スマートフォン用の動画共有アプリが充実し、動画共有がますます身近になる今日このごろ。ECサイトをはじめ、オンラインビジネスでは、どんな風にショートムービーを活用すれば効果的なのでしょうか?Vineを使った例を参考に、ショートムービーのインパクトと活用法について考えます。
まず、海外で大人気のVineとはどのようなアプリなのでしょうか?一番の特徴は、こま切れに撮影した動画を自動的につなぎ合わせて、まるでアニメーションのような動画を自動的に作成してくれるところです。
画面をタッチしている間だけ撮影でき、指を離すと撮影が一時停止、合計6秒間ですがアニメーション効果あふれるショートムービーを簡単に実現できるのです。しかも、作成された動画は自動的にループ再生されます。例えば、車の雪下ろしの様子を撮った、次の動画を見てください。
作業開始から完了までが見事6秒に凝縮されていますね!撮った動画はFacebookやTwitterにも連動投稿でき、ウェブサイトにも埋め込み可能です。6秒という制限がありながら(あるからこそ)撮影者の工夫次第で面白いショートムービーを作成できる可能性が広がるのです。
Vineの動画は、ターゲットとなるユーザーにインパクトを与える新しいツールとして、すでにたくさんの企業が活用しています。どのように使われているのか、順に活用例を見ていきましょう。
大手ファーストフードチェーンのTaco Bellでは、新商品の紹介に利用。6秒という制限のおかげで、予算もあまりかかりません。ざっと新商品の概観・特徴をとらえています。
例えば、Vineがユーザーに、「使ってくれてありがとう!」と告げる動画を配信。
Honda(USA)は、Twitter上でVine動画を使って、ユーザーの質問にジョークを交えて回答する、というサマークリアランスキャンペーンを実施。1日限りのキャンペーンにもかかわらず、約7000件ものコメントが寄せられました。
参考:http://adgang.jp/2013/07/34936.html
ファッションブランドのマーク・ジェイコブスでは、自社の服を着ているスタッフをビデオに撮って頻繁に配信しています。
仕事場やスタッフを撮影することで、どんな人が働いているのか?どんな会社なのか?をユーザーに伝えることができ、テキストコンテンツとは違った形で、親近感がわきます。
このように、Vine で作成された動画は、それ自体のインパクトが大きいことに加え、テキストコンテンツで伝えたいことをより鮮やかにする、ユーザーからのコンタクトを引き出す、ユーザーの愛着を得る、などの効果も生みだすのです。
併せて他の動画共有アプリも見てみましょう。
Vineと同じく、短い動画をつなぎ合わせてアニメーション効果のある動画を作成でき、さらに撮影中、前のクリップを削除できるという便利な機能もあります(Vineはできない)。撮影可能時間は15秒とVineより少し長め。Facebook、Twitterに加えて、Tumblr等にも共有可能です。撮り終えた動画をフィルターで加工でき、Webページへの埋め込み機能もあります。
撮影可能時間は30秒。Facebook、TwitterとTumblr、さらにYou Tubeにも共有可能です。撮り終えた動画をフィルターで加工できるうえ、BGMを付けることも可能です。保存している動画でも30秒以内に編集して利用できます。
撮影可能時間は無制限。こちらもFacebook、Twitter、Tumblr、You Tube等に共有可能です。動画はフィルターで加工でき(撮影前に設定する必要あり)、BGMやテロップを付けることもできます。Viddy同様、保存している動画を使うことも可能です。
以上のように、機能的にはVineとInstagram Video、ViddyとSocialcamが似通っているようです。FacebookやTwitter上での情報発信やユーザーとのコミュニケーション手段として使うのか、はたまたブログ等のウェブサイト上での情報提供に使うのかによって、適したアプリも異なってくるでしょう。
さまざまな効果をもたらすショートムービー。目的や好みに合ったアプリを選び、まずは短いものから発信してみてはいかがでしょうか。
参考:
Using Vine Videos to Beef Up Your Written Content
How Fashion Brands Are Using Vine
タグ: ECサイト, Honda, Instagram Video, Socialcam, Taco Bell, Twitter, Viddy, Vine, オンラインビジネス, ショートムービー, マーク・ジェイコブス