
Metaps Pte.Ltd.(所在地:シンガポール)は、決済手数料のかからないオンライン決済サービスSpikeのオープンベータ版について、日本国内での提供を開始しました。Spikeは小規模事業者であっても、簡単かつ低コストでクレジット決済を導入することができるサービスとして注目を浴びています。
どのような点が画期的なのか?同種のオンライン決済サービスと比較しながら、その特徴を探ってみましょう。
注目のSpike、そのサービス内容とは?
特長1:決済手数料ゼロ
Spikeの最大の特長は、決済手数料がかからないことです。ウェブサイトによると「Free Plan」「Business Premium」の2種類のパッケージプランが提供されるようですが、「Free Plan」では、決済手数料に加えて初期費用や月額費用も全くかかりません。現段階では100万円までの決済について手数料が無料となっていますが、今後段階的に上限額を引き上げ、最終的には完全無料とすることを目標としています。
通常、事業者がインターネット上でクレジットカードによる決済ソリューションを導入する場合、決済ごとに平均して約3〜5%の手数料、加えて30円程度の処理費用がかかります。例えばPayPalの場合、国内なら3.6%+40円、海外なら3.9%+40円の手数料と処理費用がかかり、スマートフォンなどのモバイル端末の場合は、3.24%の手数料が決済ごとにかかります。ちなみに、モバイル端末の決済に特化したサービスであるSquareは3.25%、Coinyは3.24%と、どちらもPayPalとほぼ同率の手数料がかかります。
このような手数料無料のサービスを開始した理由として、同社は、粗利率の低い商品を扱う中小企業にとって、決済サービスにかかる手数料は大きな負担であるため、この悩みを解決したいという思いからだと説明しています。ちなみに、消費者がこの決済サービスを利用する際は、多くの決済システム同様、クレジットカード番号を入れるだけで特にサインアップなどをする必要はありません。
特長2:所要時間約1分という簡単セットアップ
また、オンライン決済を短い時間で簡単にウェブサイトやアプリケーションに導入することができる点も、Spikeの魅力の1つです。
従来はシステム周りのプログラミングが必要であり、導入へのハードルが高かったのですが、Spikeではそうした専門知識がないユーザーでも、管理画面から簡単に個別の決済リンクを作成できます。そしてこの決済リンクを既存のウェブサイトやアプリケーションに設置するだけで導入が可能であり、スマホやタブレットにも対応しているため、端末を選ばずに利用できるそうです。
この点は、PayPalの「ウェブペイメントスタンダート」で提供されている「ボタンデザイナー」に似た機能だと思われますが、簡易なシステム導入方法であることは間違いないようです。
目指すのは「Eコマース市場の活性化」
スマートフォン、タブレット、ソーシャルメディアなどの普及により、Eコマースのあり方が大きく変化している状況のなか、同社は『世界中のEコマース企業の粗利を大幅に改善させ、決済システム導入をより簡単なものとし、インターネット上での「経済」と「お金」のあり方を抜本的に変えることを使命』として、Spikeを開発したとしています。
現在は、日本円とUSドルにしか対応していませんが、今年度中にその他の各国通貨にも随時対応し、2016年には年間決済額を2兆円に伸ばしたいとの目標を掲げています。ビジネスモデルになりうるのかという懸念も飛びかうなか、今後もSpikeの動静には注意を払っておいたほうがよさそうです。