今日の記事では、ECサイト事業者やオーナーにとって魔法のような検索機能を提供している話題をお届けします。
Magento、Shopify、Big Commerceなどは、Eコマースプラットフォームを提供する巨大IT企業です。これらのEコマースサイトに共通しているのが「サイト内の検索機能」です。
この記事では、この「サイト内検索」に変革をもたらした企業、Elasticについて解説します。
私たちは普段、GoogleやAmazonの検索機能に慣れているため、単独のサイトの検索が使いづらく感じることがあります。検索候補が提示され、検索語句の一部を入力するだけで結果が表示されることに慣れてしまっていますよね。
Amazonなら、数クリックで目的の商品にたどり着くことができます。もし、あなたの運営するサイトでもAmazonのような検索体験を提供できたらどうでしょうか? それを実現するのが、Elastic社が提供する検索ソリューションです。
Elastic社はオランダ、アムステルダムに本社を置き、検索技術を中心としたソリューションを提供しています。
Elasticsearchの検索技術について、以下の4つのポイントを紹介します。
2024年時点で、ネットで調べられる情報によると、ZOZOTOWNやモノタロウがElasticsearchを導入しています。ZOZOTOWNは100万点以上、モノタロウの商品点数は2000万点以上を迅速かつ正確に検索できます。
2024年時点では、Elasticsearchは一般的なショッピングカートに実装されていません。自社サイトに統合する場合は、Elastic社のWEBサイトに掲載されているシステム会社に依頼する必要があります。
ゼロから自社サイトに導入する場合、初期費用やコンサルティング費用が発生します。
このブログを運営しているLive Commerceでは、Elasticsearchをカスタマーサクセスプランで利用できます。
ElasticsearchがどのようにECサイトの拡張に役立つかを見ていきましょう。
例えば、コンタクトレンズのような商品には、種類、メーカー、度数、カーブなどの選択オプションがあります。Elasticsearchを活用すれば、これらの条件を検索して目的の商品を表示させることができます。
アパレル業界でも応用できます。
例えば、取り扱いブランドが20種類、サイズが5種類、色が3種類の場合、組み合わせは300通り(20 x 5 x 3)となり、商品登録や在庫管理も300件分必要です。
このような複雑なオプションを持つ商品群に対しても、Elasticsearchを活用すれば、簡単に管理と検索が可能になります。
Elasticsearchは基本として、検索結果をスコアリング(関連度スコア)に基づいて並べ替えます。
例えば、売上の多い順に並び替えたい場合は、売上データをElasticsearchにフィードバックすることで、売上の多い順に並び替えることができます。
以上、簡単ではありますが、ECサイトのサイト内検索として活用できるElasticsearchについての記事でした。
タグ: Elasticsearch, サイト内検索, 全文検索