海外へEC進出の際の大きな壁の1つは、「自社のECサイトへの集客」です。もちろん、長期的な集客に効くSEOを海外ECでも重要視されている方も多いと思いますが、海外ECに適したSEO戦略が求められます。今回はそんな海外SEO戦略で迷わないためにも、よくある3つのミスをご紹介します!

Google翻訳をはじめとする機械翻訳は非常に便利ですが、「正確に翻訳することは現段階では不可能」ということを強く理解する必要があります。英語などの慣れ親しんだ言語だと「あれ?この訳はおかしいぞ」とすぐに見つけられますが、自分が全く知らない言葉だと機械翻訳の誤訳を見つけることも困難です。
商品説明をはじめとするサイト内コンテンツを翻訳する際には、最後は人間の翻訳者のチェックを入れるようにしましょう。これは商品理解を促すだけでなく、SEOにも効果を発揮します。
現地の言葉で検索される言葉で構成したほうが、検索される確率が高まることは自明です!実際にネイティブに最終チェックをしてもらったり、キーワードの検索数を比較したりするなど、一手間かけることでSEOフレンドリーな海外ECサイト構築を目指しましょう。
海外ECを展開する方の中には、複数の地域(言語)でサイトを運営されることもあるかと思います。その際にぜひやって欲しいのが、「Googleに対する地域ターゲッティングの明確化」です。例えば、「.jp」というドメイン名は「日本語(人)向けのサイトである」ということをGoogleの検索エンジンに対してアピールするのに非常に貢献しています。
上記の場合はドメインでGoogleのクローラーが判断してくれるのですが、「.com、.net」などのドメインや「/jp/」のようにディレクトリで構成しているウェブサイトの場合は、Googleの検索するに対して、サイトのターゲット地域を明確にする必要があります。これにはGoogleのウェブマスターツールの地域ターゲット設定(https://support.google.com/webmasters/answer/62399?hl=ja )を用いれば大丈夫です。
詳しい設定方法などは下記のGoogleの公式ブログを参考にしてください。
【参考】Google ウェブマスター向け公式ブログ: 多地域向けウェブサイトの構築
海外ECサイトを運営していく上で、ページランクを上げるため、すなわちSEOにとって多くの自然発生的な被リンクを獲得することは非常に重要です。例えばアメリカ向けのサイトである場合は、アメリカ国内からの被リンクが多いほうが検索エンジンの評価は高くなります。
日本から被リンクを購入(ペナルティの対象となる可能性も大いにあります!)したりせず、ターゲット地域のユーザーのニーズに即したコンテンツ(ブログや商品など)を発信することで、コツコツ被リンクを積み重ねましょう。
ディレクトリを分けるなど、1つのサイト内に複数の言語ページを持つ場合は、ユーザーの使用する言語のページがどこにあるかをわかりやすく明示することは意外と重要です。ヘッダーやフッターに異なる言語のページの存在をアピールしたり、ブラウザ等の使用言語によってたどり着く言語ページを指定したりするなど、ユーザーがストレス無く目的の言語ページに辿り着けるようにしましょう。
直接SEOに大きく影響を与えるわけではありませんが、ユーザーの満足度を高めることは、上記の3点目で解説した被リンクの獲得等につながります。ぜひこの辺りのデザインにも気を配ってみてください。
いかがでしたでしょうか?SEOを最適化し、オーガニック検索を集客のエンジンにできるかどうかは、海外ECの長期的な成功にとっても非常に重要です。明日すぐに成果がでるわけではないので後回しにしがちですが、コツコツと取り組むと成果が出やすい部分でもあります。1つずつでも良いので、ぜひ海外ECの運営に携わっている方はSEO施策をチェックしてみてください。
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