活況する中国越境EC 「天猫国際」レポートから

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2017年の中国第4四半期オンライン市場は1兆9,745億9000万元(3,116億9,000万米ドル/約33兆円)で前年比41%の増加と発表されている。
そして、アリババグループの運営するTmallの総取引は、2017年第3四半期で7.4%増加し、中国EC市場のシェア59%を占めトップを維持している。第2位はJD(京東商城 )で2017年第3四半期の市場シェア26.9%でなっている。
そして、中国のEC市場のシェア50%以上を占める「Tmall」は、先月、傘下となる越境ECモール「天猫国際(Tモール・グローバル)」の2017年の消費トレンドレポートを発表した。
今回は、昨年のダブルイレブンの内容と合わせて、こ「天猫国際」の越境ECレポートの内容を見ていこう。

 

●2017年の独身の日(ダブルイレブン)まとめ

2017年11月11日、1日の取扱高は、過去最高となる1682億元(日本円で約2兆8594億円)成長率は前年比139%という結果である。 そして、「天猫国際(Tモール・グローバル)」の取扱高が全越境ECモールの70%を超えたようである。 「天猫国際」はアリババグループの越境ECモールサイトで、60,000もの国際ブランドが参加しモールで販売した。
日本でもユニクロ、資生堂、マツモトキヨシ、花王、カルビーなど多くに企業が登録販売しており、独身の日では、日本の「ユニクロ」が天猫全体での第6位の売上記録を作っている。
そして、今回も国別流通額では日本がトップである。 売れ筋商品としては、化粧品、食品・健康、マタニティ・ベビー用品、服、靴などファッション商品となっている。
具体的な商品は紙おむつ 、粉ミルク、フェイスマスクなどで、若い主婦層が主要なユーザーであることがわかる。

 

●「天猫国際」の市場シェアはどのくらい?

「天猫国際」のトレンドレポートによると、「天猫国際」の中国における市場シェアは27.6%(17年第4四半期時点)で中国国内最大規模を維持している。
ユーザー数は3年間で3倍以上増加し、年間取引量も20%の成長しており、このまま成長すると2019年までに市場規模は6200億元(10兆4500億円)まで拡大を予測している。
この中で、日本は輸入額で前年の2位から第1位に浮上し、日本商品の大きな需要、つまり越境EC爆買い人気が続いている。

 

●「天猫国際」の商品で売れ筋商品は?

「天猫国際」で扱う商品は、世界68カ国・地域の1万6,400以上ブランドから、約3,700種類もの商品が販売されている。天猫国際における輸入国上位5カ国は、日本、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、韓国という結果となっている。

トップの日本ブランドは、人気は高く、特に日本からの売れ筋商品は、紙おむつや美容フェースマスク、美容器具が上位となっている。 2位のアメリカは健康食品・サプリメント・ベビー用品・カバンなど、3位のオーストラリア製品では健康・栄養食品・ベビー用品・大人用粉ミルクなどとなっている。

そして、2017年は、売上上位3ヵ国以外からの製品の売上が初めて50%を超えた。 これは、より多様なアイテムが「天猫国際」に集まってきており、消費者は従来の輸入国ではない国の製品も求めていたことを示している。

販売手法をみると、「天猫国際」ではインタラクティブな消費体験が、売上に直結していることを明らかにしている。 「天猫国際」の施策としてカスタマー・エクスペリエンスを向上させるために、商品検索やオフィシャルのおすすめ、コミュニティのおすすめ、ブランド主導のコミュニケーション施策を行っている。
「天猫国際」がさかんに行っているライブ配信、著名人、インフルエンサーなどの「おすすめ」は、カスタマーエンゲージメントと売上向上に直結し、効果的な手法として確率されたと言える。

天猫で売れる商品

●日本のJA全農も「天猫国際」で販売を開始

全国農業共同組合連合会(JA全農)とJA全農インターナショナルは今年1月、「天猫国際」で日本産のコメの販売を開始した。
JA全農インターナショナルはアリババが商品を仕入れて販売する直営店「天猫国際官方直営」を通じ、中国の消費者に国産米を販売する。
日本産のコメを「天猫国際官方直営」で販売するのは初めての試みである。
齋藤健農林水産大臣はこの取り組みに関して、「我が国の農林水産物・食品の輸出拡大が図られていくということは私は大いに期待をしております」とコメントし、日本の農産物が、中国EC市場を開拓して行くことに大きな期待を示している。
当初は三重県産と石川県産のコシヒカリ2銘柄を販売。今後、取扱商品を順次拡大する予定である。

 

●まとめ

ダブルイレブンの結果や今回のレポートを見ると、間違いなく中国の消費を牽引しているのは中国越境ECを代表する「天猫国際」である。
そして、ライブコマースという手法により、中国の「ポストミレミアム世代」が、個性化、多様化、高品質に価値を見出し、中国の消費トレンドを刺激している。
2018年も中国EC市場は拡大し、さらに「天猫国際」は活況することだろう。

 

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