ECユーザーはパソコンからスマホへ移行するのか?

イメージ画像

2014年の消費者向けEC(電子商取引)市場の規模は、前年度比14.6%増の12兆7970億円と経済産業省の市場調査の結果として発表された。
また、EC市場内訳は「物販系分野」で6兆8043億円、「旅行などサービス分野」で4兆4816億円、「オンラインゲームなどのデジタル分野」で1兆5111億円とあり、物販のEC化率は4.37パーセントとなっている。
EC市場規模をみると、「衣類・服装雑貨等」=1兆2822億円、「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」=1兆2706億円、「食品、飲料、酒類」=1兆1915億円)、「雑貨、家具、インテリア」=1兆1590億円の順で、この4つのカテゴリーで物販EC市場の7割以上を占めている。
今回は、経済産業省のEC市場の報告書(2014年)やその他の市場データを元にスマホEC市場規模について見ていきたい。

出典:「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC 市場規模は12.8 兆円に成長~」
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150529001/20150529001

 

1.BtoC市場規模のなどはすべてが右肩上がり

2015年5月、経済産業省は同省が実施した「平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」の結果を公表した。
下図は、日本のBtoC市場規模の経年推移(図-1)、EC化率の推移(図-2)、EC市場規模の各分野構成比率の推移(図-3)をグラフ化したものだが、すべておいて、右肩上がりの伸び率を示している。

図-1

 

 

図-2

 

図-3

 

2.スマホの使われ方・ECサイトへのアクセス率、売上げ率

(図-4)はインターネット利用時の端末に関する統計データであるが、自宅パソコンや自宅以外のパソコンの利用が低下する一方、スマホの利用率は著しい伸びを示している。スマートフォンは「携帯電話」「自宅以外の自宅パソコン」を抜き、「自宅のパソコン」に次ぐ2番目に利用されている端末となった。

図-4

 

(図-5)はスマホのサービス利用内容の割合であるが、圧倒的に情報検索(87.7%)、ニュースの閲覧(81.9%)の割合は大きいが、動画視聴(66.0%)やSNS(63.4%)、ショッピングの割合も48.6%と高い数字になっている。

図-05

出典:「スマートフォン等がもたらした各種サービスの利用拡大」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141120.html

 

さらに、エンパワーショップのデータ(図-6)によると、スマホユーザーのECサイトへのアクセス数は2014年1月~3月の時点では、45.2%だったものが2014年7月~12月では60%以上がとなり、この1年間に顕著な伸びを示した。スマホユーザーのECサイトアクセス数が全体の6割を超えたということは驚異的である。

図-6

出典:「2014年下半期速報 - スマホユーザーの割合が6割を超える」
http://ecclab.empowershop.co.jp/archives/3299

 

最後に具体的にヤフー、楽天など大手ECサイトの2014年下期のスマホでの売上率(図-7)をみると、平均して42%がスマホ経由での売り上げとなっている。

図-7

3.まとめ

2014年末時点でECサイトへのアクセス割合は60%はスマホから行われ、ECサイトの売り上げの43%スマホ経由で行われている、というエンパワーショップのデータは確実にモバイルシフトを裏付けるデータである。
スマホで欲しい商品を検索し、気に入ればその場で買う。又は実店舗で商品を見た後、スマホで商品を買う。スマホサイトで買い物カゴに商品を入れ、決済はパソコンで行うなど、スマホでの購買行動を分析し、スマホECサイトを構築する必要がある。
これまでは、スマホは暇つぶし、スマホECサイトは商品を物色しているだけであったこのスマホの使われ方は、今後はスマホユーザーを積極的に取り込み、コンバージョン率のアップ、商品売り上げアップにつなげて行く方向にシフトしていく必要がある。今年2015年の上半期(現時点)でのスマホからのECサイトへのアクセス数や売り上げ率の発表はまだないが、ECサイトにおけるスマホの活用は伸び続けるていることは確かだ。
スマホサイト利用率がパソコン利用率を上回れば、スマホ優先のWebサイト構築が必須となる時代がそこまで来ている。
今後はスマホならではのショッピングカート機能を備えたスマホECサイト構築が必要になってくる。

 

(図-1)(図-2)(図-3)(図-4)(図-7)の出典:「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC 市場規模は12.8 兆円に成長~」
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150529001/20150529001.html

関連する記事

なんでアウトソーシングできないんだろう!?... 海外向けネットショップを作るときに、立ち上げで特に時間をとられるのが「見た目」の部分。つまりウェブのデザイン周りの作成やHTMLのコード修正とか、や商品データ作成・登録といったほぼデスクトップじ上だけで簡潔する作業です。 これを自分でやるか、アウトソース(ランサーズやクラウドワークス、...
オンラインストアに欠かせない!便利ツール10選... Eコマースが広く普及している現在、ストア運営をサポートしてくれる便利なツールも続々と登場しています。定番のものからユニークなものまで、オススメのツールを集めてみました。 1. Google アナリティクス Googleアナリティクスは無料で利用できるアクセス解析ツールです。訪問頻度や滞在時間...
中国は日本にとっての大口顧客であることが分かる「ジェトロのアンケート調査」... 3月7日、日本貿易振興機構(JETRO・ジェトロ)は2018年11月〜2019年1月にかけて、ジェトロのサービス利用企業、10,004社を対象に「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」を実施した。 そのうち、3,385社から回答を得た結果内容を公表した。 アンケート詳細内容は、「貿...
ラクビーW杯で盛りあがるインバウンド課題は「従業員の語学力」... 先週より、ラクビーワールドカップ2019日本大会が開催され、まず、日本はロシアに快勝し、予想以上の盛り上がりを見せている。大会会場も座席は観衆で埋め尽くされ、今後のインバウンド状況がどう変化するのか、気になるところだ。 そして、先月8月訪日外国人数が公表された。発表によると、今年初めて前年...
押さえておきたい! スマホECユーザビリティ... 今、スマホ経由でのECサイトアクセス率が大幅に高まっていることを、ECサイトの運営をされている方は実感として感じていることだろう。スマホ経由のアクセスは今後、ますます、増加することは明白な事実である。 また、スマホECサイトのコンバージョン率はPCに比べ低くなりがちと言われるが、今後、ユーザ...
【越境EC】関税トラブルを防止する4つの方法... 越境ECでは関税の支払いについて、トラブルが良く発生する。 ショッピージャパン株式会社の越境EC事業者110名に対して行った「越境ECの物流に関する実態調査」によると、越境EC事業者の95.5%が物流に関する課題を感じたとしている。 課題は通関手続きであったり、返品対応であったり様々ある...

コメントをどうぞ