« ブログのトップページに戻る

活況する中国越境EC 「天猫国際」レポートから

   投稿者 : 2018年3月13日 By

イメージ画像

2017年の中国第4四半期オンライン市場は1兆9,745億9000万元(3,116億9,000万米ドル/約33兆円)で前年比41%の増加と発表されている。
そして、アリババグループの運営するTmallの総取引は、2017年第3四半期で7.4%増加し、中国EC市場のシェア59%を占めトップを維持している。第2位はJD(京東商城 )で2017年第3四半期の市場シェア26.9%でなっている。
そして、中国のEC市場のシェア50%以上を占める「Tmall」は、先月、傘下となる越境ECモール「天猫国際(Tモール・グローバル)」の2017年の消費トレンドレポートを発表した。
今回は、昨年のダブルイレブンの内容と合わせて、こ「天猫国際」の越境ECレポートの内容を見ていこう。

 

●2017年の独身の日(ダブルイレブン)まとめ

2017年11月11日、1日の取扱高は、過去最高となる1682億元(日本円で約2兆8594億円)成長率は前年比139%という結果である。 そして、「天猫国際(Tモール・グローバル)」の取扱高が全越境ECモールの70%を超えたようである。 「天猫国際」はアリババグループの越境ECモールサイトで、60,000もの国際ブランドが参加しモールで販売した。
日本でもユニクロ、資生堂、マツモトキヨシ、花王、カルビーなど多くに企業が登録販売しており、独身の日では、日本の「ユニクロ」が天猫全体での第6位の売上記録を作っている。
そして、今回も国別流通額では日本がトップである。 売れ筋商品としては、化粧品、食品・健康、マタニティ・ベビー用品、服、靴などファッション商品となっている。
具体的な商品は紙おむつ 、粉ミルク、フェイスマスクなどで、若い主婦層が主要なユーザーであることがわかる。

 

●「天猫国際」の市場シェアはどのくらい?

「天猫国際」のトレンドレポートによると、「天猫国際」の中国における市場シェアは27.6%(17年第4四半期時点)で中国国内最大規模を維持している。
ユーザー数は3年間で3倍以上増加し、年間取引量も20%の成長しており、このまま成長すると2019年までに市場規模は6200億元(10兆4500億円)まで拡大を予測している。
この中で、日本は輸入額で前年の2位から第1位に浮上し、日本商品の大きな需要、つまり越境EC爆買い人気が続いている。

 

●「天猫国際」の商品で売れ筋商品は?

「天猫国際」で扱う商品は、世界68カ国・地域の1万6,400以上ブランドから、約3,700種類もの商品が販売されている。天猫国際における輸入国上位5カ国は、日本、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、韓国という結果となっている。

トップの日本ブランドは、人気は高く、特に日本からの売れ筋商品は、紙おむつや美容フェースマスク、美容器具が上位となっている。 2位のアメリカは健康食品・サプリメント・ベビー用品・カバンなど、3位のオーストラリア製品では健康・栄養食品・ベビー用品・大人用粉ミルクなどとなっている。

そして、2017年は、売上上位3ヵ国以外からの製品の売上が初めて50%を超えた。 これは、より多様なアイテムが「天猫国際」に集まってきており、消費者は従来の輸入国ではない国の製品も求めていたことを示している。

販売手法をみると、「天猫国際」ではインタラクティブな消費体験が、売上に直結していることを明らかにしている。 「天猫国際」の施策としてカスタマー・エクスペリエンスを向上させるために、商品検索やオフィシャルのおすすめ、コミュニティのおすすめ、ブランド主導のコミュニケーション施策を行っている。
「天猫国際」がさかんに行っているライブ配信、著名人、インフルエンサーなどの「おすすめ」は、カスタマーエンゲージメントと売上向上に直結し、効果的な手法として確率されたと言える。

天猫で売れる商品

●日本のJA全農も「天猫国際」で販売を開始

全国農業共同組合連合会(JA全農)とJA全農インターナショナルは今年1月、「天猫国際」で日本産のコメの販売を開始した。
JA全農インターナショナルはアリババが商品を仕入れて販売する直営店「天猫国際官方直営」を通じ、中国の消費者に国産米を販売する。
日本産のコメを「天猫国際官方直営」で販売するのは初めての試みである。
齋藤健農林水産大臣はこの取り組みに関して、「我が国の農林水産物・食品の輸出拡大が図られていくということは私は大いに期待をしております」とコメントし、日本の農産物が、中国EC市場を開拓して行くことに大きな期待を示している。
当初は三重県産と石川県産のコシヒカリ2銘柄を販売。今後、取扱商品を順次拡大する予定である。

 

●まとめ

ダブルイレブンの結果や今回のレポートを見ると、間違いなく中国の消費を牽引しているのは中国越境ECを代表する「天猫国際」である。
そして、ライブコマースという手法により、中国の「ポストミレミアム世代」が、個性化、多様化、高品質に価値を見出し、中国の消費トレンドを刺激している。
2018年も中国EC市場は拡大し、さらに「天猫国際」は活況することだろう。

 

記事出典:

関連する記事

インバウンドECサイトから越境ECサイトへ... 4月27日、電通は2018年1~2月に実施した「ジャパンブランド調査2018」の結果を発表した。 この調査は世界20か国・地域を対象に、日本に対する好感度や訪日旅行意向などをアンケート調査したものだ。 それによると、「日本のことが好きな国・地域」のとトップは同率で台湾、タイ、フィリピン、...
補助金・助成金の申請はどうすればいいの?... 補助金・助成金とは「新しい設備を導入したい」「新規に事業を進めたい」「人材育成に投資したい」など、会社が国や地方公共団体、民間団体などからお金をもらうことができる制度である。 大きな特徴は融資ではなく「返済不要」という点である。 お金は公的な資金から出されるものなので、誰でももらえるわけ...
越境EC 日本郵便、日通の新たなサービス... 重い荷物や海外、離島など離れた遠く地域にも荷物を届けてくれる運送・宅配便などは今や、生活に定着し企業や店舗、そして暮らしにはなくてはならない分野の1つである。 近年は、Amazon、楽天といった、ネットショッピングやネット通販が普及したことで、配送業のニーズは高まり、需要は大幅に伸びている...
越境ECで海外発送する際のポイント 海外に商品を発送するには日本郵便のEMSや、ヤマト国際宅急便、FedEx、DHL、UPSなどを利用するのが一般的である。その他にも、海外に商品発送する代行サービスを利用すれば、配送に関する不安を軽減されるだろう。 今回はこの海外に商品を発送する際のポイントについて見ていこう。  ...
7月から変わるオーストラリアの関税 越境ECでは注意が必要... 連日、熱戦が伝えられる2018FIFAワールドカップ ロシア。 グループHで日本は好発進したが、同じアジア・グループの代表として出場している、グループCのオーストラリアは、今のところ第3位と苦戦している。 そしてオーストラリアでは、今年7月1日より、1,000豪ドル以下の商品でも越境EC...
越境ECサイト・国内ECサイトのCMSを比べてみた... 経済産業省が発表した2017年の日本の国内BtoC市場は、16兆5,054億円と前年より9.1%上昇し、さらにEC化率も5.79%(物販分野)と伸長している。 しかし、EC化率(ECの売上が小売全体の売上に占める割合)は世界に比べるとまだまだ低いという現況がある。 ちなみに、EC化率の高...

タグ: , ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。