイトでの翻訳結果を比較確認することができるところがユニークだ。
越境ECでは日本語以外に、英語、中国語(簡体字、繁体字)での翻訳が必要不可欠である。身近なところに翻訳スタッフがいないところでは、やはり翻訳会社に頼らざるを得ない。
従来では翻訳料金も日本語1文字につき、15円前後であった価格も、ここ数年で、クラウド翻訳や、ソーシャルワーカーに翻訳を依頼するクラウドソーシングビジネスにより、低価格で高品質なものが多くなったようだ。
写真出典:新着写真素材 | ぱくたそ – フリー写真素材・無料ダウンロード
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