LINEの目指すビジネスモデルとは?

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無料通話&チャットアプリのLINEは、8月27日、同社が運営するEコマースサイトLINE MALLに新たなサービスを追加すると発表しました。さまざまな感情や心境をイラストで送ることができるスタンプの人気もあって、3年間で約4.9億人(国内は5,500万人)までユーザー数を増やしたLINEですが、スマホに特化したEコマースビジネスでは、どのような事業展開を目指しているのでしょうか?

B to BもB to CもフラットなLINE MALL

まずはLINE MALLの特徴を押さえておきましょう。LINE MALLは、AndroidとiOS向けに提供されているスマホアプリをダウンロードして開くと、LINE利用者であれば新たな会員登録なしですぐに利用できます。商品の購入はもちろん、「出品まで2分」とうたっているとおり、個人でも商品を簡単に出品することができます。販売価格には最初から送料が含まれていますし、出品に際しては初期費用や出品料などの固定費が不要で、販売価格の10%を手数料としてLINE MALLに支払えばいいだけです。買い手と売り手双方にとって、シンプルでわかりやすいしくみになっています。
Amazonや楽天のように、目的のものを探す「検索型Eコマース」ではなく、「発見型のショッピング」をコンセプトにしており、ユーザーインターフェースはまるでウィンドーショッピングを楽しんでいるかのようにデザインされています。

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LINE MALL

企業が出品する「公式ストア」もありますが、公式ストア一覧はなく、あくまで個人の出品者と同等に扱われています。「B(企業)もC(個人)も関係なく、価値あるものが買えるという体験をユーザーに提供する」ことを目指した結果、個人が出店するフリーマーケットと企業の店舗が混在するような、他にないEコマースサイトになっています。

次なるステージへ!注目の新サービス

LINE MALLを次のステージに飛躍させるため、新たに5つのサービスが追加されます。「商品との出会いの最大化=つながりによる消費」をコンセプトに、身近な友人、知人だけではなく、生産者やクリエイターとの「つながり」をベースにしたサービススラインナップです。
1. LINEグループ購入(8月28日より開始):LINEでつながっている複数の友人間で共同購入できるサービス。販売価格から最大50%オフで購入できるうえ、配送や決済を個々に分けることもできます。
2. LINEギフト(2014年秋以降):LINEでつながっている相手にギフトを送ることができるサービス。複数の人が代金を出し合ってグループで購入することも可能です。相手の住所がわからなくても配送することができます。
3. LINEマルシェ(年内予定):地域の生産者とLINEが提携し、本来であれば現地に行かなければ出会えない新鮮な魚介類や農産物を購入できます。
4. LINEセレクト(年内予定):人気アパレルや雑貨など、日本全国からセレクトショップを誘致し、店舗でしか買えない商品なども購入できるようなショッピングモールの構築を目指しています。
5. LINEクリエイターズモール(公開時期未定):クリエイターのハンドメイド作品が量産化できるように、クリエイターと工場をつなぎ、ユーザーに良質なハンドメイド商品を提供します。LINE MALLの「お気に入り」登録の機能を活用して、ユーザーの評価が高い商品を量産化します。

グループ購入

LINEグループ購入

スマホ時代の進化系Eコマース

新しいサービスは、個々に見れば既存のEコマースサイトが実践しているものも多く、目新しいものではないかもしれません。しかしながら、スマホ時代のEコマースサイトとして、ユーザー同士のつながりを活用しながら、ショッピングにおけるさまざまなニーズに応えてくれるサービスの数々は注目に値します。
有名人にLINE MALLで買い物をしてもらったり私物を出品してもらうなど、ユーザーの心をつかむキャンペーンも日々発信されています。「LINEにしかできない、LINEだからこそできるEコマース」は今後も要チェックですね。
参考:
Line takes aim at Rakuten and Amazon, to launch five new ecommerce services
LINEのECサービス「LINE MALL」、“つながりによる消費”をコンセプトとした新戦略を発表
スマホ特化EC「LINE MALL」、「つながり」生かした新サービス 「LINEであることが最大の強み」

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