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拡大する越境EC! 調査報告から読み解く

   投稿者 : 2018年12月20日 By

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日本政府は12月18日、訪日外国人旅行者が3,000万人を超えたと発表。 昨年の2,869万人を超え、初めて1,000万人を超えた2013年から、この5年で3倍に増えた計算になる。 インバウンド数が増加すると、同じように越境ECにおいても。近年、急速な成長を続けている。
そして、ペイパルは11月15日、越境ECグローバル調査内容を発表した。 今回は、このペイパル調査結果とトランスコスモスの発表したアジア調査報告をベースに越境EC運用のポイントなどを探ってみたい。

越境EC利用率の高いのは中東とアフリカ

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ペイパルは31ヶ国にわたる34,000人以上の消費者を対象に、国内と海外の両方のオンラインショッピングの利用方法と、利用する理由についての調査を行った。
その結果によると、調査対象の消費者の約半数(50%)が越境ECで買い物をしていると答え、最も割合が高いのは、中東の消費者で70%、続いてアフリカの62%と中東諸国の利用が高いとしている。
さらに、アイルランド、オーストリア、イスラエルといった国では、調査対象の消費者の約80%も割合で定期的に越境ECで買い物をしているとしている。

越境EC購入の高いもの:アパレル、家電

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越境ECサイトで購入される商品で人気なのは、トップが洋服や靴で68%、次に家庭用電化製品で53%、そしておもちゃが53%となっている。
アメリカを例に見ても、トップはアパレル、次がジュエリー・時計、3位がホビーグッズとなっており、世界的にもアパレル系が売れるアイテムと言えるだろう。

モバイル端末のEC利用率 高いのは中国、インド、アメリカ

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モバイル端末やタブレット端末のEC利用率も拡大を続けており、購入額の半数はスマートフォンやタブレットから購入しているという結果になっている。
中国では53%、インドでは48%、米国では45%を占めている。

ECの年間成長率 高いのはインド、アルゼンチン

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オンラインショッピングの利用額が前年と比べ大幅に増加し、年間成長率が高かったのは、インドで42%、アルゼンチンで40%、フィリピンで26%となっており開発途上国においてもインフラ整備とともにEC利用が増加していると言える。

ペイパルが指摘する越境EC拡大のポイント4つ

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上記データ結果などから、ペイパルはグローバルを対象として、販売チャンスを拡大するための4つのポイントを指摘している。要点をまとめてみた。

(1)競争力のある価格設定

世界中の消費者が海外の通販サイトで買い物をする理由の第1位(72%)は、「より良い価格で商品を購入する」となっている。
消費者に対して割引き価格で商品を提供するなど施策は、世界的にも有利であるとしている。 また、25%消費者は配送料が高いと海外通販サイトからの購入を避けると回答し、さらに24%が購入に伴う関税、手数料、税金について同様の不安を示している。
越境ECで商品を購入する場合は、購入に関わるすべての費用(配送料や関税、手数料)を開示しているマーチャントは、コンバージョン率が向上し、チャンスが高まると指摘している。

(2)独自の商品

越境ECユーザーが越境ECを利用する理由として、2番目にあげているのは、「自国で購入できない商品が揃っているという目新しさ」49%となっている。
ノルウェー、メキシコ、アイルランド、カナダの越境EC利用者の半数以上が、自国では購入できない商品を購入するために利用しており、チェコ共和国、イスラエル、ブラジルのマーチャントから買い物をする10人に4人が、新しくて面白い商品を購入するために利用しているとしている。
自国のオリジナルな商品を揃え、検索結果で商品がヒットしやすくなるよう施策し、運用することが重要である。

(3)自国通貨のオプション

調査対象の消費者の4人に3人が、自国の通貨で購入できるオプションを希望し、10人中6人が購入前に換算レートを確認している。
ペイパル決済では越境EC消費者と越境ECサイトとの間で100以上の通貨で決済可能である。

(4)セキュリティと安心感

海外ユーザーが決済方法を選択する際、最優先事項は「安全な支払方法」、44%である。さらに消費者は、「商品が届くという安心感」が24%、さらに商品に問題があった場合、返品が可能であることを求めている。
ペイパルは消費者向けの買い手保護制度と越境EC向け売り手保護制度を提供している。
ペイパルを利用することで、消費者は、クレジットカード番号情報の入力する必要がない。商品が届かない場合、PayPalが補償するなど安全、安心を提供している。

※ペイパルの今回の調査を行った国は、アメリカ合衆国、カナダ、英国、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、スウェーデン、ベルギー、ノルウェー、オーストリア、ロシア、ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国、ギリシャ、イスラエル、アラブ首長国連邦、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、南アフリカ、インド、中国、日本、シンガポール、香港、オーストラリア、フィリピンの31カ国。 調査期間は2018年3月13日から5月1日までオンラインで実施された。

アジア10都市の越境EC利用動向は?

トランスコスモスは、東京を含むアジア10都市(東京、上海、台北、ハノイ、マニラ、シンガポール、バンコク、クアラルンプール、ジャカルタ、ムンバイ)における10代から40代のEコマース利用者3,200人を対象に利用動向の調査を実施した。
その中で、ここでは越境ECに関する内容について取り上げてみた。

東京以外は越境ECの利用が高い

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東京以外のアジア各都市では、越境ECを利用した商品購入が盛んである。
購入理由としては、「国内では手に入らないから」、「海外限定ブランドの商品が欲しいから」など回答している。
商品を知ったきっかけについては「オンラインの口コミで知った」、「ソーシャルメディア」などとなっていた。

越境ECはアメリカ、日本、中国の商品の人気が高い

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越境ECを利用する際に購入したい国として、人気が高いのは「アメリカ」が人気が高い。 ついで「中国」、「日本」となっている。
最も購入したい国として「日本」をあげた理由としては「安全・安心」、「品質・性能」 となっている。「中国」はコストパフォーマンスが良いという理由が多い。

アジアで越境ECを展開するためのポイント

日本以外のアジア各都市の消費者は予想以上に越境ECを利用しているようだ。 特に商品購入においては自国では入手できない商品を買う傾向が高い。
商品認知経路については、オンライン上のレビューや口コミ情報、さらにソーシャルメディア広告などとなっており、それら活用したマーケティングが重要といえる。

まとめ

越境ECではこれまで、欧米、中国が市場価値が高いと考えられてきたが、それら地域以外に中東、アフリカ、東南アジア諸国なども同様に市場価値があることが明らかである。 これからは、インバウンド需要と相まって、ますます、それら諸国に市場は拡大、増長してゆくことが予想される。
日本の場合は自国ECで流通は完結しており、越境ECを利用することが少ないため、その必要性をあまり感じないが、日本以外のアジア諸国や中東諸国の消費者は越境ECに価値を感じ、盛んに利用している。
そして、日本商品は人気が高く、商品のクオリティも高く、潜在的ニーズも大きい。来年は新規事業として越境ECによる海外販売をスタートし、グローバルに販路拡大して行っていただきたい。

 

参考資料:

PayPalプレスリリース: https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/press-release/2018/1115-ir
Paypal PassPort: https://www.paypal.com/us/webapps/mpp/passport
トランスコスモス公式ブログ: https://blog.trans-cosmos.co.jp/research/20180409_onlineshopping-survey.html

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