2024年はあらゆるニュースでAIに関する記事が賑わっていますよね。
AIの急速な発展が世界を変えつつある今、新たな事業の可能性を日々見つけていませんか?
2030年までに、AI産業の価値は現在の20倍、約2兆ドルに達すると、市場関係者では予想してます。
しかし、ちょっとここで立ち止まってみましょう。
現在、AIというと先進国で発展している産業のような印象があると思いますが、実は、アジア、ラテンアメリカ、アフリカでもAI産業が急成長しています。
しかも、世界人口の85%は新興国の人々です。
これは、あと10年もすると、AI産業の主軸は新興国に移行する可能性も示唆されています。
この記事では、新興市場でのAI産業の現状と、その可能性を探っていきます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、2030年までにAI産業の価値は、現在の20倍、約2兆ドルに達すると予想されています。
アジア、ラテンアメリカ、アフリカのような新興市場の地域には、世界人口の85%、世界の30歳未満の人口の約90%が住んでおり、現在を含め、未来における消費者や意思決定者となる人達が存在しているわけです。
アジア、ラテンアメリカ、アフリカの各地域では、先進国とは全く異なるAI産業が急速に発展してきています。以下は、それぞれの地域で成長しているAI産業の例です。
中国はAI技術で世界をリードしており、特に顔認識やロボット技術の分野で進んでいます。
医療や農業、教育分野でAIを活用しています。
AIを使って都市管理や交通、ヘルスケアを効率化し、スマートシティの構築を進めています。
フィンテック、ヘルスケア、農業分野でのAI活用が進んでいます。
フィンテック分野でAIが広がっており、クレジット評価やリスク管理で活用されています。
農業分野でAIが使われ、作物のモニタリングや収穫の最適化が進んでいます。
モバイル技術とAIの融合で、金融や農業分野での成長が著しいです。
AIとフィンテックが急成長しており、オンライン決済や不正検知にAIが活用されています。
医療分野でAIが活用され、診断や治療計画の効率化に役立っています。
新興市場の多くでは、デジタルインフラの不足が技術導入の妨げとなっており、さらに、企業が現地の消費者行動や支払い方法に対応できていないことも、導入率の低下を招いています。
パーソナライズされたオススメ商品の提案
AIが顧客の購買履歴や閲覧行動を分析し、個々の消費者の好みに合わせた商品をオススメするレコメンドシステムが導入されています。これにより、消費者はより効率的に欲しい商品を見つけることができます。
AI駆動の配車サービス
AIを活用して需要予測を行い、効率的な配車を実現するサービスが普及しています。これにより、消費者の待ち時間が短縮され、より便利な移動手段が提供されています。
これらのサービスは、AIの大量データ処理能力と分析力を活かし、消費者のニーズにきめ細かく対応することで、サービスの質を向上させています。新興市場では、従来のインフラ不足を補い、急速に発展する消費者ニーズに応えるツールとしてAIが重要な役割を果たしています。
新興国のAI産業、活用事例をいくつか紹介しましました。
中国の顔認識技術、インドの農業AI、ブラジルのフィンテック、各国で独自のAI活用が進んでいます。
特に驚いたのは、世界人口の85%が新興国の人たちなわけです。
一方で、課題も山積しています。
インターネット普及率が国別で見た場合、先進国の9割に比べると、未だ6割や7割の地域や国もあるということです。
AIを利用するには、基本的にインターネットによるインフラが十分整備されていないと、そもそも利用ができません。
それでも、AIを使った個別化サービス、効率的な配車サービスなど、消費者向けのサービスもどんどん生み出されています。
これからのAI産業、新興国の動きにも注目です。