2014年のEコマーストレンドは?定期購入に注目!

健康食品、化粧品からソフトウェアまで、Eコマースの世界では様々な業界で定期購入が導入されています。Eコマースの最先端、アメリカでの実例を中心に、定期購入にはどのようなメリットがあるのか、探っていきたいと思います。

こんな業界まで!?定期購入サービスの成功例

1 コスメサンプルを定期購入!「Birchbox

Birchboxは、高級ブランド化粧品のサンプル品が詰まった箱を定期購入できるサイトです。毎月10ドルで4~5品のサンプルが届き、同じ商品が2度送られてくることはないというシンプルなビジネスモデルながら、消費者やベンチャーキャピタルの支持を得て、今や定期購入者は約40万人と急成長と遂げています。

Birchbox

サンプルを使って気に入ったものは、フルサイズのものをBirchboxで購入することができるため、Eコマースでの売上はこの1年で3倍に増えています。例えば、あるアイシャドウ・パレットは、11.2%のコンバージョン率を達成していますが、これは業界水準の10倍の数字です。

いかにサンプルの定期購入がフルサイズ購入を促し、売上を押し上げているかがわかります。また、定期購入料という一定の売上を予測・確保できることも、Eコマース事業者にとって定期購入を取り入れるメリットのひとつです。

2 お酒をネットで定期購入!?「Bitters+Bottles

お酒の定期購入といっても、サンフランシスコ発のBitters+Bottlesが提供するのは、毎月同じお酒を届けるのではなく、月ごとに珍しいスピリッツやカクテルレシピを届けるサービスです。

Bitters+Bottles

いろんなカクテルで自宅のバーを充実させたい方には、月95ドルでスピリッツ1本と5つのカクテルレシピを届けてくれるカクテルコースを、スピリッツそのものを味わいたい方には、月75ドルで世界中から選りすぐりのスピリッツを届けてくれるスピリッツコースを、と2種類のコースがあります。

Bitters+Bottlesの創業者曰く、定期購入の良いところは、一定の期間をあけながら商品を届け、時間をかけてお客さまの好みを知ることで、最終的にはかなり正確にお客さまの希望するサービスにたどり着くことができる点なのだとか。実際の店舗も経営されているだけに、説得力があります。

3 オーガニック・スナック購入で慈善活動「Love with Food

カリフォルニア発の健康食品販売会社Love with Foodでは、毎月10ドルのオーガニックや自然派スナックの詰め合わせボックスを定期購入すると、ナショナル・フード・バンクという団体への寄付を通じて、アメリカの恵まれない子供に1食を提供することができます。

Love with Food

Love with FoodのCEOオング氏は、「私たちの商品を購入することで、お客さまは体によいものを発見し、かつ慈善活動に参加できる。これらの体験を通じて得られる喜びから、私たちの商品を継続して購入してくださるのです」と述べています。

4 ソフトウェア会社「Adobe」の決断

Adobeは今後、各種ソフトウェアを個別に開発・販売することをやめ、インターネット上のCreative Cloudにより全ソフトウェアを定期的に一斉アップデートするサービスに一本化するとしています。

Adobe

Creative Cloudの責任者、スコット・モリス氏によると、定期課金サービスへの一本化は、顧客にとってより低価格で効率のよい形を追求した結果であるとのことです。また、開発担当のエンジニアの業務も効率化され、より迅速にイノベーションを顧客に届けられるようになるとのことです。

5 日本でも充実!定期野菜便

食材にこだわる方の多い日本では、有機・無農薬等の野菜を農家から直接購入できるサイトがたくさん存在します。そのうちの一つ、高知県のEco Style Shoppingでは山下農園の野菜を定期購入することができます。4回コース・8回コースとも、週1回もしくは隔週1回の配達を選べます。


Eco Style Shopping

自然な形でできたおいしい旬の野菜を購入したい消費者と、こだわりの野菜を作りかつ経営を安定させたい農家の、お互いのニーズがマッチしています。

このサイトで定期購入ができるのは山下農園だけですが、他にも様々な生産者の方から食品を購入でき、その売上の1%を高知の里山保全などに還元しています。生産・消費・還元というサイクルに消費者も貢献できるしくみが取り入れられています。

 

企業もお客さまもWinWin

Eコマースサイトで定期購入を導入し、着実に顧客を獲得している企業は、業界はさまざまでも、お客さまの潜在ニーズを的確に捉え、企業・お客さま双方にとってよりよい形を追求した結果、成功に至っているようです。今後も、お客さまのニーズを満たす新しい定期購入サービスが広がっていくのではないでしょうか。

 

参考:
Ecommerce Trend for 2014:Buying Into the Subscription Service Model

画像:
photo credit: Fosforix via photopin cc

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