いつもはeBayアメリカサイトで、どのような日本の商品が売れているのかを調べながら、その月の販売動向などを記事にしているが、今回は当社Live Commerceとご契約のお客様が越境ECで販売している商品で、よく売れている商品にはどんなものがあるのか、各国別に特徴などあるのか、などを調べてみた。
今回調べたのは、3月1日〜24日までの期間を対象として、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、イタリア、中国、韓国、オースラリア、マレーシアについて調べてみた。
アメリカでは、カフェインを抜いた「デカフェ」の紅茶、台湾産の烏龍茶などの高級茶葉系がよく売れているようだ。また、健康食品としての「フコイダン抽出顆粒」やオリジナルTシャツなども意外に売れ筋商品であった。
カナダではミリタリーパーカー、オリジナルTシャツやアクセサリーなどのファッションアイテムに人気が高かった。ハワイアンドレスなどの衣装や各種茶葉なども人気が高い。
イギリスではオリジナルロゴTシャツがよく売れている。変わったところでは、手作り一点ものの茶碗、一ノ蔵などの日本酒などもよく売れている。
フランスでは意外だったが、釣り具関連の商品が上位売れ筋だった。3月という季節的なものなのか、NANOカーボンによる軽量なロッドを中心にオリジナルTシャツ、日本酒、静岡銘茶小笠などがよく売れている。
イタリアではフラダンス用のスカートや釣り具関連のミニシケイダー(ルアーの一種)などが人気となっていた。
中国では上質の台湾産烏龍茶やいくつもの種類の花から集められたハチミツなど人気が高かった。蜜桃味の龍角散など医薬品にも人気があった。
韓国では特に際立って売れている商品はなく、ここに取り上げた日本酒やフラダンス用のスカート、ゆず蜜、スキンクリームなどが平均的に売れている。
オーストラリアでは釣り具が売れ筋商品だった。錐型テール、ルアー、ロッドを中心に様々なアイテムが購入されていた。また、日本酒も以外と多く、変わったところでフランダンス用スカートなども人気があった。
マレーシアではヒアルロン酸、コラーゲンを配合したスキンクリームを中心にしたスキンケア商品が売れ筋商品で、平均的に蜂蜜やオリジナルTシャツなども購入されていた。
オンライン決済のペイパルの調査によると2016年時点での主要32ヶ国のEC市場は約160兆円となっており、越境EC市場規模ランクは、中国、アメリカ、インド、フランス、イギリスの順と発表している。
また、中国とアメリカの上位2カ国でEC市場全体の6割のシェアを占める結果としている。
中国ユーザーの主な購入先は日本と韓国で同率で13%、続きアメリカの9%、フランス4%となっている。中国ユーザーの日本からの購入理由は”商品の品質”、”自国で買えないから”、”ショップへの信頼”、が理由の上位となっている。
そして、アメリカユーザーの主な購入先は、中国がトップで14%、次いで、イギリスの10%、カナダ7%、日本5%、韓国4%の順となっている。アメリカユーザーの日本から購入理由は、”価格”、”新しい商品の発見”などとなっている。
記事参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000019784.html
越境ECで世界に向けてショップサイトを構築すれば、アメリカや中国ばかりではなく、イギリスやフランスなどさまざな国に向けて海外販売を行うことができる。
そして、海外で売れる商品は、そのお国柄によっても違うというのも事実だ。また、季節によっても売れ筋商品は変化するだろう。
今後も定期的に「どの国でどんな商品がよく売れているか」など調査を続けて行きたい。
タグ: 海外向けマーケティング, 海外展開, 海外販売, 越境EC