今年1月9日、中国大手IT企業、百度(Baidu)はアメリカはロスアンゼルス、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)にて、自動運転のオープンソフトウェアプラットフォーム「阿波羅(アポロ)2.0」を発表した。
アポロは「百度」のAI戦略の一つで、自動運転の為のプラットフォームであり、今年9月までに自動運転vファンドを立ち上げ、シリコンバレー事務所は100以上の協力を目指したいとしている。
さらに、3月には中国初の人工知能(AI)スピーカー「小度在家」も発表している。 この商品は7インチのディスプレー搭載の音声操作で情報検索で、音楽、動画の視聴のほか、ニュース、天気、検索、レシピ、翻訳、アラーム、ホームコントロールなどの機能を備えているスマートスピーカーである。
「百度(Baidu)」は中国の検索エンジンで最も有名な企業であり、「百度」は今後AIに成長を見い出しているようだ。 今回はこの中国版Google、「百度(Baidu)」について調べてみた。
百度とは、百度公司が運営する中国最大の検索エンジンを提供する企業であり、検索シェアはGoogle・Yahoo!に次いで世界第3位となっている。
百度の月間アクティブユーザー数は約6億人以上で中国のインターネットユーザーの約70%が、百度を利用している。
百度(バイドゥ・Baidu)の2017年10月末時点の時価増額は904億ドル。さらに、第3四半期決算は、営業収入35億3000万ドル、前年同期比はプラス24%となっている。
中国にはご存知のように、インターネット検閲があり、中国国民はGoogleやFacebook等のサービスが利用できない。そのため、百度(Baidu)やWechatといった中国独自のサービスを利用せざるを得ないのだ。 今回はこの百度の検索エンジンSEO対策や百度の広告の種類についてまとめてみた。
百度検索サイトの特徴は、トップページにある。
一見、Google検索のトップページにも見えるが、右上に新闻、hao123、地图、视频、贴吧、学术、登录、设置のボタンがあり、下記内容のカテゴリーメニューになっている。
中国国民の圧倒的なシェアを誇る百度も中国のインターネット検閲が影響している。googleと同様に百度検索エンジンに表示されれば、アクセス数は伸び、売上に影響することは事実がだが、百度に表示されるには、最低限、下記の環境としなければ、インターネット検閲の壁を超えることはできない。
上記環境とした上で、百度対策、SEO対策のポイントを下記にまとめた。
ここまでで、百度(Baidu)におけるSEOは、質より鮮度面が評価されたり、 メタタグも重要だったっり、GoogleにおけるSEOと異なるポイントがある事が 理解いただけたかと思う。
次に自然検索の他にどのような百度広告の種類があるか調べてみた。
百度で利用できる代表的な広告メニューには、以下の内容のものがある。
「百度のリスティング広告」はwww.baidu.comの検索結果画面に企業広告などを掲載できるサービスで、中国においては検索連動型では80%のシェアを占めている。
リスティング広告は、検索キーワードにお金を出して入札購入するもので、購入するキーワードにはお金が高いものと低いものがあり、人気の高いキーワードは当然、単価が高くなる。
「百度アドネットワーク広告」は百度がネットワークしている約60万以上の専門サイトにバナーやテキスト広告を掲載もの。
昨年から百度アドネットワーク広告はすべて「百意」(BaiYi)に統一され、この「百意」を活用することで、ディスプレィ広告やリマーケティング広告を配信することができる。 「百意」ではキャンペーンプランの設定とターゲティングの設定ができ、毎日のクリック制限、配信時間帯の設定ができる。
「百度インフィード広告」とはスマートフォンのニュースやタイムライン型のページ、または、アプリに特化して配信される広告である。
1日1億2,000万人以上が閲覧するニュースコンテンツ間に広告が表示されるため、ユーザーストレスが少なく、認知拡大が期待できる広告である。
インバウンドで来日する中国人観光客や越境ECで日本の商品を買いたいという、中国人ユーザーへのアプローチに力を発揮する。
「百度ブランドリンク広告」とは、企業名やサービス、ブランド名などを検索した際に掲出される検索連動型画像付きの記事広告である。
リスティング広告以上にブランドを訴求・醸成することが可能である。
特徴は性別、年齢、興味などのターゲティングが可能で、画像の他、動画も表示ができ、ブラウザ、アプリ(App)等といった、多種多様なWebメディアに幅広くリーチが可能である。
現在、グローバルビジネス展開において中国市場は無視できない存在である。越境ECにおいても、中国EC市場にどのように展開してゆくかが、成功の鍵となるだろう。
日本の化粧品、衣類、雑貨、ベビー用品、などブランドは、中国では品質が良いと人気が高い。中国人がもっと多くの日本ブランドにインバウンドや越境ECで接することができれば、日本の輸出、海外販売といった分野も活況することだろう。 百度SEO・SEMを攻略し、中国市場進出の足がかりにしていただきたい。