前回、2017年2月からブラウザシェアはどのような変化が見られたか、Google Chromeはどこまでシェアを伸ばしたか、MicrosoftのIE11や Edgeのシェアは、どこまで伸びたのか?今回も各ブラウザ毎に日本と世界を比較してみた。
※掲載に使用したデータは「StatCounter Global Stats」の2017年7月1日~2017年8月31日までのデータをグラフ化したものである。
Chromeは前回からほぼ横ばいで42.39%。IEが25.4%、Edgeが5.91%と前回数値より増加に転じている。その分、Firefox、safariは減少している。
世界的ブラウザシェアはChromeが独占で、前回より1%ほど上昇させ、63.53%となっている。減少気味なのはFirefox、IE、Safariである。Edgeは僅かだが上昇傾向にある。いずれにしても、Chromeの成長傾向はまだまだ続いている。
日本はipadのSafariが前回から69.6%と5%の減少となっている。Safariがダウンした分、Chromeが11%から14.5%と上昇し、同じくAndroidも13.4%と2%ほど上昇に転じている。
タブレットの世界的ブラウザシェアの状況は1位がSafariが58.99%と横ばい状態と変化がない。また、2位のChromeが21.8%から24.7%と増加しており、その分、AndroidやUCBrowserは減少した結果となっている。
日本のスマートフォンブラウザシェアはiPhone(Safari)がシェアを独占状態は相変わらずだが、前回68.9%から63.25%と若干減少している。その分、前回から増加傾向にあるのがChromeで、21.8%から27.7%と上昇している。
その他のブラウザ、Androidは3.5%と減少し、Samsung Internetなどは横ばい傾向が続いている。
今回、初登場なのが、Sleipnir(スレイプニル)、略称「プリ」は、日本のフェンリル社の柏木泰幸氏を中心に開発されてたウェブブラウザである。
「プリ」はWindowsOSとMacOS双方に対応しており、特徴的なのが、一つのウィンドウ上で複数ページを見ることができるタブ機能を持っている点である。
世界的にはデスクトップのブラウザシェア同様、Chromeが前回44.6%から50.3%とこちらも上昇している。その他、iPhone(Safari)は横ばいがつづき、UC Browserは14.7%と減少、SamsungInternetは若干上昇、Androidは減少傾向にある。 デスクトップのシェア同様、スマートフォンの世界的シェアはChromeが独占状態が続いている。
デスクトップシェアは世界的にはChromeが優勢となってるが、日本ではまだまだ、IEで閲覧しているユーザーは多いようである。
下の図にあるように国内のブラウザバーション別シェアではIE11が23.9%とトップとなっている。 IE11のこの数字はSafariとFirefoxの全数値を足したものより多い数字である。
この数字を見ると日本ではIE対策はあたりまえだが、必須事項のようだ。 ブラウザバージョン別ではIE11が圧倒的に利用者が多く、ある統計によると、IE利用者のうち、IE11での閲覧者は95%、IE9での閲覧者は3%以下というデータもある。
このようなデータを見ると、IEのブラウザ対策はIE11については確実に行わなければいけないというが結論となる。
IE11のサポートは2025年10月まで続くが、IE10は2017年4月に、IE10は2016年1月にサポートを終了している。IE10、IE9はサポートは終了しているが、ユーザーは少なからず存在するので、こちらも注意は必要である。
今回の結果を見ると、デスクトップの世界的シェアはほぼ変化はなかったが、国内シェアではIE、Edgeが上昇傾向にあることが見てとれた。タブレット、スマートフォンのブラウザシェア関しては、Safariが下降傾向となっており、変わって、Google Chromeがシェアをさらに伸ばしているようだ。