越境ECの一次情報が ほぼ皆無なワケ


久々にLive Commerce の公式サイトのブログを書きます。

まず、率直に言いたいことはこれ。

残念ですが、日本国内には越境ECメディアがありません。
まともに信頼できる情報ソースがありません。

なので、日々のニュースで流れてくる越境EC情報の多くは一次情報ではなく、2次、3次情報だったりします。
なぜ、今更こんなことをブログで主張したいのか?

越境ECとというソリューションを提供している立場、越境ECを運営している立場、つまり両社の側面から見て、うあああ!! このニュース、、なんか違うな、、、って最近よく感じるようになったので、溜まっていた私のソースをここで一気に吐き出しておこうと思います。

1.越境ECの一次情報はほぼ皆無

越境ECは楽天やAmazonのように企業団体によるコミュニティーがないため、横のつながりが皆無です。
したがって、業界の景気動向は一般的な経済ニュースを指標とする以外に越境ECがどのような景気動向であるのかを調べることはほぼ無理と言ってもいいでしょう。

結果、ネットにあふれている情報の多くは経産省が出した資料の焼き直しで2次、3次情報レベル。
ブログ、ツイッター、YouTubeはゴミ情報であふれています。

昨年、コロナ規制撤廃後となる初の海外ビジネスEXPO 2022 東京に出店しましたがが、越境ECのソリューションを提供している企業でさえ、まともな情報ソースを持っている担当者に会えませんでした。当社のブースに来る担当者の肩書は、大手コンサルティング会社だったりが多いこと、、、。

コンサルティング会社は顧客だけを持っており、情報は皆無にちかいのではないでしょうか。越境ECに関しては話すと、ほぼマーケティングも技術も素人レベルでした。

かわいそうですが、大手企業の発注先は大手コンサルティング会社で、そこが当社を下請けの様な形で使う、下請け構造という文化がある限り、大手企業が成功することはまずないかと、言ってはいけないけど、たぶんそう。

それと、経産省の越境ECのレポートも間違っているとすごく感じます。

この数値には一般貿易も含まれていて、越境における電子商取引だけを純粋に表したとする証拠、つまりどのサイトでいくらというようなソースが明示されていません。あくまでも”推計”となっているため、電子商取引ではなく、その外で行われている商取引が8-9割ではないでしょうか。

2. この業界における信頼できるメディアは何か?

と言われれば、eBay Japan が毎月出しているセラーポータルサイト内の売上データ、これは非常に信頼が高いと思います。

過去の商取引を基本にeBay Japanが数字を丸めたものだと思われます。
国別のデータはでていませんが、これに国別にデータも併せて取得できるようになると、素晴らしいです。

eBay以外でいうと、残念ながらこの業界におけるまともなニュースメディアはないのではないだろうか。

専門家が使う情報発信としては、ツイッター、YouTubeがありますが、越境ECとしての一次情報を扱ったメディアは私は知りません。(というか、たぶん誰もやってないし、やる意味もないんだろうな)

今さら自慢ではないのですが、当社が運営している月商1億円を超える越境ECサイトのアクセス解析(Google Analytics)のデータは世界中の豊富なデータが取得できているので、ニュースよりもこちらのデータから取得できた数値から事業を考察したほうがよっぽど有益だったりします。

3. ウソを見抜くちょっとしたデータ

さて、あなのビジネス戦闘力をここで試してみないか。
以下は、当社が運営する直近6ヶ月の国別成約率を表にしたものです。
これは、私がGoogle Analytics のカスタムレポートで出力しました。

ここから、何が読み取れるか、考えてみてください。

国別成約率

2022 – 国別成約率 デジタルスタジオ運営の越境ECサイト

 

セッション数と支払い完了の列を比較すると、
セッション数が高いのは以下の通りだが、

  1. マレーシア 
  2. アメリカ
  3. インド
  4. フィリピン
  5. オーストラリア
  6. タイ

 

成約率順に並び替えると

  1. アメリカ 0.51%
  2. オーストラリア 0.09%
  3. タイ 0.03%
  4. フィリピン 0.02%
  5. マレーシア 0.02%
  6. インド 0.02%

 

成約率の上位は先進国、とりわけアメリカ・ヨーロッパで、下位のフィリピン・マレーシア・インドとアメリカの成約率の差は25倍もあるのです。

これをマクロ的視点で見れば、越境ECとは、先進国を相手にしたビジネスです。
もちろん、世界数百か国から受注をしてますが、あくまでもマクロ的視点です。

 

ちなみに、当社ではこの事実をマーケティング担当者に理解させているので、顧客からのバイアスには絶対に便乗しません。

しかし、ニュースでは、台湾越境ECがどうだの、中国越境ECがどうだのとか、、アジアが今は成長しているからいいとか、、、いろんな情報が交錯してますけど、、、
だから一次情報でないと信頼できないのです。

これらの情報を見ている、2次情報を受けた人は、たぶん事業をやると、すぐに広告費とか投資したお金を燃やしてしまい、1年で撤退している人がほとんどだと思います。
逆を返せば、正しい情報が出回らないので、それはそれで、良い意味でよかったりするかもしれません。

正しい情報が流通しないということは、正しい判断もできない訳で、それは、結果的にプレイヤーから脅威を遠ざけていることと同じと言えば同じだからです。

もうちょっと言いたいことはありますが、このあたりで止めておきます。

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