eBayから学べるビジネスモデル


海外販売を行っている起業家なら、eBayは必ず知っているだろう。
今日は、ネットショップをやっている起業家・経営者向けに、eBayのビジネスモデルについて新たな見方をしてみよう。

eBayは何か新しいようで古いような感じがしないだろうか。
eBayは1995年9月、カリフォルニア州サンノゼでピエール・オミダイアにより AuctionWeb の名称で設立され1997年にeBay現社名になっている。

2013年の資料によると、、ちょっと古いですが

9000万人のアクティブユーザー
世界39市場で展開
一日10億ページビュー、訪問者数は1100万人
年間約5兆円の取引が成立
1日で5万種類以上のアイテムが300万個以上が購入される。
1分ごとに1台の車、2分ごと1つの家電、3秒で1足の靴が売れる
1秒で約2000ドルの取引が成立
小規模ビジネスに最適なプラットフォーム
190市場、24通貨で使用可能な決済システムPayPalを導入
取引の20%が国際間取引

という、オークション型のマーケットプレイスとしては世界最大級で、これ以上のマーケットプレイスは今のところ存在していません。(2013年のeBayの資料)

eBayは今年で20年目になる会社です。
1999年代後半から2000年初頭、アメリカはインターネット企業がもたらしたドットコムバブルで活況でした。もちろんeBayもその恩恵を受けていますが、米国のドットコムバブルといえば、多くの企業が当時生まれては消えていった中で、どうしてeBayは黒字で堂々と花道を歩んでいくことができたのか。ネットビジネスに限らず企業が問題に直面した時、あるいは事業展開に関する決断を迫られたとき、何を指針とすればいいのでしょうか。

実は、20年前に立ち上げたeBayというビジネスモデルは、今日のインターネット上で展開されるあらゆるビジネスモデルの基礎となっており、今もなお最強のビジネスモデルとなっています。そこから今日は学んでいきましょう。

eBayのビジネスモデル

eBayのビジネスモデルは今日のインターネットビジネスのあらゆる基礎となっています。
基本的に、売り手と買い手に場を提供し、マッチングが成立した時に販売額の約15%(取引手数料+決済手数料)の手数料を取る、、、それだけです。

現在の楽天、Amazon、ヤフオク、Etsy、SkyScanner、ZOZO TOWN などのあらゆるインターネットサービスも、買い手と売り手をマッチングさせ、取引成立時に手数料を取るので、1995年のeBayのビジネスモデルと基本的には変わりません。違いは扱っている商品と、手数料を取るタイミングです。(手数料無料のものは実際には、売り手から業者があとあと取っている)

eBay本体は一切の売り買いをしないことになっています。
売り手と買い手の場を提供するというシンプルなもので、eBay自身が取引に参加することもありません。

中立の立場に立つことによって、他のビジネスでは不可欠なさまざまな業務が不要となります。
在庫を管理する必要もなければ、出品する商品に責任を負ったり、買い手からの代金徴収や商品の輸送手配といったことをやる必要もない。中立性という自社のビジネスモデルの範囲から出ずに、このビジネスの領域だけ(中立性の立場)を守ってきたわけです。

これを20年間続けてきたわけで、現在もその位置は変わっておらず、毎年成長をしています。

以前、トレードカービューはなぜ自社で輸出をやっていないのか?でも書きましたが、インターネット上で提供されるビジネス、特にネットショップの立場を究極的に言ってしまうと、メーカーと消費者にビジネスの場を提供するeBayと同じ役割と言い換えることもできます。良く考えてみると、インターネットで生き残っているビジネスモデルのほとんどは、マッチングそのものです。

小売業であれば、メーカーと消費者をつなぐBtoC向けのマッチングモデルが成り立ちます。
サービス行であれば、サービス供給者と発注者をつなぐBtoBまたはBtoC向けのマッチングモデルが成り立ちます。

ネットショップはリアルな小売と同じいう人もいますが、ネットショップの流れをよく考えてみると、20年たった今でこそ言えますが、最適化されてない部分はたくさんあります。

そもそも論ですが、在庫はメーカーが持っており、一番単純なのは消費者が在庫をもっている本家本元のメーカーから直接買う顧客直送型ネットショップですよね。

インターネットといういのは価格比較が簡単なのでオンリーワンにするとか、いろいろと言っているコンサルタントはいますが、eBayのビジネスモデルを100%真似することで、消費者とメーカーのマッチングサイト型ネットシップになるわけですよね。見た目としては普通のネットショップと同じでいいと思いますが、裏側で動いている仕組みがメーカーから直送されるような最適化されたネットショップでないと今後は生き残れないと思います。

eBayのビジネスモデルを参考に今後のネットショップのビジネスモデルを考える

ネットショップは小資金で始められるものの、

  • 在庫を抱える必要がある
    在庫を抱えた時点で先にキャッシュアウトしてしまう、それを回収するのがビジネスの目的になっていないか?
     
  • 在庫を抱えた時点でAmazonにほぼ勝てない
    (配送スピード、価格面等、、) 勝てるのはウェブデザインとかサポートとか
     
  • ブランドを作らないと売れない
    消費者にブランド力を浸透させないとほぼ生き残れない。
    なので、最終的には資金勝負の要素が大きい

だいたい、こんな感じになります。
で、上の3つの問題をクリアして、且つキャッシュが黒字で回っているネットショップだけが今のところ生き残っているわけです。

いわゆる、常識的なやり方でネットショップをやると、最初は起業家1人でやっているので何とかなりますが、売上がちょっと上がってきて1人、2人と人を雇うようになった途端、損益分岐点が上がってしまうので赤字になります。で、ここからが1人でまた最初の時点に戻すか、それとも人をさらに増加して売上にレバレッジをかけるかが分かれ道となるのですが、ネットショップのビジネスだけではせいぜい数名がいいところです。楽天なんかだと損益分岐点が高いので1000万売っても1人、2人雇ったら赤字になります。

で、この悪循環が抜け出すには逆の発想が必要になってきます。

  • 在庫を抱えない
    在庫はメーカーが絶対的に持つ
     
  • 配送はメーカーがやる
    リアルでモノが動く部分はメーカー負担
     
  • 顧客直送型とういうがブランド
     

在庫を持たない = ビジネスじゃない とか考えている人もいますけど、その通りやってうまくいくのはデータを持っているインターネット企業だけですよね。
Amazonは自社でフルフィルメントをやっていますけど、フルフィルメントをやることで、何が売れのかデータをとれるわけですよね。最初から在庫をもってやっているわけではなく、データをまずはフルフィルで収集し、データを解析して売れる商品をメーカーから直接仕入れて最安値で売る。これならかなりのりすくヘッジをできます。

それ以外は、マーケットプレイス形式にして、商品を持っている売り手と買い手をマッチングさせて、成約時のみ手数料を取るという中立の立場、これってeBayと同じですよね。

顧客直送型ネットショップは、ドロップシッピングと言い換えることもできるし、実はこれはeBayビジネスの原型なんですよね。
インターネットでビジネスをする限り、こうした20年経過しても成長し続ける最強のビジネスモデルにそもそもなっているかという疑問を自社ビジネスに投げかけてみてはいかがでしょうか?

ネットショップは売れば売るほど。自社が負担するリスクが大きくなっている、、という悪循環になっていませんか。

 

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