ECサイト – 何に企業は投資しているのか? 〜最新の米ECサイト情報〜

私が定期購読しているアメリカのEコマース情報誌IRCEの最新号で、「ECサイトの技術関連(システム開発等)にかける予算として優先度が高いものは?」というアンケート結果が掲載されていたので、今日はアメリカの最新Eコマース情報をお届けします。

ダントツの1位はECサイトのプラットフォーム(=ECサイトを何で運用するか)に費やすコストが一番大きいという事ですね。

  • ECサイトのプラットフォームに対するコスト 61.6%
  • モバイルコマース 57.6%
  • コンテンツ管理 40.4%
  • Eメールマーケティング 39.4%
  • ソーシャルメディアマーケティング 39.3%
  • ウェブ解析 34.3%

その中でもモバイルECサイトについては既にアクセス数でいえばPCの倍がモバイル経由という事もあるので、スマートフォン分野へのECサイトの見た目、スマートフォン向けのウェブデザインなんかはコンバージョン率にかなり影響大なので重要と言えるでしょう。

で、注目したいのが上位にランクしている、Eメールマーケティング。

ここではメルマガのことを意味しているのですが、メルマガは最も歴史の長いEコマースマーケティグ手法として確立されている分野でちょっと古くさいかな、、、と思う人も少なからずいると思います。しかし、結果はEメールマーケティングの方がソーシャルメディアよりも0.1ポイント上回っているので、未だにROIの高いマーケティング手法であることを証明していますよね。

実際、当社もEメールマーメティングはまだ現役だし、Eメールマーケティグはブログやソーシャルメディアと違って、ユーザーと1:1の関係性を構築する事が可能なツールではあるので、ブログに書けないような密の高い情報を提示してユーザーとの信頼性を作るには今のところは最高のツールという事ですよね。

逆に、最も関心の低いのが「ウェブ解析」でGoogle Analyticsの解析ということになると思いますが、これははどの企業でも導入しているはずです。しかし当社のLive Commerce ASP同様、導入例を見ても結果は明らかで、ほとんどが導入で終っていて、Google Analyticsで算出された数字を見るだけで、解析結果を改善し効果測定まで踏み込んでいるのはまだ少ないのでしょう。

私もGoogle Analyticsは1週間に1回は最低見ていますが、経営者が見る数字というのは実は3つしかありません。Google Analyticsでこの3つの数字だけを月曜日に見ておけば、ビジネスは成長しているのか、悪いのかがわかるんですね。ちなみに、3つの数字の変化でその週にやるべき事を私は判断しています。

さらに、Eコマースに費やす予算については

  • 増加する 86.6%
  • 減少する 4.1%
  • 現状維持 9.3%

これは今と同じが増やす人が全体の96%で圧倒的多数。

Eコマース予算の中で特にどんな(技術的)分野に対して費やすかについては

  • 新規顧客開拓 69%
  • コンバージョン率の改善 67%
  • リピート注文の増加に対して 58%
  • モバイル経由の注文の増加に対して 52.5%
  • アクセス数の増加 51.5%
  • クロスチャンネルショッピングのサポート 43.4%
  • ソーシャルマーケティング 35.4%

新規開拓は当然ですね。

Eコマースは広告に対する費用対効果が完全に計測可能なので、コンバージョン率の改善についてもランディングページの改善や、チェックアウト周りのウェブデザイン、ユーザビリティーなどは改善ポイントとしてのリターンは価値が高いのでしょう。

ざっと以上ではありましたが、こうした結果を参考にECサイトの改善や投資の参考にしてみてください。8月1日の懇親会でもこうした情報共有はさせていただきますので、是非ヤフオク海外販売の説明会もご覧下さい。

関連する記事

スマートフォンが開く新しい「クレジットカード決済」の時代... 平成24年3月のデータですが、クレジットカードの発行枚数は3億枚を超えました。ひとりあたり3枚以上所有している計算になります。(参考:社団法人日本クレジット協会) この枚数は、クレジット決済大国のイメージを持たせますが、実は個人消費に対するクレジットカード利用率は1割程度に過ぎません。(参考:社団...
多言語サイトに機械翻訳されたコンテンツを掲載してもよいか?... 日本語以外のサイトを運営する場合、コンテンツの翻訳費用は変動ランニングコストとして一定の費用が発生しますが、翻訳費用を削減するあまり、コンテンツを機械翻訳で代用してしまうとGoogleからペナルティーを受けてしまう可能性があるという記事がありました。 多言語サイトに機械翻訳されたコンテンツを掲...
海外向けEコマースをやる時の業務上の事故について知っておくべき保険他... 海外向けECサイトをこれから運営する方も、現在運営している方も、海外販売には納品上の事故がどうしてもリスクとしてあります。商品が届く前に壊れてしまったり、商品を利用した消費者から想定外のクレームが届いたりと、国内では考えられないクレームが発生する事もあります。 日本国内では、現在海外向けEコマース...
インフルエンサーを起用した新しいアフィリエイト・マーケティングのあり方... アフィリエイト・マーケティングの「古い」やり方は、今でも健在です。そして、多くのアフィリエーターが、複数のアフィリエイトプログラムに参加することで、大きな収入を得ています。しかし、問題なのは、旧来のアフィリエイト・マーケティングのやり方では、インフルエンサーがもたらす独自の強み、特にブランドにと...
なぜ社長はウェブサイトの数字を把握しなくてはならないのか?... 今日、ここに書いた事は常識的な見方に関するものである。 社長(もしくは経営幹部の人であれば)が、営業を構築し、マーケティングの質を向上し、会社のインフラを強化するためにシステム開発・システム採択の決定をする際に考えなくてはいけないことがある。それはデータによって意思決定をしている。世の中はデータ、...
Live Commerce が変わります! 来春になりますが、Live Commerce のプラットフォーム自体が世界展開し、これからありえない、、ことが起こります。 すいません。まだ全部は明かせませんが、設計と未来図はもう当社で出来上がっています。来春まで待ちきれません。 システムをアップグレードするとか、そんなレベルの話...

コメントをどうぞ