グラフィックデザイン、WEBデザインにおいて、「余白」を意識しデザインすることは重要な要素である。「余白」が計画的かどうかで「見やすさ」が大きく左右される。
今回は、デザイン4原則の整列、近接、繰り返し、コントラストのプラス1要素として「余白」を取り上げたい。WEBデザインはこの「余白」を積極的に使うことで情報を見やすく、読みやすく出来るのだ。
「余白」の効果は次の3点が主なところである。
下の例を見てみよう。左はタイトルやコピーやイラストの回りに「余白」が少ないものだ。文字は大きいが、とても窮屈で読みにくくなることがわかる。むやみに文字を大きくすれば、読みやすくなるというものではない。
右のようにゆとりをもって「余白」を意識的に設定することで、文章や、図、タイトルの独立性を高め、見やすく、読みやすいデザインにすることができる。
内側の余白は外側の余白より狭くする。さらに同じグループになるコンテンツは近接させ、別グループのコンテンツは逆に余白を大きくとる。
そうすることで、人は無意識的に、「集まっているものは同じグループ」として認識し、情報をまとまりとしてとらえ、全体的に見やすくなり、内容もわかりやすくなるのだ。
余白をうまく使ったデザインで代表的なWEBサイトといえば、Appleではないだろうか。余計なものをなくし、余白をたっぷり使い、必要なものを計画的に配置している。
デザインはスッキリしているということが大事である。この“スッキリ”の傾向が最近のWEBサイトデザインでは特に求められるところではないだろうか?
「余白」=ホワイトスペースは目立たない「地」の役割をする重要なデザイン要素である。図としての写真やテキストブロックを効果的に浮かび上がらせ、また、美しいバランスや分かり易い情報の流れを演出する為には「余白」を上手にコントロールし、利用することがとても重要である。
越境ECサイト構築の際にはこの「余白」を意識し、デザインに活かしていただきたい。
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