色の持つイメージ:黒=負のイメージから、高級、エレガントへ

イメージ画像

色が何らかのサインを送りだしていることは誰もがよく知っている。誰がどんな色を選ぼうと、共通しているのは、その色に対して人は反応するということだ。私たちは色に対し条件反射し、気づくこともない。色に対する反応は直観的反応とも言われ、個々の色は人の本能的な反応と密接に関係し、その反応は生理的、感情的、環境、文化的な意味合いと密接に関係している。
11月も下旬となり、秋から冬に季節は変わろうとしている。冬はダークな色、黒、グレーがイメージとして連想される季節だ。その中で「黒」は優雅さ、洗練、そしてセックスを連想させる色である。
また、ファッションとしての「黒」はコムデギャルソンに代表されるように、もっとも人気のある色である。服に関して言えば、「黒」は都会の女性の基本色であり、ビジネスミーティングでは黒を着ていることが多い。だが、黒には負のイメージが強くある。夜と死、魔力、違法(ブラック企業、ブラックマーケット)、拒絶(ブラックリスト)などだ。
今回はこの「黒」の持つメッセージ性と、どのように「黒」がサイトに使われているかなどを見ていこう。

 

1.黒の持つイメージは?

黒は白、グレーと同じ、無彩色である。黒は光を反射しない。すべての色を吸収・遮断する。そのため、他の色に与える影響が強いと言える。有彩色との組み合わせるとその有彩色を引き立たせ、目ださせることができるのが黒色だ。なぜか?黒には落ち着き、重厚、威厳といった暗い色が持つ最大値の効果があるからだ。つまり、有彩色の軽さを落ち着かせてくれるのだ。
また、黒は単独に用いると「闇」「悪」「死」「不安」「重い」などの負のイメージを与える。黒をメインカラーで使う際には、どんなイメージを見る人が感じるかを”客観的”にその配色を見てみる必要がある。そして黒を使うときは100パーセントの黒、つまり、#000000を使用すべきではない。WEB-Colorで言うと、#222222など黒に近いグレーを使うほうがよい印象を与える。
色は暗くなればなるほど、重厚、堅実、安定というイメージになり、黒はその最高値の色である。権力や支配をほのめかし、と同時に優雅さ、気品、高級感をメッセージすることができる色でもある。
黒を使う場合はそれらイメージをメッセージするときに用いるが良いだろう。格式あるホテルやレストラン、バー、品質を誇示したい商品やメーカー、伝統や文化をアピールしたい機関などに有効である。

黒色チャート

 

2.黒を使ったサイトにはどんなメッセージがこめられているのか?

黒ベースのWEBサイトはたくさんある。クリエイティブで印象的なイメージをおこさせることができる点が好まれる理由だが、黒ベースはユーザーに暗いイメージを与えてしまう危険性もある。暗いという負のイメージを与えないようにするには、余白を充分にとったり、タイポグラフィや有彩色に気をつかう必要がある。下のサイトを例に「黒」にどのようなメッセージをこめ、どのように黒を活かしているをか見てみよう。

 

資生堂MAQUillAGE

資生堂

黒と金色の組み合わせで高級感をメッセージしている。赤をアクセントカラーとすることで女性らしさ、購買欲を刺激している。

 

あうら橘

あうら橘

旅館「あうら橋」のトップページ。黒をベースに流れるような動画構成が魅力的なサイトだ。黒ベースでまとめることで高級感、伝統を印象づけている。

 

MINI Cooper S 5 DOOR

mini_cooper

黒の高級感と有彩色でワクワク感を表現したMINI-Cooper-S 5 DOORのサイト。
カラースキームを最小限に抑えているところが印象度を上げている。

 

BEE8

bee8

こちらも黒でレストランバーでの高級感を表現し、ブラックベースにすることで写真の持つ豊かな色彩を強調している。
食べ物の写真が際立って美味そうに見えるサイトである。

 

DEPTHCORE

depthcore

シンプルなポートフォリオサイトの「DEFTHCORE」。ロゴデザインとポートフォリオ画像以外はすべて、黒またはグレー、白とすることでスタイリッシュでエレガントなデザインに仕上がっている。

 

 

3.まとめ

黒は高級で、洗練、大人、かっこいいといったメッセージを与えることができ、WEBデザインでは人気のある色である。
しかし、どんなWEBサイトにも適する色ではない。イメージに合致した時に、黒はその威力を発揮する。
黒ベースなデザインは印象的でクリエイティブ感を与えることができるが、ホワイトスペースやカラースキームに最新の注意をはらいデザインしてくことが賢明である。

 

写真出典:新着写真素材 | ぱくたそ – フリー写真素材・無料ダウンロード

関連する記事

ECサイトに必須のリッチスニペットでSEO対策... Googleの検索結果のページでタイトル+説明文のほかに、写真やパンくずリスト、商品の星付きレビューなどが表示されてるのを見たことがあると思う。 これはサイトページの情報をユーザーに表示するGoogleの検索機能「リッチスニペット」と呼ばれるものだ。 この「リッチスニペット」は検索エンジ...
2015年に国内で伸びたEC商品は何ですか?... インターネットは2004年の時点では利用者数7,948万人、普及率で言えば66%であった。そして10年後の2014年の利用者数を見ると1億18万人、普及率は82.8%となっており、当然ながらインターネットは生活に欠かせない存在となった。利用端末を調べると、2014年のデータだが自宅のパソコンが5...
スマートフォン広告は効率よく集客できる?... インターネット広告の主流はパソコン型広告からスマートフォン広告にシフトした。 スマートフォンはパソコンや他のメディアに比べて占用率が高く、常に自分の半径1m以内にあり24時間365日、そばにあるデバイスで、デバイスへのプッシュ通知でユーザーへ情報を通知できる。 今回は今、広告媒体として注...
意外に低い、ECサイトのコンバージョン率... 今回はコンバージョン率についてのお話。あるお店に来店した100人中、1~2人だけが商品を購入するという話を聞いたら、そのお店を信用できますか・・・?できないのだとしたら、低いコンバージョン率に否定的な反応を示しているということ。では、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、コンバージョン率と...
インバウンドECサイトから越境ECサイトへ... 4月27日、電通は2018年1~2月に実施した「ジャパンブランド調査2018」の結果を発表した。 この調査は世界20か国・地域を対象に、日本に対する好感度や訪日旅行意向などをアンケート調査したものだ。 それによると、「日本のことが好きな国・地域」のとトップは同率で台湾、タイ、フィリピン、...
新型コロナ後のインバウンド 今すべきこととは?...   新型コロナの感染拡大は、緊急事態宣言からの休業要請、外出自粛など企業収益を直撃している。4月の単月をみても、83.9%の企業が2019年4月の売り上げ減少という結果となっている。 2月では67.7%の企業が減少し、3月では74.9%が減少、そして4月ではさらに83.9%...

コメントをどうぞ