ECを活性化! ビデオコマースを検証する

ここ数年でECサイトに動画による商品説明が見られるようになってきた。イーコマースに対してそれらはビデオコマースと呼ばれている。欧米ではかなり普及し、成功事例も多く報告されているが、日本でもWEB環境の高速インフラの整備やスマホユーザーの増加により今後、そのようなサイトが増えることが予想される。
また、ビデオコマースはTVの通販とは違い、ネットワーク拡散が大きく期待できる。Facebookなど、SNSで“いいね!”が多くなると商品価値も上がる。さらに静止画より動画のほうが“いいね!”率がアップし、購入率が1.81倍高くなるというデータもある。
今回はこのECサイトにおける動画、ビデオコマースのメリットや動画の種類、ビデオコマースによるサイト、さらに越境ECでの有用性について検証する。

 

ビデオコマース、3つの有用性

 

1.魅力ある商品を的確にお客様に伝える

実店舗に比べECサイトの場合、商品を手にとって確認できない点が弱点である。靴をいろんな角度で眺めたり、履き心地を確認したり、文章や写真では伝えることが難しい。映像でなら魅力ある商品をもっと的確にお客様に伝えることができる。また、ショップのオーナーや専門員のアドバイス、商品を実際に使っている映像などはショップの信頼と安心、親近感を醸成できる。

 

2.動画は集客効果が高い

ECサイトの動画、映像はSNS動画アップロード機能を使うことで、多くのユーザーを自社ECサイトに誘導することができる。動画は画像に比べ、シェアされやすいのだ。特にFacebookでは、動画に“いいね!”され、“シェア”されると自動的にタイムラインに流れ、情報が拡散され、結果、多くのお客様がサイトに訪れるようになる。さらにたくさんの”いいね!”はSEO対策にも有効である。

 

3.商品の使い方映像はは問い合わせ件数を減らせる

動画は音声や動きにより、商品の使い方など的確に短時間に多くの情報を提供でき、製品の詳細情報を的確に伝えるのに最適な方法である。使い方を知ることで、商品の魅力を十分に伝えることができ、製品の使い方についての問い合わせ件数を減らすことができる。
また、動画は購入の決め手となり、コンバージョン率を上げることができる。アメリカのAnimoto社の調査結果によると、73%のユーザーが動画を見た後に商品購入されていることが判明している。

 

ビデオコマースの動画の種類は大きく3つ

 

1.プロダクトビデオ

プロダクトビデオとは、商品の説明として商品を使っている様子や、人が持っている、身につけている様子などの描写映像である。注意としては、過剰な演出すると逆効果になるという点で、基本は商品をじっくり見てもらため映像として捉えると良い。
また、作り手、販売者の商品に対する想い、商品の特徴などを伝える動画もプロダクトビデオになる。

 

2.ユーザーサポートビデオ

ユーザーサポートビデオはその名の通りユーザーをサポートするための映像である。商品の正しい使い方、商品に関する予備知識、用法やおもちゃの正しい遊び方、注意事項商品メンテナンス映像などカスタマーサポート性の高い内容を映像にしたものだ。
買っていただくための動画がプロダクトビデオなら、ユーザーサポートビデオは買っていただいた後のお客様に対する動画である。このような動画はお客様満足度の向上、お客様との信頼関係づくりにとても良い効果がある。

 

3.ハウルビデオ

ハウルビデオは、商品を購入したお客様が、商品を使ってみて、その感想や意見などを映像にして動画公開されたものをいう。ECサイトのレビュー内容の動画バージョンと言える。今、話題のYouTuberたちがよく行なっている商品に対して評価する動画がこれにあたる。
YouTube動画を集客に使う手法は、今後ますます増えてくると思われ、海外では商品のハウルビデオを投稿してもらい賞品をプレゼントするキャンペーンなど行われ、注目されている。

 

ビデオコマースサイト

 

Zappos

zappos

動画を活用して成功したECサイトでが一番有名なのはファッションECサイトZapposと言われている。

 

joyus

joyus

よりビデオを中心にしたビデオコマースサイト“joyus”。

 

ドクターシーラボ

ドクターシーラボ

日本のビデオコマースではドクターシーラボが有名。動画による効果的なスキンケア商品の使い方解説などの動画コンテンツが豊富。

 

Gucci

gucci

Gucciならではの高級感あふれるブランドイメージを感じることができる動画。

 

越境ECでは特に有効である

越境ECでも商品力をどう伝えるかが、重要である。2013年の中国、アメリカの越境ECの日本からの商品購入理由(下図)を見ると、アメリカでの商品購入理由は、国内購入より価格が安いこと、商品が国内に無いことが優位となっている。
また、中国では国内の商品より日本商品の品質が良い、国内購入より、価格が安いが優位という結果となっている。優位となっている、商品の品質や他には無い商品であるかなどの詳しい情報をアピールする映像をつかうことで、お客様の信頼と安心を獲得し、親しみをもって受け入れられるはずだ。たとえば、日本茶の越境ECなら、おいしいお茶の入れ方など、言語の壁はあるが、映像で伝える効果は絶大である。

図-1

まとめ

ECサイトでは、お客様に商品を実際を手にとって見ていただくことができない。商品の大きさ、重さ、着心地感や肌ざわりなどの魅力を伝えることは、実店舗にはかなわない。だが、ECサイトでは動画を活用することでインターネット上の不便さを少しでも解消していただきたい。
動画は確実に商品購入率アップにつながり、顧客満足度向上、返品率低減など、複合的に良い効果をもたらし、さらにはFacebookやTwitter・InstagramなどのSNSでも動画は拡散しやすいので、集客の手段としても効果的である。
もし、画像やテキストだけでは商品の魅力を伝えきれないものや、商品の使い方が難しいものは、動画作成アプリなど、動画を作成しアップロードできるツール等を利用し、動画の導入を検討いただきたい。

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